発展途上国への想い

私は高校生の時にバングラデシュの貧困問題についてテレビで知り、その時現地の人に寄り添い活動する国連職員の方を見ました。

私はその頃から発展途上国に行って、自分の目でどのような環境なのか見たいと思っていました。

そして大学二年の夏に姉からプロジェクトアブロードについて教えてもらいました。

私が惹かれたのは、国際色豊かな環境で活動できるところです。

私は英語力に自信がなかったため、チャイルドケアプログラムを選びました。

一つひとつの出会いから考えさせられた

アパートからトゥクトゥクと船で1時間半ほどの島の幼稚園で、ルームメイトのロマーネと一緒に活動しました。

幼稚園では、英語の授業、遊び、昼食、お昼寝、遊びというスケジュールで過ごしました。

幼稚園の先生は英語があまり話せなかったですが、辞書やジェスチャーで会話をしました。

とても親切にしてくれ、いつも笑顔で迎えてくれました。

昼食の時に先生が私たちに食べさせてくれた魚の焼き物がとてもおいしく、それを伝えると何度も作ってくれたのがとても嬉しかったのを覚えています。

子供たちはとても人懐こく、すぐに打ち解けることが出来ました。

でも、子供たちはもちろん言葉が通じないため、英語の授業ではとても苦戦しました。

英語の歌や単語を教えたり、ゲームをしたりしました。

子供たちが上手に最後まで歌えた時や問題に正解した時は決まってハイタッ チをすると、とても喜んでもう一度というように何度も手を私の方に向けてくれました。

また、私はあまり英語が堪能でないため子供たちにうまく授業が出来ず、たくさんのことを教えてあげられなかったことが心残りです。

おしゃべりな子、いつも私のもとに駆け寄ってきてくれる子、誰よりも元気な子、そんな子たちだけではなく、親が仕事で忙しく家では甘えられない子や、みんなに馴染めない子、障がいを持った子。

たくさんの子との出会いがあり、それが私の一番の思い出です。

私はその場での愛情しかあげることしかできませんでしたが、子供たちにとって一瞬でも落ち着けた、そんな存在になれていたらと思います。

生活でも立ちはだかった言葉の壁

アパートの生活は日本人が一人ということもあり、とても苦労しました。

周りのみんなは英語が流暢で、そこになかなか馴染むことが出来ませんでした。

言葉の壁を大きく感じました。

また、その環境をプラスに捉えることが出来ませんでした。

私が、英語が出来ないなりにもっと自分からコミュニケーションをとってみたら、変わっていたのかもしれません。

このことは今後の課題だと思っています。

カンボジアで見えてきた自分の姿

このプログラムを通して、私は自分の弱さを知りました。

今の自分には幼稚園の子ども たちに何も授けることは出来ません。

もっともっと勉強が必要だと感じました。

また、言葉の壁を自分自身が本来よりも大きいものとして捉えてしまっていたと思います。

たくさんの弱さを知り、それに向き合うことが出来ました。

ここから自分がどうしていくか、それが大切だからこそ、これからもっと自分と向き合ってたくさんのことに挑戦していきたいです。

今後への意気込み

私は、これから大学で経営学をもっと深く学ぼうと思います。

カンボジアには、多くの日本企業が進出していました。

現地のスタッフは私に、日本の技術はすごいと何度も話してくれ ました。

日本の企業が現地での雇用を生み出し、またその国をより良い環境にしていくこともできるのだと強く思うことが出来ました。

また、この活動で見つかった一番の課題である英語を勉強していかなければなりません。

もっと学び自分の知識を蓄えて、またチャレンジします。

このようなたくさんの素晴らしい出会いを与えてくださったプロジェクトアブロードに感謝の気持ちでいっぱいです。

また、渡航前からたくさんのサポートをしてくださった渡航準備アドバイザー、現地のスタッフの方々、幼稚園の先生方、本当にありがとうございました。

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カンボジアでチャイルドケア 勝田さくら

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

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