自分の専門を活かしたボランティア

学生の頃から海外でのボランティアには興味を抱いていました。

現在、理学療法士として働いていますが、大学時代に先生方の協力で中国の病院でお手伝いする機会を頂いたことが、今度は自分の力で海外での経験を積もうと思う大きなきっかけになったのだと思います。

私がプロジェクトアブロードと出会ったのは、社会人になって二年目のころです。海外ボランティアに関する説明会にいくつか参加しましたが、プロジェクトアブロードは自分が活動を行いたい場所、活動時期・期間が選択できるという所が社会人の私にとって非常に魅力的でした。

今回はカンボジアでの公衆衛生プロジェクトに参加させて頂きました。選んだ理由として、3年前にネパールで理学療法プロジェクトをやらせて頂いたのですが、その際にボランティア先の病院に石鹸が常備されていなかったことや、セラピストたちが手を洗う習慣がないことを目の当たりにし、理学療法を伝えることよりも、まず公衆衛生が先だ!と感じたことが一番の理由です。

公衆衛生から見たカンボジアの現状

カンボジアでの主な活動内容は、現地の子供たちの耳や爪、簡単な傷口のケア、また手洗いや手指消毒のやり方を伝えること、そして成人に対しては身長・体重、血圧・血糖の測定を行い、生活指導も行いました。

活動場所は日によって異なり、学校や施設、都心から離れた村、silk島に行き、毎週金曜日にはオフィスで患者様の情報を入力するなどの事務作業を行いました。どの活動場所も必ずトゥクトゥクで送り迎えをして下さいます。

活動をする中で驚いたのは、自身の誕生日を知らない世代があることや、患者様のカルテ情報が正確に出来ないことでした。患者誤認があってはならない病院で働いている私にとって何だか腑に落ちない点は多くあったと思います。

また、出会った患者様の殆どは高血圧や高血糖であり、血糖値300~400mg/㎗の数値は初めて目にしたかもしれません。話を伺っていると、多くは生活習慣に問題があり、私は椅子に座って行える簡単なエクササイズをお伝えしたりもしましたが、食事に関しては栄養士のボランティアも必要ではないかと強く感じていました。

衛生面においても常に考えさせられることは多く、比較的貧しいと思われる村には、裸足や裸でいる子供が珍しくなく、また服は着ていても下着を履いておらず、その状態でゴミが散乱する地面に座ってしまう場面も見受けられました。

またどこへ行っても子供たちの肌に触れると砂や土がついている感触がしたため、ケアの際は除菌シートがあれば拭いてあげたいと思う毎日でした。

患者の意識から少しずつカンボジアの未来を変えたい

生活においては、毎朝7時半に朝食を頂き、8時に集合。

お昼は滞在先に戻って食べたりお弁当を作って頂いた日もありました。

午後は13時~14時に活動開始し、大体16時半~17時には滞在先に帰りました。

シャワーはお湯が出ないため、寒がりな私にとっては辛いことではありましたが、太陽が沈まないうちにシャワーを済ませその後は長袖を着て過ごすことで何とか乗り越えることが出来ました。

休日には同じ滞在先の子と街に出たり、旅行にも行きました。ボランティア活動だけでなく、キリングフィールドやアンコールワットに訪れ、実際に目で見て学びたかったカンボジアの歴史にも触れることが出来たことは本当に良かったと思っています。

もっと英語が話せればより充実したであろうと悔やんでいますが、周りの方が常に助けてくれたことで私は最後までとても良い時間を過ごすことが出来ました。スタッフや仲間には本当に感謝しています。

今回の活動を通して、出会った患者様たちが少しでも生活習慣に関して意識して下さること、出会った子供たちが一人でも多く手洗いや手指消毒を習慣化し、その子が大人になった時、またその子供たちへと伝わって行くことが出来てくれるならば、こんなに嬉しいことはありません。

視野の広い自分と出会うために

これまでたった数箇所の発展途上国にて活動させて頂きましたが、日本に帰国するたびに「何て便利で綺麗な国なんだろう」と思い知らされます。

こんなに恵まれた国にいる私たちが少しでも発展途上国の現状について情報を発信して行かなければいけない、と個人的には思っています。まだまだ私には知らないことがたくさんありますが、自分がボランティア活動を通して得た経験や知識をこれからも伝えていきたいと考えております。

これから海外ボランティアに行こうと検討している方、実際に行動に起こすことは簡単なことではないかもしれません。

しかしその殻を破った先には、必ず今までよりも視野が広がった自分がいると思います。

まずは最初の一歩を踏み出して頂けたら幸いです。

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カンボジアで公衆衛生 青砥静香

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。