トビタテに合格、高校一年生でアフリカへ!

私は2023年の夏に、3週間アフリカのタンザニアで医療インターンシップに参加しました。

国境なき医師団の医師になって医療活動をしたい、という将来の夢をより明確にし、実際に現地の方の役に立てるこのプログラムを見つけたときは、もうこれは行くしかない、と思い見つけた瞬間にもう行くと決めました。

ただ往復の飛行機代の膨大な費用など、心配なこともありました。

でもトビタテ!新日本代表プログラムのマイ探求コースに合格し、奨学金のおかげで実現させることができました。

まさか、自分が高校一年生でアフリカ大陸に行けるとは思ってもいませんでした。

実現させることができると分かった時には、嬉しさと緊張でいっぱいでした。

濃厚で充実していた毎日

現地での活動は毎日忙しく、とても充実していました。

医療ワークショップなどで実際に現地の方の役に立てたり、人員が少ない病院で手伝えたり、実際の医療現場を見学できたり、発展途上国の医療の実態を見れたり、本当に日本では絶対に学ぶことのできないことを、濃密な3週間で自分の目で見て、自分の肌で感じることができました。

まず、活動の様子を話します。

平日は病院でインターンシップの活動をこなし、週末はサファリなど楽しい思い出作りを他の高校生と一緒にすることができました。

病院でのインターンシップでは、私は大体妊婦さんの健診と赤ちゃんの予防接種のためのクリニックで見学したり、手伝わさせてもらったりしました。

病院の屋根が落ちてきた時にはかなり驚きました。

命を守る場で安心してすごせないのは今すぐになんとかしないといけないことだと実感しました。

また、少し郊外に行くと、とても飲めるような状況ではない水源しかなく、ハエの大量発生によって目に炎症をおこしている子供達が多くいる村があり、心が痛みました。

何度払ってあげてもハエから逃れられることはなく、何かしてあげたいと思うけど、何もできない無力さにがっかりしたこともありました。

タンザニアでは女の子が12歳で結婚することもおかしいことではなく、学校に行かせてもらえないことも珍しいことではありません。

マサイの病院では同じ年で妊娠している人もいて、女性の地位は昔からの文化や習慣からまだまだ向上しにくいものだということに気づかされました。

にぎやかだった共同生活

海外からの多国籍な高校生達と一緒にホームステイしたので、毎日のように騒いで、歌って、踊って、今までで一番の夏になりました。

タンザニアでは停電が多いなど、困ることも多々ありましたが、仲良くなった仲間と一緒に乗り越えられて、忘れられない思い出が沢山作れました。

私は今でも毎日同じプログラムに参加したスペインからの高校生連絡を取り合っています。

また、週末にはサファリやハイキングなどに出かけ、様々な文化に触れることができました。

アフリカでの医療インターンシップを3週間する、という一生に一度の機会をつかんだものの、安全性などの心配は大きかったです。

しかし、現地のスタッフにいつでも困ったことがあれば相談できるという体制がすごく心強かったです。

また現地のスタッフともとても仲を深められ、毎日楽しい日々をおくることができました。

自信という最高の収穫

最後に、私の3週間の振り返りを書いてみようと思います。

何を学んだのか。

私はたった3週間タンザニアのある地域に行っただけで、発展途上国の医療の実態を学べた、とも、多様な文化を学べた、とも言えません。

でもアフリカに一人で行って、プログラムに参加して精一杯頑張ったと思える3週間が過ごせて、自信になりました。

これからどうするのか。

日本にサポートされ、周りの人のおかげで実現できたこの留学を必ず将来に生かします。

今年の夏のおかげで、より国境なき医師団の医師になりたいという意志が強くなり、自信が持てるようになりました。

見た景色を忘れることなく、これからも頑張ります。

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タンザニアで医療 宮川優菜

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

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