トビタテ ✖ プロジェクトアブロード ✖ 自然保護
学校でトビタテ!留学JAPANの説明会があったときに、おすすめの留学エージェントとしてProjects abroadが紹介されていて知りました。
家で改めて調べてみたところ、自然保護をしたいと思っていた私は、Projects abroadなら自分のやってみたいことができるのではと思い、選ばせていただきました。
熱帯雨林や森林での環境保護に興味があったので、コスタリカやマダガスカルの活動で迷いました。
私は学校でボランティア活動をよくしていて、コミュニティ奉仕にも興味があったので、そのような活動もできるマダガスカルにしました。
また、もともと独自の豊かな生態系をもつマダガスカルに憧れを持っていたので、それも決め手でした。
渡航前は、とてもわくわくしていました。
自分が本当に参加したい内容だったので、楽しみでした。
初めて1人で海外に行くので、少しは乗り継ぎや飛行機への心配はありました。
ですが、それよりも楽しみな気持ちの方が大きかったです。
現場での活動
活動は平日にあって、午前中は環境保護活動を、午後は地域奉仕活動をしていました。
環境保護活動では、外来植物の除去、国立公園の生物の個体数調査、国立公園の道の整備、木の苗の世話をしました。
地域奉仕活動では、主に村の学校で、畑の世話、机や椅子の修理、子供たちのためのバスケットゴールづくり、子供たちとのふれあい、そして村の住民の家でのエコストーブ(かまど)づくり、村の子供たちの食事作りをしました。
雨が多く地面がぬかるんでいたので、長靴を持って行って役に立ちました。
村でのシンプル生活
村にある、ホテルのようなところに滞在しました。
日本のホテルに比べたらけっこう粗末ですが、生活に困ることはありませんでした。
食事はおいしかったです。
自分でとる形式が多かったので、自分の無理のない量と好きなものを食べることが出来ました。
洗濯は大変だったので、基本的にはお金を払って頼んでいました。
ですが、雨がたくさん降っていて乾きにくかったのか、すぐに返ってこないこともあったので、追いつかなかった分だけ自分で洗っていました。
ホストファミリーはホテルの方々で、ご飯の時などに接することがありました。
英語は少ししか通じませんでしたが、いつもにこにこ笑って挨拶してくださって、素敵な方々でした。
現地で買ったお菓子などをそのまま置いておくとアリがたくさん来るので、お菓子を入れられるジップロックを持って行って本当に良かったです。
現地のお金は汚いこともあるので、古いお財布がない場合など、ジップロックは様々なときに役立ちます。
言葉の壁を乗り越えて
ルームメイトは、私の場合2歳年上のイギリスの女の子でしたが、明るくて優しいいい子でした。
お互いの国や言語について教えあったりして、楽しい時間を過ごせました。
ですが、1人部屋も多く、ルームメイトがいるのは私とその子の部屋だけでした。
そのため、自由時間にはルームメイトだけではなく、他のボランティアともたくさん話していました。
でも最初の頃は、他のボランティアとの関わりが一番大変でした。
私は他のボランティアが好きな歌手や歌を全然知らなくて、会話に入れなかったことが多くありました。
また、英語を聞き取れなかったり、笑うところも日本人の感覚と違っていたりして、最初はよくわかっていないのに笑ってばかりいて、関わりを少し苦痛に感じてしまっていました。
ですが、このままではいけないと思い、もっと積極的に話しかけるようにしてみました。
そうしたら、皆も私のつたない英語を聞いてたくさん話してくれて、皆と話すのがとても楽しくなりました。
犬がもの語るマダガスカルの実情
印象に残っていることは、活動とは関係ありませんが、現地の犬がとても飢えていたことです。
日本では可愛がるためにペットとして飼っていますが、マダガスカルでは人々は可愛がるために飼う余裕はなく、ほとんどが野犬でした。
ですが、自分で餌をとっていると言うよりは、マーケットなどで人間のおこぼれをもらって生きているようでした。
私のホテルの近くによくいる犬がいて、その犬もほかの犬同様、お腹を空かせていました。
衝撃的だったのは、その犬にたかっていたハエを犬が食べたことです。
それも見間違いではなく、何度も食べているのを目にしました。
これは私にとってとてもショックでした。
日本との貧しさの差を感じました。
マダガスカルが教えてくれたこと
初めて発展途上国に行ったことで、現地の人々の暮らしと日本人の暮らしの差を感じました。
テレビなどで見ていても、実際に見るのには意味があるように思いました。
実際に見て、日本とはあまりに違う貧しく原始的な暮らしでしたが、それがマダガスカルの人々にとっての当たり前なのだと実感しました。
その中で、皆楽しくやっていました。
現地の子供たちは、ちょっとしたことで大喜びしてくれました。
日本では欲しいものが簡単に手に入るため、子供たちもものが溢れた生活をしています。
マダガスカルの人々のように、物があることに感謝し、大切に使うようにしなくてはならないと思いました。
世界が広がった2週間
マダガスカルでの2週間は、一生忘れられないものになりました。
発展途上国の現状を知り、世界を知り、環境保護への関心が高まりました。
なにより、1人で海外に行ってボランティアをしたということが初めてで、自分に自信がつきました。
本当に貴重な体験になりました。
今回の活動を通して、私はもともと興味にあった環境保護への関心がもっと高まりました。
将来は、環境保護をする仕事につきたいです。
様々な国の人と仕事をできたらいいなと思っています。
また、人々に自然の大切さを伝える活動もしたいです。
これから参加する高校生へ
活動の中では、大変なことがたくさんあると思います。
心が折れそうになるかもしれません。
ですが、自分が本当にやりたいことならきっと乗り越えられます。
悩み過ぎずに、自分から積極的に取り組むといいと思います。
それを乗り越えられたことが、自信になります。
Projects Abroadでの活動は、一生の宝物になると思います。
全力で楽しんでください!
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。