行きたかった南米で、目的のある旅を

きっかけは、大学二年生の春休みを使い、長期で海外に一人で行ってみたいと思ったことでした。

旅行も考えてみましたが、何かちゃんと目的をもってできることがしたかったので、かねてより行きたいと思っていた南米の国々で環境保護系のボランティアを探してみて、プロジェクトアブロードに出会い、ダーウィンが訪れたことで有名なガラパゴスでのプログラムに大きな魅力を感じました。

大陸に比べて治安もよさそうだったので、初めての海外への一人旅にはちょうどいいと思い、ここに決めました。

思い切り楽しんだ活動

2日ほどかけて飛行機を3つ乗り継いでようやくサンクリストバル島へ降りたときは、今までにない高揚感に沸き立ちました。

主な仕事は、平日週3回のアシカのモニタリングと、ゾウガメの保護施設でのエサやりや掃除といった仕事、そして外来植物の伐採です。

アシカのモニタリングは朝5時出発、夜明けごろのビーチや港にいるアシカの頭数や性別を調べます。

午後のモニタリングでは、どんなことをしているか、行動もチェックします。

他にも野鳥のモニタリングやゾウガメのエサの畑の整備、ビーチの清掃などがあり、僕の滞在中には、地元の漁師たちから臨時の活動募集がかかり、普段は人が立ち入れない海岸の漂着ゴミの清掃に、漁師の船の上で寝泊まりしながら2日かけて行ったりもしました。

かなり肉体労働も多いですが、自分の調子に合わせて活動に参加できますし、何より普段の生活や旅行なんかでは絶対にできない仕事ができたので、どの仕事も思い切り楽しめました。

日焼け止めと虫よけスプレーは、強力なものを準備することをお勧めします。

規則正しいが、ゆとりもある

普段は基本、早寝早起きの生活。

上にも書いたように、朝早くから午前思いっきり働いて、午後思いっきり自由に時間を使うといった感じです。

メリハリの付いた生活が好みの人には、とても良い環境だと思います。

昼食前後には宿舎で休憩時間もあり、ハンモックでくつろいだりお昼寝したり。

食事は、寮母さんが現地の様々なおいしい料理を提供してくれ、飽きることはありませんでした。

飲み水を含め普段の生活の水は基本充実していますが、島の中で水はとても貴重なので、大切に使わなければいけません。

普段の会話はほとんど英語なので、英語がある程度しゃべられれば十分ですが、スペイン語も少しでもかじっていくと、ホームステイ先の人や現地の人との会話がより楽しくなると思います。

自由時間にも冒険

普段の仕事は午後の3時ごろには終わるので、そのあとは町から行ける様々なビーチを楽しんだり、パブでジュースやお酒を楽しんでトランプをしたり。

ほんのちょっと歩けば町のどこへでも行くことができ、タクシーもいたるところに停まっているので、宿舎と町との間を気軽に往復できます。

現地の人たちがパドリングやサッカー、ダンス教室といったイベントも用意してくれるので、ガラパゴスを楽しむとともに地域の様々な人とも交流できました。

週末はオフなので、ツアーに行ったり宿舎でのんびり休んだり、それぞれが思い思いに過ごします。

僕は二週目に、サンタクルス島へフェリーで旅行してきました。

現地のスタッフが割安でしっかりしたホテルを手配してくれたので、一人でも旅がしやすかったです。

ガラパゴスの島々はそれぞれが形成された時代が違い、風景も動植物も互いに異なる姿をしているので、活動先のサンクリストバル島だけでなく他の島々も訪れることをお勧めします。

世界を広げてくれたガラパゴス

海外に行くのは今回が初めてなわけではありませんでしたが、一人で全く知らない、触れたことのない世界に飛び込むことは、それまでの自分に大きな影響を与えました。

ガラパゴスで過ごした3週間とそこでの多くの人との出会いは、自分の世界を大きく広げました。

他の人たちにも、特に同世代の人にはぜひこのような貴重な体験をしてみてほしいです。

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エクアドルでガラパゴス環境保護 宮園健太郎

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。