自分の知らない世界を見に行きたい

中学1年⽣の春にフィリピンのスラム街を⾒たときに、その衛⽣状態に衝撃を受けました。

そして⼩さいながら本当にあの状況をなんとかしたいと思い、資料を探していると世界にはものすごくたくさんのスラムがあり、貧困層がいると⾔うことを知りました。

それと同時にこんなに⾃分の知らない世界がある事にも驚きました。そしてより強く⾃分に何ができるかを考え探しました。   

⽇本ではいろんな活動をしてきましたが何か物⾜りなさを感じていました。なぜかを考えたときに真っ先に思ったことは、現地に⾏って現地の⽅とお話してないからではないかということでした。

いくら僕が彼らのために何かをしていても彼らが望んでいない者を提供しても意味がないのです。だから今回実際に現場に⾏き、ボランティア活動しようと思いました。

プロジェクトアブロードのプログラムは、とてもよく設計されているなと思いました。

毎⽇、学校に⾏きボランティア活動をしつつ、夜にはエンターテイメントもたくさんある。かつ、 カンボジア⼀番の観光スポットであるアンコールワットまでも連れて⾏ってくれました。とても贅沢な2週間だったと思います。

メンターが全てをリードしてくれるので、何かに困ることもなかったです。 今までに僕はたくさんのサマーキャンプに参加してきましたが、ここまでいろんな要素を盛り込んで、しっかりと設計されているプログラムは珍しいなと感じました。 

渡航前は楽しみな気持ちしかなかったです。僕は普段寮⽣活をしているため、あまり新しい⼈とのふれあいがないので、現地でいろいろな国から来た同年代の⽅達と⼀緒に活動できるのがとても楽しみでした。

唯⼀の不安要素は、僕は⾍が苦⼿なため⾍が多いと⾔うことにはびびっていました。

カンボジアでの経験

僕たち公衆衛⽣は、⼩学校での活動がメインでした。そこは仏教の学校で⼦供達はとても可愛かったです。

2週間あるうちの1週⽬は⼿の洗い⽅や、⻭の磨き⽅、またデング熱や下痢など主なカンボジアでの病気について教え皆でどう予防するかを考えました。

2週⽬は学校の⽣徒と、その周りにお住まいの⾼齢者の⽅に健康診断を⾏いました。僕はこの健康診断がとても⾯⽩かったです。

驚いたことは、⾼齢者⽤の健康診断と、⼩学⽣⽤の健康診断の内容が異なっていたことです。⾼齢者の⽅には、⾎糖値と⾎圧の測定、⼩学⽣には⽖や⽿の汚れ、傷の⼿当てなどを⾏いました。

やはり、⾼齢者の⽅は⽣活習慣病などが懸念されるためそのチェック。⼩学⽣は⽣活習慣病などのリスクはありませんが、まだ免疫が弱いため衛⽣⾯をチェックするのだなと思いました。年代によって、適切な健康診断するのはとても効果的で素晴らしいことだと思いました。

カンボジアでの滞在場所はホテルでした。ホテルは清潔で部屋も広く快適でした。

ルームメイトにも恵まれました。フランス⼈のポールという⼦でとても優しく欲気に掛けてくれました。彼はチャイルドケアのプログラムに参加していたので、僕達とは⽇中別⾏動でした。

毎⽇、ホテルに帰ってきたらお互い今⽇どんな活動をしたか話しました。

僕は⽇本からおせんべいを持っていったので彼にも⾷べさせてあげると、気に⼊ったみたいです。

2週間の活動が終わる何⽇か前に公衆衛⽣のメンバー9⼈でカラオケに⾏きました。カラオケは⽇本発祥の施設なのでとても親近感がわきました。昔の曲しかなくて曲数は少なかったのですがとても楽しかったです。皆で歌って踊ってどんちゃん騒ぎしました。

僕たちのメンターは臨機応変に僕たちの希望に応えてくれて優しかったです。活動もたくさん楽しいことがありましたが、⼀番印象に残っているのはカラオケでどんちゃん騒ぎした夜です。

少しずつ夢を形に

⽇本はとても清潔感のある安全な国です。それ故、カンボジアでは衝撃ばかりでした。

普通に道を歩いているだけでも、道にゴミが落ちている、⽇中からいろんなお店の客引きがすごい、道路もあまり補正されていない、⾞が規則道理に⾛⾏していない。このような現状を多々⾒かけました。

僕が⼀番⼤変で苦労したことは、環境に慣れることでした。活動内やメンバーとの環境ではなく、カンボジアの国の環境です。衛⽣状態は⽇本より悪いとは分かっていましたが、想像以上で⽇本がどれだけきれいな国なのかと⾔うことを再認識させられました。   

今回の経験を通して、⾃分の世界の狭さを学びました。この点はフィリピンでも思ったことですが、今回たくさんの⼩学⽣とふれあって話を聞く中で改めて強く思いました。

フィリピンの時と違う学びは、今回の活動でたくさんの可能性を感じられたと⾔うことです。まだ中1だった僕は現状把握に精⼀杯でした。

しかし今回実際にボランティア活動をやる中で、僕たちができることの可能性、それと何より⽬をきらきらさせながら話を聞く彼らの可能性を学びました。今回の活動で僕は⾃分の⾏動に対する内発的動機がとても成⻑したと感じています。また⾏動⼒も成⻑したことの⼀つでしょう。

僕がこれから何がしたいかはまだ明確ではないです。と⾔うのも、僕のやりたいことと、できることには今、少しギャップがあるからです。

僕がこれからやりたいことは漠然としていますが世界の衛⽣環境の改善です。全ての⼦供達が安⼼して暮らせる衛⽣環境を作るのが夢です。

しかし、僕は物理や数学が好きで得意です。

だからこのやりたいこと、とできることを組み合わせて何かできたら良いかなと思っています。

漠然としていますがこれが僕の将来の夢です。

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この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

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