岐路に立って原点を振り返った

今まで呼吸器内科、血液内科などの主にがん医療の現場に8年間携わってきました。

8年目となると、管理職か認定か、今度どのような道に進んでいくのかを考えなければならない時期にもなってきます。

日々の仕事の中で、今後の看護師として自分はどのような道に進んでいきたいのか考えた時、なぜ看護師を目指したのかという疑問にたどり着きました。

私は小学生の頃にマザーテレサの本を読み、彼女のように人のためになる活動を仕事にしたいという思いから看護の道を進みました。

また、プロジェクトアブロードでインターンが受けられることで今まで経験したことのない科に容易にインターンができるという魅力もあり、仕事を退職し、月から10月までの10週間のインターンを受けることを決めました。

渡航前準備

出発までは退職までの引き継ぎなどがあり、準備の時間の確保は十分にできてはいませんでしたが、こまめにオフィスの方が連絡しくださり、最低限の準備を済ませ出発の日を迎えることができました。

語学力は、日常会話の簡単な英語が話せる程度でした。

医療英語の知識はほとんどなかったので、出発までに参考書を購入し、なんとなく読む程度の勉強をして現地に向かいました。

英語の壁を乗り越えて

現地では、ケニアスタッフの方が優しく、丁寧に対応してくださいました。

また夏休み時期ということもあり、各国の(主にヨーロッパの方が多いのですが)高校生や大学生などが同じ時期に活動していました。

英語のヒヤリングが難しく、また10代の子が多いこともあり、会話のテンポもとても早く、その期間はほとんど英語が聞き取れず、コミュニケーションにはずいぶん苦労しました。

ケニアスタッフの方とのやりとりもすべて英語なのですが、私に合わせ簡単な英語でゆっくり話してくださったのでとても助かりました。

スタッフとのコミュニケーションで、困ったことはほとんどありません。

しかし、病院での看護師や医師との会話、オフィスに戻ってからの他のボランティアの人との会話でヒアリングに神経を使っていたこともあり、最初の3週間はただみんなの輪にいるだけで1日とても疲れました。

それでも、他の国のボランティアの人たちが親切にしてくれて、3週間過ぎたあたりからは、コミュニケーションバリアはあまり感じませんでした。

ケニアの医療現場で

病院先での活動は、2週間ごとに希望した病棟をまわりインターン活動をしました。

現地看護師とともに配薬、創処置をしたり、医師とともに回診にまわり、診察に参加したり、処置に参加したりさせてもらいました。

文化・知識の違いで、カルチャーショックを受けることもしばしばありましたが、プロジェクトアブロードの現地スタッフや、たまたまホストファザーが医師ということあり、ホストファザーが相談に乗ってくださり、なんとか解消しながら活動できました。

ホストファザーがよく「国の病院と私立の病院は違うから、また病院によっても違う」と言っており、他の病院も見てみたいと思いスタッフに相談し残りの3週間はカトリック系の病院で過ごしました。

ここも同じように配薬と創処置が看護師の主な業務ですが、患者さんへの対応などは異なっており、双方の病院の違いを学ぶことができました。

ケニアと日本の医療の違い

このインターンを通して、ケニアでは宗教がとても身近にあり、倫理など考える上で、とても宗教が影響していることを実感させられました。

日本ではquality of lifeを基準に患者さんのケアを考えるのですが、ケニアでは宗教が一番ケアや生死に影響を与えていました。

そのため、度々理解に苦しむこともあり、現地の看護師と理解の違いからぶつかることもありました。

ぶつかったとしても、その後気まずくなったりすることはなく、現地の病院スタッフの方はもちろんwelcomeな態度で接してくれました。

自由時間も満喫

病院での活動以外の日は、他のボランティアとともに過ごし、マサイマラやオポジェタなどのサファリ旅行も楽しむことができました。

また、バーやカフェで友人と有意義に過ごしました。

プロジェクトアブロードでの活動で現地に何かできたかっというとそういう実感はあまり得られませんでしたが、現地で出会った病院スタッフの方や、何より同時期にともに過ごした各国の友人がとの交流が私の財産になりました。

彼らと話し、各国の医療に対する考え方、文化や宗教が医療に与える影響、医療の進歩状況などを語りあい、それが自分の知識となり、今後の日本の医療を考えるにあたり視野を広げて考えられるようになったように思います。

また、内科以外でのインターンをすることができ、今後の看護師として進む道のヒントにもなりました。

とても有意義な10週間でした。

決心するまでに2年時間を有していましたが、ケニアに行って本当に良かったです!!!

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ケニアで看護 成田貴枝

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

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