私のプロジェクトアブロードとの出会いは、友達からの紹介でした。

私とその友達は、トビタテ留学JAPANという文部科学省が推奨する留学プログラムへの応募を考えていました。ボランティアでの留学を考えていました。

そこで留学を支援してくださる留学エージェントを探していましたが、私はボランティアを主体としている留学エージェントをなかなか見つけることが出来ませんでした。

私は、友達とエージェントについて話をしていると、プロジェクトアブロードを教えてもらえました。私は、インターネットを使い、プロジェクトアブロードについて調べました。

すると、ボランティアを主体としている上に、活動期間や活動国などを自由に決めることができ、トビタテでの留学も支援されているということ、現地にもオフィスがあり、24時間でのサポートが可能で安心して活動できるということが決め手となりました。

現地での活動や生活は正直、私が想像していたものと大きく異なりました。

まず、海外に行く前は、「英語が話せなくてもやっていける」と思っていました。しかし、現地に到着すると、当たり前のことですが全てが英語で相手の言っていることが分からず、自分の言いたいことも言えずとても苦労しました。

そんな時、現地で出会った日本人の友達に助けてもらったり、自分の知っている単語を繋げ話したり、身振り手振りで伝えることにより言葉の壁を乗り越えていきました。

さらに、プロジェクトアブロードの魅力の1つであった固く縛られていない“自由さ”ですが、私が思い描いていた遊び半分の自由さとは異なり、初めのうちは活動が苦痛でした。

しかし、活動を続けていくうちに子供たちと過ごす時間がとても幸せでいつまでも学校で子供たちと居たいと思うようになっていました。その頃から、気持ちに余裕が出てきたためか、プロジェクトアブロードの“自由さ”に気づき始めることができました。

それは、活動の無い時間や休日に友達との時間を楽しめること、自分1人でいる時間を作れること、ホストファミリーと過ごす時間を作れることそのような時間が多くあったことのように思います。

私が行っていた活動は、学校での先生の補助という形で、子供たちが名前やアルファベット、数字を書く練習のお手伝い・授業で使う道具の準備・授業後の教室掃除というのが主な活動でした。

一見、雑用のようにも感じますが毎日活動していくことで、必要とされている感覚になりました。もしかしたら、それはただの思い上がりだったかもしれません。しかし、それでも私は嬉しかったです。

そしてなにより、休み時間に子供たち自ら私のところへ寄ってきてくれたときは認められたような気がして、本当に幸せでした。

生活面では、戸惑うことがほぼ全てでした。これまで当たり前だと思っていた日本のようなトイレやお風呂などはもちろん存在せず、Wi-Fiもほんの一部の公共施設にしか備わっていない状況でした。

現地で生活しているときは単純に日本は幸せ、フィリピンのような発展途上国は大変だとしか考えても思ってもいなかったと思います。

日本に帰ってきてから、改めて考えてみると、新たに気づく部分がありました。日本は幸せだなとはもちろん感じ、思っています。

しかし、発展途上国でもフィリピンの場合は、現地人は皆、決して裕福ではありませんが、みんなが笑顔で楽しそうに生活していることに気づきました。

大変というのは、私たち日本人が、勝手に他人事のように感じているからそのような表現になってしまっているのだと思います。

海外で生活し日本のように恵まれている国ばかりではないけれど、大変かどうかは私たちが勝手に決めつけてはいけないと思います。なぜなら、そこで生活している人が笑顔で楽しい生活を送っているのであれば、それ以上の幸せは無いと思うからです。

私は、そのように自ら視野、価値観を広げることが出来たと思っています。

そして、この経験を様々な形で将来に活かしていきたいと思います。

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フィリピンでチャイルドケア 栂悠里子

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

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