発展途上国と国際協力を学びに

参加したきっかけは、祖⽗がフィリピンに住んでいるのに訪れたことが無く、発展途上国とはどんな場所で、アメリカに住む私の英語⼒を使って何かできないかと思ったからです。

⾃分の⼈⽣で全く関わったことがない⼈と関わり、⾃分が将来の道として興味を持っている国際協⼒とはどんな物かを知れるチャンスになると思いました。

最初はセブ島で⾏われるプログラムに参加しようと思っていたのですが、参加⼈数が1⼈だと知り、同じ時期で参加者数が多く、⽇本から近かったカンボジアへと活動先を決めました。

妹に勉強を教えることが好きで、教育に興味があったので、チャイルドケア&地域奉仕活動を選びました。

覚悟を決めて臨んだ

渡航前は、初めて親元から2週間も離れるということもあり、不安でいっぱいでした。

それでも、⾏くと決めたのは⾃分だったので、嫌なことがあっても現実から逃げないと⾔うことを決めてカンボジアへ渡りました。

ボランティアとしての毎日

私達のグループは、Silk Islandと⾔う島にある⼩学校で、午前は英語の授業、午後は校舎のリノベーションを⾏いました。

私は、6年⽣の教室で他2⼈のグループメンバーと共に、英語での⾃分や家族の紹介の仕⽅、数字、数式の読み⽅、時間の読み⽅、⽉や曜⽇の⾔い⽅、体のパーツ、簡単な動物の名前について教えました。

歌や、⾃分⾃⾝のFamily Treeを描くアクティビティを取り⼊れながら、授業の内容を覚えてもらいやすいように⼯夫しました。

レッスンプランは、⾃分が受け持つ⽣徒の英語レベルを踏まえて、グループの話し合いで教える事を決めました。

習ったことを活かせるクイズを考えたり、ポスターを作ったりしました。   

午後は、同じ⼩学校の低学年の校舎でペンキ塗りをしました。

最初の3⽇は、準備のためにヤスリで壁を平らにする作業をしました。

その後は、壁やドアなどをペイントしました。

休み時間やペンキ塗りの休憩時間には、⽣徒と⼀緒になって遊んだりしました。

ゴム跳び、サッカー、バレーボール、⼤縄などで遊びました。

プラスチックのチェーンを使った謎の室内遊びを、⽣徒の⼦から教えてもらって遊んだりもしました。 

最終⽇には、⽇本から持って⾏ったけん⽟の遊び⽅や折り鶴の作り⽅を教えること通して、⽇本の⽂化を少し教えたりもしました。

2週⽬にあったCommunity Dayでは、学校内と学校周辺でゴミ拾いをしました。

ゴミの分別⽅法を教え、ゴミを集めましたが、最終的にはたまに⾏うらしい焼却のために、学校の裏にある下り坂のような場所に集めたゴミを置くだけでした。

そこに置いたゴミは⾵で舞い、また学校周辺へと散るので、学校を綺麗にする難しさと、カンボジアのゴミ問題について知る事ができました。 

活動先でのボランティアの後は、観光へ⾏ったり、近くのスーパーまで買い物をしたり、次の⽇のレッスンプランをグループで練ったりしました。

観光では、Killing FieldやS-21を訪れてカンボジアで起きた残酷な⼤虐殺について学びました。

コミュニケーションの壁

⼤変だった事は、活動先の⼩学校の⽣徒とコミュニケーションをとる事です。

カンボジアの公⽤語、クメール語を私は全然話せないので、必然的に英語を教える時に使う⾔語は英語になります。

⽤意してきたアクティビティのやり⽅が伝わらなかったり、説明してもみんなが本当に理解しているのかが分からなかったりして、⼤変でした。

それはみんなと遊ぶときも同じで、ゴム跳びに誘ってくれたのは嬉しかったのですが、チームを分けるための現地の独特なじゃんけんのようなものについていけなかったり、やり⽅を聞いて、向こうを困らしてしまったりしました。

ですが、本当にコミュニケーションが必要な時は、常に活動先へ同⾏してくれていた⼆⼈のスタッフに通訳をお願い出来たので、乗り越える事が出来ました。

にぎやかだったカンボジア生活

平⽇は、プノンペンにあるホテルに滞在していました。

思ったより部屋は綺麗で、エアコンがあり、お湯も出たので快適でした。

みんな⼆⼈部屋で、私のルームメイトは中国出⾝の⼦でした。

私のグループは、フランスから3名、⽇本から3名、イギリスから2名、中国から2名の合計10名で成り⽴っていました。

男の⼦は、フランス⼈と中国⼈の2名だけでした。

みんな英語を話す事が出来た事もあり、すぐに仲良くなる事が出来ました。

お互いの⽂化や⾔語の話をしたり、隙間時間にトランプやUNOで遊んだり、活動先までの移動時間には⾳楽をかけて歌ったりして楽しい時間を過ごしました。   

朝ご飯はホテルのビュッフェ、昼ごはんは活動先近くのご飯屋さん、夜ご飯はホテル、または近くのレストランと⾔う事が多かったです。

宗教上の理由で⾷べれないもの、アレルギーで⾷べれないもの、苦⼿なものは、予めスタッフの⼈とグループ全体に⼀⼈ずつが初⽇に話したので、私の場合はパクチー料理を避ける事ができました。

カンボジア料理は美味しく、特にカレーと炒飯が私のお気に⼊りです。

夜ご飯の時に⾏くレストランでは、カンボジア料理以外の物を⾷べられる場所に⾏く事が多かったので、ずっとカンボジア料理を⾷べたりすることもありませんでした。

ハンバーガー、ピザ、パスタを⾷べる事もあれば、⼤⽫のカンボジア料理をみんなでシェアする事もありました。   

洗濯は、⼿洗いをしたり、洗濯サービスに出したりしました。

スタッフの⼈に相談すると、洗濯サービスに⾏くスケジュールを考えてくれます。

洋服は⼀点1,000リエル(25円ぐらい)で、洗濯物は出して1⽇後に取りに⾏きます。

少し雑なようで、私が出した⼀枚のTシャツには、500円⽟ぐらいの⼤きな⿊いシミが2つ着いて返って来ました。

なので、お気に⼊りの洋服は⼿洗いをする事をお勧めします。

初めての体験ばかりの週末旅行

休⽇にあった、2泊3⽇のシェムリアップ旅⾏も楽しかったです。

プノンペンからバス5時間+ランチ休憩1時間の計6時間の移動でした。

移動中は爆睡している⼦もいましたが、何⼈かは起きていたので、フランス版⼤富豪をして遊んだりしました。

トランプは国によって遊び⽅が全然違うので、⽇本ルールと少し異なるフランスルールの⼤富豪はとても興味深いものでした。   

2⽇⽬は、朝3時50分に起床してアンコールワットのサンライズを⾒に⾏きました。

プノンペンには全然⽇本⼈観光客がいなかったのですが、アンコールワットではそこら中から⽇本語が聞こえてきて驚きました。

サンライズは、空がピンク⾊に染まってとても綺麗でした。

サンライズの後は、アンコールワット周辺の寺院をいくつか回り、お昼頃にはホテルへ戻りました。

シェムリアップのホテルにはプールがあったのですが、⽔着を持ってきていなかったので、Tシャツ短パンで⼊りました。

マルコポーロと⾔うゲームをしたり、みんなで⼀⻫にプールへ⾶び込んだり、泳げないプロジェクトアブロードのスタッフに浮き⽅を教えたりしながら、ずっと騒いでいました。

夜は、カンボジアのショーが⾒られるビュッフェ式のレストランでご飯を⾷べた後に、ナイトマーケットへ⾏きました。

ゾウさんの柄が⼊ったフワッとしているズボンを買ったり、家族へのお⼟産を買いました。

どのお店でも値切る事が出来たので、8ドルと⾔われたズボンを2ドルに値切ってみたり、⽇本でもアメリカでも出来ない変わった経験をしました。   

3⽇⽬は、プノンペンへと帰りました。

また6時間の⼤移動です。

その道中では、流⽯に寝てしまいました。

ですが、途中でトイレに⾏きたくなってしまい、運転⼿さんがガソリンスタンドでバスを⽌めてくれて、トイレへ⾏きました。

そしてトイレでビックリ。

流すボタンやバーが何もありません。

スタッフに流し⽅を聞くと、トイレの横に置いてあったバケツに⼊った⽔をかければ流れると。

3回ぐらいかけたら本当に流れたので、驚きました。

⼈⽣で初めて⽔洗トイレではないトイレを体験しました。

英語という武器

私はプログラムを通して、英語を話せることの⼤切さや英語を使って新しい⼈と繋がる楽しさを学びました。

カンボジアでは、英語で全く知らない外国⼈に少し話しかけてみて、滞在の⽬的を聞いてみたりしました。

話しかけた外国⼈の中には、私達と同じくボランティアのためにカンボジアに来ていて、⼥性と男性の平等について教えに来ていたり、キリスト教を布教しに来ていた⼈にも会うことができました。

英語を話せる事で、新しい⼈と出会い、⾃分の視野を広げることができました。 

この経験を今とこれからへ

成⻑したと思う点は、⾃分の積極性です。

⾃分の授業に使えると思ったアイデアをグループに紹介したり、知らない⼈に話しかけたり、疑問に思うことをスタッフに聞いたりと、カンボジアでは悔いが残らない2週間にするために積極的な⾏動を⼼掛けていました。

⽇本へ帰国してからも、困っていそうな外国⼈に話しかけてみたりと、昔の⾃分だったら躊躇していた⾏動も進んで出来るようになりました。

これからはもっと⾊々な世界へ⾏って、たくさんの⼈と関りたいです。

グローバルな考えを持ち、発展途上国のために⾃分が出来る事を学んだり、英語教育について深く学びたいです。

本当に楽しくて、忘れられない経験と思い出になりました。

最⾼の仲間に巡り会えて良かったです。

また絶対に国際ボランティアに参加します!!

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カンボジアでチャイルドケア&地域奉仕活動 池谷麻菜

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。