私は、今回の「Projects Abroad」の海外ボランティアで、Costa Ricaのバラホンダ国立公園の環境保護プロジェクトを志望した。

Costa Ricaは自然環境に恵まれており、かつ中南米の中で一番治安が良いということを聞いていたので志望した。

元々私は、自然や動物が子どもの時から好きで、その頃から自然に携わる何かをしてみたいということをずっと思っていた。今回のことで、やっと夢が叶ったのだと思い、とてもうれしく思っている。

「Projects Abroad」との出会いは、それよりも前に海外に行ってみたいという思いの後のことであった。

今現在私は大学2年生で、新学年になる前の最後の春休みを過ごしていた。春休み中は、ほとんどアルバイトをしているか友人と遊んでいるかという過ごし方であった。

おおよそ1月も終わろうとしていた頃、母親から「残りの春休み一人で海外にボランティアをしに行ってみないか?」と言われ、自分最初はためらっていた。

海外には行ったことはあるけれども、家族旅行や高校の修学旅行でしかなかったし、今まで一度も一人で海外に行った経験はなかったからである。それと私は体育大学に通っており、語学などの習得よりもスポーツの方が大切で、正直海外まで行く必要はないと思っていた。

それでも母親が押すので、騙された気持ちで行くことにした。

その後、「Projects Abroad」との出会いがあった。自分の従姉が学生時代からよく一人旅をしていて、「留学よりも、一人でボランティアに行った方が語学も身につくし、自然環境に触れ合いながら生活出来る」とアドバイスをもらい、「Projects Abroad」を選んだのであった。

最初にも述べたように、私はCosta Ricaを選ぶことにした。

具体的なボランティア内容としては、国立公園に観光で来る人のためのボランティアであった。例えば、道の舗装、チョウチョウの採集、コウモリの採集、鍾乳洞の舗装、畑を作る、などである。

活動時間は、月曜日から金曜日まで、朝8:30から11:30と午後3:30から6:00までになっており、空いた時間は人それぞれ自由というかたちであった。

土、日曜日は自由の日となっていて、ボランティアのメンバーで海に遊びに行ったり、パーティをしたりと、生活は充実できた。

国立公園なので機械類は全く使わず、力仕事が多かった。その中でも特に、道の舗装では、道に大きな岩が多く、車や人が通りにくいためハンマーで叩き割り、その破片で両サイド道にしていく活動が、私の中ではきつい仕事であった。

生活リズムは、規則正しい生活を送っていたと思う。皆朝はおおよそ7:00に起床し、夜は10:00に消灯していた。それと、恐らくCosta Ricaの文化で、昼休みは昼寝の時間が設けられており、まず睡眠不足ということはあり得なかった。

私が行く前から不安に思っていた食事は、日本と全く違うということもなく、むしろおいしい方であった。ただ、お米はタイ米だったのでその点だけで、あとは魚料理や鶏肉、パスタがメインでおいしいものが多かった。

このボランティア活動を通して得たことは、異国の人とのコミュニケーション、すなわち英語の能力が上がったということだ。私は話す方よりも、聞く方が苦労した。何を言っているか分からなければ、返答できない。

ボランティア初日は、仲間との会話についていけず、自分が嫌になってしまった。その日の夜、私はどうやったら仲間とも現地の人とも会話についていけるだろうと考えたときに、ある名案が浮かんだ。それは自分が、逆に日本語を教える、日本の文化を教えるという案だった。

さっそく次の日に試してみたら大成功で、日本人はおもしろいという印象を与えることができた。

仲間の誰かが、「日本人はとてもシャイで、英語が苦手か何か分からないが、交流を求める人が少ない」(これは自分が翻訳したが)と言われたが、確かにそうかもしれないと思った。新聞か何かで見たが、日本人は英語の習得率が世界に比べて値が低い。これは、英語を学ぶ日本人は十分認識しなければいけないことだと思う。

まだ完璧に習得できたわけではないが、日に日に言っていることが分かってきて、私も話せるようになって良かったと思う。それだけではなく、現地の人や仲間の人も話すスピードもゆっくり話してくれて、気を遣ってくれたことに本当に感謝しています。

今後の私の将来としては、今までは体育大学に通っているので体育教師になりたいと思っていたが、考えが揺れ動いた。

観光ガイドの仕事も良いかもしれないと思ってきた。もっと英語を勉強すれば、「Projects Abroad」の仕事も夢ではないと思うし、外国で仕事が無理でも、日本の観光ガイドでも良いと思う。

日本の観光ガイドでも、外国人向けのガイドをすることもできる。今の心境は正直迷っているところだ。

最後に、今後この「Projects Abroad」でCosta Ricaに行く日本人の方の中で、私に色々と聞きたいこと等があればぜひ協力したいと思う。

本当に良い思い出になりました。ありがとうございます。

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コスタリカで乾燥熱帯林保護 佐々木亨

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

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