自由と安全を求めて

私はガーナで3週間建築のプログラムをしました。

プロジェクトアブロードのサイトを見たときに、「自由で安全」な機関だと感じたので選びました。

実際に行ってみてもプログラムは自由で、自由時間もたっぷり確保されていて、いつでも現地スタッフが気にかけてくれていたので、安心できました。

ガーナの治安は西アフリカでもいい方だと聞いていたし、ネットで調べてみてもとにかくフレンドリーとあったのでガーナを選びました。

建築ボランティアとして

建築では、デイケア用のクラスルームを建てました。

私がプログラムに参加し始めた時には、前のボランティアによってブロックは作られていたので、それを引き継ぐという感じでした。

主な作業は、左官業とブロック積みです。

左官業を行うのに必要なモーターを、土とセメントを混ぜてつくります。

ブロックを積んだ後にも、ブロックとブロックの間を埋めるためにもモーターを使うので、モーターはほとんど毎日作っていました。

シンプルで簡単な作業でしたが、日差しの強い中での重労働は大変でした。

ですが、他のボランティアと協力しながら作業を進めていったので、楽しく活動できました。

途中のブレイクタイムで、新鮮なマンゴーやスイカを食べる時が至福の時でした。

ボランティアの活動は午前中だけでしたが、午後には毎日参加自由のアクティビティーが用意されていました。

月曜日と木曜日には近くの小学校へ行き、子供達が本を読むのを手伝います。

読めない単語やその意味を教えたり、その本に関しての質問をしたりしました。

火曜日は、同じ地域に住むボランティアが現地のオフィスに集まって、自分たちの活動について報告をしあいます。

水曜日には、プロジェクトアブロード主催の、現地の文化を知ったり交流を深めるためのイベントをします。

私が体験したのは現地のダンスとドラミング、ジョロッフライス作り、クイズ大会などです。

金曜日の午後と土日は自由なので、みんなで週末の予定を計画して、観光やショッピングモールへ行きました。

ガーナ生活を体験して

私が滞在したのは、アクラから1時間半ほどのところにあるマンフィです。

田舎ではなく、都会ほど町がガヤガヤしているわけでもない、という感じでした。

現地に着くと、ハイテンションな現地スタッフが温かく迎えてくれて、すぐに馴染みました。

着いた翌日に、トロトロという乗り物に乗って30分ほどの所にある町でSIMカードを買い、ATMでお金を引き出しました。

いずれも現地スタッフが付いてきてくれて、困った時には助けてくれました。

初めは一人で出歩くことが怖かったのですが、犯罪などはなく安全な所でした。

他のボランティア達の家も歩いて行ける距離にあったので、安心して過ごせました。

食事は1日3食で十分な量を出してくれて、お風呂には毎日入れました。

私が行った8月は、現地の人がダウンコートを着ているくらい夜は冷えて寒かったです。

私は寝るときに、ブランケットの上からバスタオルを2枚かけて、長袖長ズボンの上にパーカーを着て、靴下を履いて寝ていました。

それでも寒くて目がさめる時もありました。

それなのに、昼間は何もしていなくても汗が出てくるくらい暑く、日差しも強かったので、日焼け止めは常に持ち歩いていました。

ホームステイ先では、度々停電することや水が止まってしまうこともありましたが、1日もすればすぐに直ったので、困ったことはありませんでした。

洗濯は1週間に一回のペースでしていて、手洗いです。

家の近くには、シャンプーや洗剤を売っているお店などもありました。

ガーナではみんな友達

私は、ガーナに着いた時からなぜか親近感があって、ホームシックにはならなかったです。

ただ、虫が苦手なので、部屋でヤモリを発見した時はパニックになりました。

部屋には天井裏に続くところに穴があったので、ヤモリはそこから毎日出入りしていてどうしようもなかったです。

なので、部屋にいる時はいつもビクビクしながら過ごしていました。

リビングでは、少し食べ物を床に落とすとすぐに蟻の行列ができて、気持ち悪くなった時もありました。

そういった時には早く日本に帰りたいと思いましたが、滞在期間が残り少なくなってくると、ガーナから離れるのが寂しかったです。

そう思えたのは、現地での生活が驚くほど新鮮で楽しかったからだと思います。

町に出ると、皆が私の昔からの知り合いのように声をかけてくれて、みんなが友達でした。

「知らない人は友達、知り合いはベストフレンド、友達は家族」というガーナ人の考えは素敵だなと思います。

こういう考えが、フレンドリーさに繋がっているのかなと考えました。

現地の生活の中で「人と人とのつながり」を実感することが多く、日本にはない居心地の良さがありました。

フレンドリーだと聞いてはいたけれど、私の知っているフレンドリーの常識をはるかに超えたフレンドリーさで、やはり実際に行ってみて良かったです。

行こうか迷っている人がいたらぜひ行ってみてください!

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この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

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