15歳の挑戦、憧れの地アフリカへ

僕は中1の頃から、授業などで行きたい国や、やりたいことを聞かれるたびに「アフリカに行って野生動物を見てみたい」と言っていた。

ある時、ケニアで野生動物の環境保護のボランティアができるというこの活動を知った。

僕は、海外に行ったことがなく、英会話に心配な部分があった。

しかし、楽しみという気持ちが強かったため、参加を決意した。

成田からドバイを経由して、ケニアに行った。高1の夏、15歳で初めての海外への挑戦だった。

コロナ禍での出入国

コロナ禍であったため、健康記録のような手続きはあったものの、ワクチン接種証明があれば、待機期間なしにケニアに入国できた。

しかし、ちょうどコロナの第7波で感染者が増え始めた。

僕は、コロナにかからないように出国前一週間は自宅で過ごし、なんとか元気に出発できた。

帰りは、ケニアの寮の近くの病院でPCR検査を受けて、陰性証明を持っての帰国だった。

毎日を、懸命に取り組んだ2週間

高校生スペシャルに参加したため、世界各国からの高校生たちと寮で生活し、一緒にボランティア活動をしたり、観光したり、遊んだりした。

約2週間滞在した。

むこうでは午前、午後で分けて活動があった。

活動内容は、野生動物の環境保護と、近くの町にでてのボランティア活動だった。

野生動物の保護活動は、キリン、サル、ライオンの数や性別を記録したり、生態を観察したり、仕掛けられたワナを撤去する作業だった。

これらの活動を通して、野生動物の保護の現状や課題、重要性を知ることができた。

町でのボランティアは、主に力仕事をした。

その中でも頑張ったのは、小学校の床づくりだった。

地元の小学校に行って、コンクリートをみんなで手分けして作り、それを教室の床に敷き詰める作業だった。

それを三日間にかけて行った。

作業は手にマメができるほど大変で、みんな足を痛めながら帰ることもあった。

その仕事の合間に、地元の小学生たちと一緒に遊んで仲良くなった。

追いかけっこをした時、小学生たちは、みんな足が速く、体力もあったため、僕はいつも追いつかれてつかまっていた。

作業三日目、ついに小学校の床が完成。

帰る頃に、その小学生たちが「Thank you!Good bye!」と言いながら走ってジープを追いかけて来てくれた時は、本当にうれしかった。

力仕事はかなり疲れるが、時々観光の時間があり、町のショッピングモールで買い物をしたり、週末には、クレーターや滝を見に行ったり、近くの公園で野生動物を見た。

歩いて行けるところにプールがあり、そこへも行った。

休息もあり、ちょうどよかった。

活動をしていない休み時間は、ハンモックで昼寝をしたり、みんなでトランプをしたりしていた。

アフリカの大地での共同生活

拠点の施設は思っていたよりも充実していて、外には洋式トイレと、夜中だけお湯が出るシャワー、ハンモック、ご飯を食べる場所がある。

屋内には5、6個の寝室と台所、ふかふかなソファーと夜中だけ電力がつく充電器があるリビングがある。

僕は、ポケットWi-Fiを持って行ったが、寮はWi-Fiがあったため、ポケットWi-Fiは必要なかった。

みんなで、リビングや外で雑談やトランプをしたりする時間はとても楽しかった。

外でサッカーやバレーをすることもあり、これらは、言語の壁を越えて楽しめた。

ご飯もちゃんと食べれるかと不安だったが、予想以上に美味く、いっぱい食べた。

シナモンのパンが特にうまかった。

もっとずっと一緒にいたかった

この2週間で得た経験は、他では得られないものだった。

文化などの違いも激しかったが、それが楽しかった。

世界各国の楽しい高校生と車の屋根の上に乗って、音楽を聴きながらみんなで歌ったりもした。

世界各国からの高校生や現地のケニアの人たちとたくさん交流もでき、忘れられない充実した二週間になった。

同じメンバーでまだもっと長く活動がしたかった。

これから参加する高校生へ

僕みたいに英語が心配でも、なんとかなります。

貴重な経験ができるので、めいっぱい楽しんできてください。

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ケニアでアフリカ東部サバンナ環境保護 下口素輝

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。