今の自分にできることを求めて

私は、高校2年の夏休みを過ごしています。

昨年4月に高校生になり、漠然と「高校生活を楽しむぞ」という思いで学校に通っていました。

しかし、高校1年の終わりに、ただ学校生活を送っているだけではなく、なにか今の自分にできることはないかと探している時に偶然、プロジェクトアブロードに出会いました。

高校生の自分でも海外ボランティアに参加できることや、将来の仕事にしたい建築を実際に体験することができると知り、とてもわくわくした気持ちになりました。

親に参加したいことを話すと、「自分一人で行けるなら良い経験になるからやってみたら」と勧められました。

初めての一人旅、タンザニア

タンザニアへは、初めての一人旅行で、ドーハで乗り継ぎキリマンジャロまで行きました。

飛行機の乗り継ぎやタンザニアでのビザ取得など、慣れないことが次から次へとあるので、だんだん不安に押しつぶされそうになっていました

しかし、タンザニアに入国すると迎えの人が来ていて、プロジェクトアブロードのサインを見たときには少しホッとしました。

建築ボランティアとしての毎日

建築ボランティアだったので、タンザニアでは、主に幼稚園のランチルームの建設を行いました。

気候は、冬だったので日が出ていないと寒かったのですが、土にまみれながらレンガを積んだり、土を入れたりする仕事はやりがいのある重労働でした。

日に日に出来上がるランチルームを見ると、わくわくとして嬉しくなりました。

その他に、幼稚園でのランチづくりもしました。

私は、ピラフを作りました。

子ども達の人数分のお皿がないので、順番に食べることになりましたが、みんなとても美味しそうに食べてくれました。

お皿でさえ、人数分用意するということは大変なんだと思いました。

タンザニア生活

滞在先は、最初はホストファミリー宅でした。

ホストマザーは、スワヒリ語を主に話すので、身振り手振りで会話をしたり、ホストシスターが英語で説明してくれたりしたので、とてもすごしやすかったです。

ただ、一緒に滞在していたほかのボランティアの態度が悪く、ホストファミリーもとても心配してくれて、ホステルに移動しました。

ホステルの人達はとても優しく、食事もおいしかったです。

特に、マッシュポテトやポテト揚げなどの芋料理が抜群においしかったです。

洗濯は、疲れていて毎日できませんでしたが、手洗いで2日に1回のペースでしました。

立ちはだかった英語の壁

私は、英会話を聞き取れますが、話すときの言葉がとっさに出てこないので困りました。

出発前にもっと、英会話を勉強しておけばよかったと思いました。

英語が話せるボランティア同士で、英語ができないことを馬鹿にする言い方をしているのを聞くのが嫌でした。

でも、その言葉に言い返せないのがもっと悔しかったです。

今度行くときには、英会話が出来るようになっていきたいと思いました。

タンザニアが教えてくれた

今回のことで気付いたのは、発展途上国の人でも心が豊かで、小さなことでも喜んでくれて、みんなとても幸せなことがわかりました。

マサイ族の人が、「子どもがいっぱいいて、牛がいっぱいいるのが幸せなんだ」と話していたのが印象的でした。

先進工業国の人でも心が貧しく、悪口ばかりで、物が豊富で何でも持っていても幸せではないと思いました。

遊びの旅行ではなく、ボランティアに来たのに、なぜ不満や悪口ばかり言っているのかがわかりませんでした。

今回のボランティアを通して、世の中にはいろいろな人がいることを実感しました。

はじめて自分一人で、飛行機を乗り継ぎ行ったタンザニアの人は、みんなが親切でお互いに助け合って生活していることがわかりました。

特に、タンザニアの子ども達は、純粋で目がキラキラしていて、とても可愛かったです。

本当に楽しい2週間でした。

いつか、再びタンザニアに行きたい!!

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タンザニアで建築 中嶋彩乃

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

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