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門井希樹 - ガーナ 獣医療

現場での経験を積むために選んだガーナでのボランティア

実際に300頭以上の診察を行うことができたガーナの獣医療プロジェクト

私が獣医療に興味を持ったのは9年前、小学生2年生の時だ。もともとたくさんの動物を飼ってきて動物が好きだった私は、夏休みの読書感想文として動物虐待の本を読んだ。それは私にとってあまりにも衝撃的なものだった。それから苦しんでいる動物を救いたいという思いが強くなり、将来は動物関係の仕事につくという夢を持つようになった。しかし自分が飼っていたウサギが余命3日で肺がんにかかり亡くなってしまった。一番身近な命を救うことのできなかったことで自分の無力さを思い知り、ただ勉強するだけでなく実際に医療経験を積まなければいけないと思うようになった。獣医療のボランティアはないものかとインターネットで詮索していたときにProjects Abroadに獣医療・アニマルケアのプログラムがあることを知った。留学資金がなく半ば留学を諦めかけていたが、官民共同プロジェクトである「トビタテ!留学JAPAN」に合格したこともあり、Projects Abroadで獣医療インターンをすることを決めた。

生死を最も身近に感じた1か月半

獣医療プロジェクトで叶った発展途上国での現場経験を積みたいという思い

私の仕事場はガーナの首都アクラの動物病院。 平日の朝8時半から夕方4時過ぎまで約8時間働いた。休憩時間は十分取れた。木曜日は特に人が少ないらしく暇な時間もあったが、毎日たくさんの患者が訪れて様々なケースを見ることができた。主な仕事は体温の計測、点滴を打っているときに動物を見ておくなど。英語に慣れてくると飼い主に問診をしてみたりアドバイスをあげたりもした。 しかし、当初は専門用語が飛び交っているドクターの会話を理解するのが大変だった。さらに英語が全然話せない上に、人見知りな性格から飼い主ともドクター達ともコミュニケーションが取れず孤独感を感じたこともあった。しかし高校生は珍しいというのとほかのインターン中の学生が少ないということもあって、その分たくさん面倒を見てもらえたし仕事もたくさん任せてもらえたので、リスニングと医療スキルは確かに上達させることが出来た。ガーナではトゥイ語が話されているが、Projects Abroadによるトゥイ語レッスンのおかげで少しだけ理解できるようになった。英語とはまた違った言語も体験出来ていい経験ができた。

1ヶ月半動物病院で過ごし、様々な病気の動物を見た。点滴をうっている途中で亡くなるイヌを目の前で見たり、お腹の中ですでに死んでしまっているヤギの赤ちゃんを無理やり引っ張って取り出す現場を見たり。"If the time is come..." このフレーズを何回聞いたことだろうか。「死」がこんなにも間近に存在しているのだと思い知らされた。しかし一方で生まれたばかりのイヌの予防接種や様々な動物の出産の立ち会いをする度に「生」という存在も大きく感じた。亡くなる命もあれば生まれる命もある。命の尊さを感じることができた。食事をとることも歩くことも出来なかった動物を元気な状態で飼い主に渡すことが出来る。それが獣医療ボランティアをやっていて一番嬉しくなることだ。笑顔を見れるだけで、辛いことも忘れてしまう。1ヶ月で約300匹もの動物を治療でき、本当に充実感に溢れている。

一方で病院の外はいつも燃えていた。ガーナではゴミを1箇所に集めて燃やすのが普通なのだろうか。ゴミの中から食べ物を探し出そうとしている動物もいてヤギの移動経路にもなっているので、中には誤飲してしまうものもいる。動物病院だからこそゴミの中の注射針やガラスも多いし薬品も含まれているため動物達にとって大変危険である。一般家庭のゴミもそこらじゅうに捨てられている。特に排水溝はゴミで溢れかえっていて、ニワトリや野良猫がその中を歩くので身体中汚れてしまう。ガーナには根強い衛生環境問題が存在している。ガーナでは裕福ではない家も少なくない。動物の治療では多くのお金が必要だ。だからドクター達も飼い主にお金を残しておくために治療を断念することを勧めることがある。救えたはずの命を見捨てなければいけなかったとき、本当に涙が出そうだった。お金があれば一匹でも多くの動物を救うことができたのだろうか。もし治療がもっと手軽に受けられるようになれば。ガーナでまだまだ改善しなければいけない問題がたくさんある。

発展途上国の獣医療に貢献するために

ガーナで携わった獣医療を通じて忘れられない経験ができた高校生ボランティア

私は将来動物看護師になるという夢がある。今は獣医学や動物看護学を専攻していないただの高校生だ。だから様々な規制があって注射を打つなど実際に体験できなかったこともたくさんある。しかし規制があったからこそ雑用はもちろん獣医師を補佐する経験をたくさんすることができた。今回の留学では動物看護師としてたくさん働けたではないかと思う。獣医師と動物看護師、どちらの役職も経験できてとても有意義な1ヶ月半を過ごすことができた。Projects Abroadでの留学はとても素晴らしいく充実したものだった。大学生になったらもう一度獣医療ボランティアをしたい。発展途上国に必要なことを自分に出来ることを見つけ活動したい。これから私は一生懸命勉強し、自分の手で動物達が元気に生きていけるように手助け出来たらと思う。

門井希樹

この体験談は、特定のプロジェクト活動、時期、期間に参加した一個人の経験に基づいて綴られています。プロジェクトアブロードの各プロジェクトは、現地の需要の変化や活動の進捗状況に応じて絶えず更新されるため、同じプロジェクトに参加しても体験者が語るストーリーとは異なる経験になることもあります。また、天候の違いなどによっても経験は大きく異なってきます。まずはこのプロジェクトの詳細を見てみよう。または経験豊富なスタッフに相談してみよう

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