はじめに
コスタリカで環境保護の短期・長期「実践型」海外ボランティア参加者を募集しています。
舞台は、2,295エーカーもの乾燥熱帯林が生い茂るバラオンダ国立公園。
職員不足による運営難に悩むこの国立公園では、貴重な環境保護の取り組みを推し進める上で多くのボランティア支援を必要としています。
日本の四国と九州を合わせたくらいの小さな国土のコスタリカですが、そこには地球上すべての生物種の5%が生息すると言われています。
また、国立公園・自然保護区の総面積が国土の4分の1を超え、環境保護先進国としても名高い存在。
しかしコスタリカの大自然は今、多くの脅威にさらされています。土地開発、森林火災、気候変動とその原因を挙げればきりがありません。独立当時は国土の95%が密林に覆われていたものの、現在の森林面積はコスタリカの国土の40%以下にまで減少しました。
もはや私たち人間による環境保護への努力なしには、この乾燥熱帯林はこのまま減少の運命をたどってしまうことになります。
そんな状況を受け、ここに生息する野生動植物の生物多様性調査、森林再生活動、国立公園のメンテナンス、地域住民への環境保護教育に取り組んでいるのがこの熱帯雨林保護ボランティアプログラム。
活動中の滞在先は、バラオンダ国立公園周辺に暮らすホストファミリー宅です。
さぁ、あなたも多国籍な外国人ボランティアと共に、コスタリカの貴重な大自然の保全に携わろう!
環境保護ボランティア参加条件
コスタリカでの環境保護ボランティアの応募対象は、世界中の大学生、社会人、シニアのみなさんです。
参加にあたって、特に知識や経験は問われません。
現地では、本気のあなたを支える現地サポート体制が整っています。
特に、自然やアウトドアが好き、生物学や環境科学を専攻している、海外での環境保護活動に関心がある、コスタリカが抱える環境問題を自分の目で見てみたい、中米の発展途上国で実践型の国際協力に貢献したい!という熱心な学生や社会人のみなさんにおすすめです。
環境保護専門家や研究者のみなさんにとっては、支援が求められている海外の現場でスキルや経験を活かし、貴重な国際経験を得る機会となることでしょう。
参加条件とまではいきませんが、しいて言えば最低限の基礎英語力があるとよいでしょう。
活動中のコミュニケーションは、基本的にすべて英語で行われます。したがって、自分の意見をはっきり伝え、分からないことを自らきちんと質問できる英語力がないと、現地で苦労するのはあなた自身。
だからこそ、英語の練習を含む渡航前準備にどれだけ真剣に取り組んできたかが、現地入り後の経験値を左右すると言っても過言ではありません。
すべては、あなた次第です!
余裕があれば、渡航前にスペイン語のあいさつや簡単なフレーズを学んでおくと、現地の人々との交流を深めるきっかけに役立つことでしょう。
※参加にあたって、以下の提出が必要となります:
- 英文犯罪経歴証明書
- 英文健康診断書
※参加時点で18歳未満の場合は以下の提出が必要となります:
- 英文犯罪経歴証明書
- 英文健康診断書
- 戸籍謄本(見本を参考に英訳も作成)
- 両親または親権者のパスポートコピー(なければ運転免許証コピー)
- 英文保護者同意書(プロジェクトアブロード発行の書式)

活動内容
- 生物多様性の調査活動
- 地域住民への環境保護教育
- 森林再生のサポート
- 国立公園のメンテナンス活動
生物多様性の調査活動
環境保護ボランティアの主な役割は、生物多様性の研究におけるデータ収集をサポートすること。現地の専門家と共に、バラオンダ国立公園の生い茂る乾燥熱帯林のハイキング、ナイトウォーク、洞窟の探検に繰り出し、野生動物の習性や自然環境の現状を記録していきます。
野生動物の調査は主に以下を対象としています:
- コウモリ
- チョウ
- サル
- コンゴウインコ
中でも、チョウ類の調査は気候変動を知る上で非常に重要な役割を担います。さまざまな種類のチョウがどこに生息しているのかを継続的に調査することで、地球温暖化による影響を洗い出すことができるとされています。
地域住民への環境保護教育
環境保護活動は、地域住民の参加なしには成り立ちません。
そこで、環境保護ボランティアはバラオンダ国立公園周辺の地域各所に出向き、環境保護教育に取り組みます。現地に暮らす人々に環境破壊の現状や、私たち人間の生活が自然環境に与える影響を分かりやすく説き、環境保護の重要性への理解を促進していきます。
また、有機農園やリサイクルを促すワークショップを行い、地域住民が環境保護活動をより身近に感じられるよう努めます。
森林再生のサポート
独立当時、国土の95%が密林に覆われていたコスタリカ。しかし、人間による土地開発、森林火災、気候変動などが原因で、現在の森林面積は国土の40%以下となってしまいました。
これは、森林に生息する野生動物にとっても存続をかけた闘いなのです。
このような状況をふまえ、バラオンダ公園では公園内にある苗床で苗木を育て、ある程度まで成長したら公園内に植林する活動に努めています。
環境保護ボランティアは、この現地で継続的に行われている森林再生活動をサポート。
植林活動は、野生動物らのすみかを再生するだけでなく、二酸化炭素の吸収を促し地球温暖化を食い止めるためにも重要な役割を果たします。
国立公園のメンテナンス活動
職員不足のバラオンダ国立公園では、そのメンテナンスをボランティアのみなさんからの支援に頼らざるを得ません。
環境保護ボランティアは、公園内の遊歩道の整備、防火対策、キャンプ地の補修などのメンテナンスに第一線で貢献していきます。例えば、国立公園を訪れた方が遊歩道を外れて歩いてしまうと、貴重な固有種の植物に危害を与えてしまう可能性があります。そういったケースを未然に防ぐために遊歩道の整備はとても大切なのです。
メンテナンス活動は小さな活動に思えるかもしれませんが、国立公園の運営、維持を支える上で大事な役割を担います。
提携機関
プロジェクトアブロードは、コスタリカ政府が運営するバラオンダ国立公園と提携。
パークレンジャー(自然保護官)が不足するバラオンダ国立公園にボランティアの派遣を通した人員支援を行い、重要な環境保護の取り組みを支えています。
活動拠点
バラオンダ
バラオンダ国立公園は、約9.3平方キロメートルもの乾燥熱帯林を誇ります。
首都サンホセからはバスと車で約4時間半、ニコヤ中心街からは車で30分圏内です。
環境保護ボランティアの1日の流れ
コスタリカの環境保護ボランティアは、現地の平日にあたる月~金曜日、午前8時半~午後5時半頃まで活動に従事します。
活動は、その日の天候によってタイムスケジュールが多少異なることもあります。また、活動内容によっては早朝にスタートしたり、夜に活動することもありますので臨機応変に対応しましょう。
通常、お昼の12時を回ったらランチ休憩を挟みます。そして、午後3時半から活動を再開。お昼休みが長いのもコスタリカ流!
1日のボランティア活動を終えた後は、自由時間です。滞在先のホストファミリー宅に戻って、交流を深めるのも良し、美しい夕日を眺めながらのんびり過ごすのも良し。あなた流に自由時間を楽しみましょう!
通常、夕飯はホストファミリーと一緒にいただきます。
自由行動となる週末は、現地で友達になった外国人ボランティアと共にここコスタリカでしかできない冒険へ!

活動のねらい
コスタリカにおける環境保護の海外ボランティアのねらいは、バラオンダ国立公園が行っている環境保護の取り組みをサポートすること。
同時に、あなたが実践的な国際協力経験を得ながら視野をぐんと広げること。
中米コスタリカの国土は、日本の四国と九州を合わせたくらいの面積であるものの、全世界の生物多様性の5%がここに生息します。その貴重な野生動植物の存続において、健康なエコシステムの維持は欠かせません。
しかし専門家の統計によると、バラオンダ国立公園周辺の森林破壊はすでに9割にも及んでいます。森林破壊は、ここに生息する野生動物の命をも危険にさらしています。
そんな状況の改善を支援すべく、プロジェクトアブロードは独自の環境保護マネジメントプランを作成。長期的な目標の達成に向けて、多くのボランティアのみなさんからの支援を必要としています:
- 効果的な環境保護戦略作成を助ける固有種のデータ収集
- 乾燥熱帯林のエコシステム再生を促す植林活動
- 環境保護教育を通した環境にやさしい生活の促進
あなたも、コスタリカの貴重な自然を後世につなぐため、環境保護ボランティアとして「今」アクションを起こしてみませんか?
マネジメントプラン
プロジェクトアブロードは独自のマネジメントプランを設け、活動に対する目標の明確化と目標達成の具体化を行っています。
マネジメントプランは、まさに私たちの活動の道しるべ。
よろしければ、マネジメントプランもあわせてご覧ください。
活動が世界に与える影響
プロジェクトアブロードは、毎年明確に定められた長期的な目標の達成に向けて取り組まれています。
その目標達成の鍵となるのが、参加者一人ひとりのみなさんの存在です。
グローバルインパクトリポートにまとめられた年間の活動の進歩と功績は、参加者全員の努力の結晶。
よろしければ、活動が世界に与える影響もあわせてご覧ください。
滞在先と食事
コスタリカで活動中の滞在先は、バラオンダ国立公園から約1km圏内に暮らす現地人ホストファミリー宅です。
ホストファミリーとの共同生活は、現地文化を生活レベルで体験する貴重な機会!ぜひ積極的に話しかけ、異文化交流を図りましょう。滞在先では1日3食分の食事が提供されますので、ぜひ食からもコスタリカ文化をお楽しみください。
その時の受入れ状況にもよりますが、なるべく他の参加者と同じ滞在先を手配し、より多くの出会いと交流を体験できるよう努めています。
発展途上国の滞在先は、先進国のモダンで便利な生活と比べると質素に感じるかもしれませんが、安全面や清潔面の基準は満たされています。
現地サポート
安全を第一優先とするプロジェクトアブロードは、すべての活動国で24時間体制の現地サポートを提供。
だから、海外への渡航が初めての方でも安心して参加できる魅力があります。