海外ボランティアは、お子さんにとって貴重な学びと成長の機会です。
しかし、単身で我が子を送り出す保護者としては、本人以上に心配や不安が尽きないもの。
お子さんが未成年で、行き先が発展途上国なら尚更です。
そこで今回は、海外ボランティアに我が子を送り出す保護者が知っておくべき4つの心得をご紹介。
金銭的なサポート以外に、保護者としてどんなサポートができるのか。
どうしたら参加者本人が海外ボランティア経験を通して最大限の成長を得られるのか。
ボランティアとして海外に旅立つ我が子と、保護者がいかに伴走すれば良いのかを解説します。
1. 最低限自立してから参加する
海外ボランティアに我が子を送り出す保護者の心構え1つ目は、親子共に最低限精神的に自立してから臨むことです。
海外ボランティア活動は、学校の先生がリードし、フォローしてくれる修学旅行ではありません。
意思をもって自主的に参加してくる人の集まりです。
うちの子は朝起きるのが苦手で、夜更かししがちで心配で、、、
忘れ物が多くて、、、
好き嫌いがあって、、、
ではどうするのか。
夜更かししたりせず、自分のスケジュールは自分で管理する。
貴重品は自分で管理する。
困ったことは自ら現地スタッフに伝えるようにする。
参加者本人がこのように最低限の自立した行動ができることは、海外ボランティア参加への大前提です。
自立という意味では、「親が子供に参加させたい」ではなく、参加者本人が自ら「参加したい」という意思表明も大事になってきます。
その上で、保護者のみなさんとしては、先回りして参加者本人の問題を手取り足取り解決しようとせず、本人の自立をサポートする。
海外ボランティアへの参加は、親離れ・子離れの大きな一歩なんですね。
2. 期待せず、送り出す
海外ボランティアに我が子を送り出す保護者の心構え2つ目は、特に成果を期待せずに送り出すことです。
我が子が現地で失敗しないようにとか、トラブルに遭わないようになどとは心配し過ぎず、「何があっても大丈夫、きっと楽しいよ」という気持ちで見送りましょう。
「気をつけて」「頑張ってきて」「たくさん学んできて」「いろんなことに挑戦してきて」などと期待もプレッシャーもかけず、さらりと送り出す。
結局のところ、現地で我が子が何を感じるか分からないのが事実。
親が不安がっていると子供にも伝染するので、我が子の前で不安がらない。
我が子を海外ボランティアに送り出す保護者として出発前までにできる主なサポートは以下の通りです:
- 参加にあたっての金銭的サポ―トをする
- 安全な海外ボランティア派遣団体を選ぶ
- 海外旅行保険に加入する
- 予防接種を受ける
- エスコートフライトを利用する
- 海外ボランティア体験談に目を通す
- 緊急時の連絡方法を確認しておくなど
保護者としてできる渡航準備のサポートを終えたら、あとは見守るだけ。
金銭的にサポートする側としては、 「なぜ参加するのか」だけをしっかり共有しておきましょう。
あとは、参加者本人に主導権をもたせる。
プロジェクトアブロードは、渡航準備サポートとして親子参加のZOOM会議の機会を設けています。
ぜひ積極的に活用してみてください。

3. 現地では本人に任せる
海外ボランティアに我が子を送り出す保護者の心構え3つ目は、現地到着後は子供本人にすべて任せることです。
実のところ、保護者がサポートしてあげられるのは、出発前の準備までです。
我が子の一言に一喜一憂しない、鵜呑みにしない、慌てない。
現地では、仲間の輪に入れない、英語がついていけなくてつらい、体調不良、ホームシック、食事が合わない、文化の違いでストレスなど、さまざまな問題が起こり得ます。
でも、問題解決への介入は、我が子が自らの力で問題を解決する機会や成長の機会を奪うことへ。
何か問題があれば、保護者自らが解決に乗り出そうとせず、子供の力と可能性を信じて子供自らが適所にヘルプを求めるよう促すことが大切です。
むしろ、子供が海外に行っている時こそ、保護者は羽を伸ばして毎日を楽しむくらいのスタンスです。
プロジェクトアブロードでは、24時間体制の現地サポートを提供しています。
何か困ったことがあれば、直接現地スタッフに相談するよう背中を押してあげましょう。
日本帰国後、日本支店の日本人スタッフに相談するのは得策ではありません。
英語がネックでうまくコミュニケーションがとれないのであれば、翻訳アプリを使うなど方法はいろいろあります。
保護者の役割は「何があってもあなたなら大丈夫、信じているよ」と心から応援し、安心できる心の拠りどころでいること。
安心して帰る場所があるから、あなたの子供は海外で挑戦し、冒険することができるのです。
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4. 柔軟に対応する
海外ボランティアに我が子を送り出す保護者の心構え4つ目は、違いを受入れ、柔軟に対応することです。
そのためには、現地の生活や不便さへのある種の「覚悟」が必須。
発展途上国での生活や海外ボランティア活動は、大変で当たり前。
初めての発展途上国では、分からないことがたくさんあって当たり前。
壁にぶち当たるのもよくあることです。
むしろ、すべて日本のように時刻表通り・予定通りにいくことは、現地ではなかなかありません。
バスが来ない、滞在先に虫が多くてしんどい、食事が合わない、滞在先が暑い・寒い、クーラーがない、インターネットが遅いなど、日本と比較し始めたらきりがありません。
日本の普段の環境とは異なるという意味では、最初は大変に感じるかもしれません。
しかし、予想外・想定外があるからこそ日本では得られない刺激があり、それこそが醍醐味でもあります。
そもそも観光で遊びに来ているわけではないですし、一見すると不便・不自由に感じることも、海外ボランティアへの参加を通じた貴重な学びの一つへ。
参加者自ら柔軟に対応し、困難を乗り越えていった経験の方が、本人の自信を育てることにもつながるのではないでしょうか。
現地では、すべて想定された環境ではなく、予想外・想定外のことに柔軟に対応しなければならないことを、保護者としてもしっかり理解しておきましょう。
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