これしかない

私は夏季休業に何かしたくて、海外に行こうと決めました。

でも、海外に行くにしてもただの旅行では何も残らないし、だったらボランティア留学しようと思っていました。

それで、幼いころからサッカーをしておりスポーツボランティアをしたいと思い「ボランティア 海外 サッカー」と調べたらプロジェクトアブロードが引っ掛かった訳です。

このボランティアを企画しているプロジェクトアブロードに出会ったとき「あ、これしかない」と思いました。

小学2年生からずっとサッカーをやってきて、それを少しでもガーナの子に伝え、もっとサッカーを楽しんでもらえたら、という思いだけでプロジェクトアブロードにボランティアの依頼をしました。

渡航前~現地空港到着

今回、海外に行くことは私にとって初めての経験であり、さらに単身ということで不安ばかりでした。

飛行機の乗り換えも入国審査も初めてで、正直、行ってからよりもガーナに着くことが大変だと思っていました。

ですが案外容易で、何事もなくガーナに行くことができました。

強いて言うならば、ガーナの入国審査と、現地に着いたときに現地スタッフが遅れて来たため、知らない人に電話をかけられチップを数十ドル取られたことです。

ガーナに着いてからは、現地スタッフにホームステイ先へ連れて行ってもらい、翌日にオリエンテーションを行い、彼らとボランティア先とその行き方を一緒に回りました。

ただ、全てが英語で、半分ぐらいしか正直理解できていませんでした。

しかし、日本人スタッフにも助けられ、数日で気持ちにとても余裕ができてきました。

サッカーが繋いでくれた

メインのボランティアは昼からだったため、昼前にホームステイ先を出て、トロトロとタクシーを乗り継いで練習場である公園に行っていました。

そしてまず、同じ年代の子らと一緒に練習して、そのあとに子どもたちにサッカーを教えるという流れでやっていました。

英語があんまり喋れないためコミュニケーションには苦労しましたが、3日ぐらいでお互い冗談を言いながら会話もすることができました。

ただ、会話がうまくいかなくても「サッカー」という世界中で愛されるスポーツを通してガーナの子どもたちと仲良くなれました。

その時初めて、「言葉が喋れなくても、ボール一つで繋がることができる」というのを実感することができました。

ガーナでの現地生活

毎日の生活は、ホストマザーと家政婦さんのような身の回りの世話をしていたガーナ人のおかげで、とても充実していましたし、ほかのボランティアの方もいました。

そのため、アメリカの学生の友達ができました。

その友達とは、今でも連絡を取り合っています。

また、第2週目の週末にはケープコーストに行き、そこで日本人3人と友達になりました。

みんなそれぞれいろんな考えを持っていて、とても深い話もできましたし、観光もすることができ、みんなとは今も連絡を取って仲良くしています。

現場でしか得られない学び

ガーナという国に行くことでしか分かり得ない現状を知ることができました。

例えば、私が行ったボランティア先では、ほとんどの子がスパイクを履き、ボールも足りているとは言えず一人一個持っているわけではないが、練習することは可能な個数はあり、またマーカーやコーンもあり正直驚きました。

おそらく、今までボランティアで来た人が贈ったものもあるはずですが、それでもそれなりに物はあったと思います。

しかし、一緒に練習をしていて思ったのが、サッカーの知識が少ないのではないか、ということです。

練習をより実践に近いものにしたり、より意味のある練習したりすれば、そこのチームの選手はより上手くなると思いました。

やはり身体能力は非常に高く、ここに様々なサッカーの知識や、練習が加われば、よりアフリカのサッカーは発展すると思いました。

成長、反省、将来への情熱

今回のガーナへのボランティア留学は、私にとって初めてのことばかりでした。

初の海外、初のアフリカ、日本人が皆無に等しい環境…。

これらを単身でやったからこそ、本当に意味があるのだと思います。

自分しか頼る人がおらず、どんな状況でも自分で決断し行動する。

人として大きく成長できたのかなと思っています。

またアフリカに行き、今まで以上に海外支援やアフリカのスポーツ振興に興味、関心を持つことができました。

しかし、今回のボランティアで現地に何を残せたのかはわかりません。

今、現地の子どもが私のことをしっかりと覚えているかもわかりません。

今回は正直不完全燃焼です。

もっとやりようがあったのはないか、と思っています。

だからこそ、就職活動が終わればまたガーナへ行き、サッカープログラムに携わり、今回以上のことを教えることができたらな、と思います。

たった2週間でしたが、多くのガーナ人と関わりガーナの文化や人、習慣を学べたこと、ガーナの子どもたちもサッカーを愛してやまないことを知れて、非常によい経験をすることができました。

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ガーナでサッカー 高橋貴心

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

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