経験から興味を持った途上国

私が今回、Projects Abroadの高校生スペシャル⼈権プログラムに参加してみようと思った理由は3つあります。

1つ⽬は、以前イギリスに住んでいたのですが、その時にたくさんの⼈種がいました。その中でも、私の友達には発展途上国のバックグラウンドを持っている友達が多く、その⼦達の話を聞いてショックを受けたとともに、それを⾃分⾃⾝の⽬で⾒て体験し⾒聞を広めたいなと思ったからです。

2つ⽬は、⽇本とは全く、違う⽂化の国に⾏って⾒たかったからです、アフリカといえば広⼤な⾃然に明るい⼈たちという良いイメージと治安が整っておらず、危険な場所という2つの真逆のイメージがあると思います。なので、それで私の考えのイメージを持てるチャンスになると思ったからです。

3つ⽬は、⽇本でネルソン・マンデラ⽒の⾃伝を元にした映画を⾒た時に、⽇本では考えられないような⼈種差別にもとづいたアパルトヘイト政策というものが⾏われていて、その歴史を今の法律を通して知っていきたいと思ったからです。

初めてアフリカ⼤陸に⾏くことでもあり、ワクワクと⼼配な気持ちが混ざっていました。

どちらかというと英語の⼼配はあまりしていなかったのですが、カルチャーショックや他の国から来た⾼校⽣ボランティアたちとどうコミュニケーションを取り仲良くできるかが⼼配でした。

ですが、それよりも南アフリカで歴史を学ぶこと・⽂化の違いに驚き吸収すること・法律を通して南アフリカの問題について考えを深めること・⼈々とコミュニケーションをとる、などやることがいっぱい待っているのだろうと楽しみで仕⽅がありませんでした。

南アフリカで過ごした濃厚な2週間

南アフリカの法律・⼈権では主に貧困区(タウンシップ)にいるギャングの問題がメインの題材に取り上げられることが多かったと思います。

1週⽬と2週⽬で取り組む活動が違いました。

まず、1週⽬はギャング同⼠の抗争の時に実際に起きてしまった殺⼈事件に対し私たちプロジェクトメンバー10⼈が5⼈ずつ弁護側と検察側にわかれ模擬裁判をするために準備をしました。

準備の⼀環で資料を読んで論点を上げて⾏く以外にも、ケープタウンの警察署で国の警察システムや、犯罪率を聞きました。

また、裁判所に⾏って検察官の⽅々に裁判におけるコツなどを聞き、最⾼裁判官には、裁判における弁護・検察が主張するポイントを聞いたりしました。

また、貧しい⼈たちへの慈善活動もしました。

私が南アフリカに⾏ってから4⽇⽬の7⽉18⽇はネルソン・マンデラDayという⽇で、彼の67年間の政治⽣活にちなんで、少なくとも67分間の社会奉仕活動を⾏うように呼び掛けられる⽇でした。そのため、私たちはタウンシップにオフィスのみんなで作ったサンドイッチなどのご飯をそこに住む⼈たちに配膳しました。

2週⽬は、ギャングのサイクルを壊す為にできることのプレゼンテーションを、地域に住む若者たちと意⾒交換をするために話し合いました。

私たちが、考えた提案はもうすでに失敗に終わっていたり、経済的な⾯で実現することが難しかったりと問題があり、⾏き詰まった時もあったのですが、貧困地域を⾒に⾏き⼈の⽣き⽅、⽣活を⾒たことによって、様々な案が出て来て、現地の若者との意⾒交換でさらに発展させることができました。

さらには、南アフリカの歴史をさらに深く理解するために、アパルトヘイト時代の悲劇を忘れない為の博物館や、国会議事堂に⾏ったりし、理解を深めました。

2週間を通じて、⼈権プログラムとチャイルドケア&地域奉仕活動プログラムの⼦達が合わさって、夜や、⼟・⽇曜⽇に⾏うソーシャルアクティビティ(サーフィン、トランポリン、サファリ、観光など、、)も充実していて2週間があっという間に過ぎてしまうほど濃い時間を過ごせました。

南アフリカでの暮らし

ホームステイ先のベンジャミンファミリーの皆さんは、Projects Abroadのボランティアの⾼校⽣を受け⼊れ始めてから、10年になるそうでとっても慣れていて親切でした。

基本家の中では⾃由にさせてくれ、お⼟産の買い物などにも連れて⾏ってくれました。

私は世界の宗教にも興味があるのですが、ベンジャミンさんたちは、イスラム教徒だったので、知りたかったことを質問したらたくさん答えてくれました。

⾷事は、とっても美味しく朝ごはんと夜ご飯、プラスちょっとした軽⾷なども出るので困ることは、ありませんでした。

洗濯は男⼦の部屋と⼥⼦の部屋に1つずつあり⾃由に使えました。⼀度洗濯を⼲すのを忘れていたのですが、お⼿伝いさんが⼲しておいてくれました!

また、シャワーもお湯が使え⽣活⾯でも何一つ不⾃由がありませんでした。

でもこれはアフリカの家庭では⾮常に恵まれていることなのです。

⼈権プログラムには私の他に⽇本⼈が2⼈、フランス⼈2⼈、アメリカ⼈3⼈、イギリス⼈1⼈と韓国⼈が1⼈の計10⼈でした。

私は、男⼦の部屋に4⼈で泊まって、⼥⼦は⺟屋にいました。

早く家に帰ってきたりした⽇や、夜の⾃由時間はみんなでトランプをしたり、WiFiが使えるので⼀緒に映画を⾒たりして仲良くできたのでとても楽しかったです。

外国⼈の⼦たちはみんな寝るのが早かった為、みんなが寝てしまった後は、真隣の家に泊まっているチャイルドケアの⼦達と遊んだので、どちらのグループとも交流を持つことができました。

感性が揺らいだボランティア期間

私は、初めて南アフリカのような発展途上国に⾏ったのですが、美しい⾃然の中に根強い差別・貧富の差が混じった不思議な国だったというのが印象に残っています。

⼀般的⼈はアフリカと聞いて貧しい、可哀想な国だと思うかもしれません。私も初めは南アフリカに⾏って貧しくて可哀想な⼈たちのためにボランティアしようと思っていました。

ですが、活動を始めてからそう思っていた⾃分に腹が⽴ち、また恥ずかしく思いました。そこの国の現状を知らないのに固定概念だけで決めつけて何様だと。

もちろん美しい景⾊を⾒た後に初めて⾒た貧困街は⾮常にショッキングで⾔葉が出ませんでした。

ですが⼈々は不⾃由だけど幸せそうに隣⼈や仲間たちと過ごしているように⾒えました。ほとんどの⼈がアパルトヘイト時代に街から追い出された⼈たちやその家族なのに、皆この国は美しい国だろうと⾔っていて南アフリカに住んでいる⼈たちの⼼の広さに感動しました。

私は、英語が話せたので⽇常の会話や仲間たちとのコミュニケーションには困らなかったですし、活動以外のサポートも Projects Abroadサポートしてくれていたので特に困ることはなかったです。

ただ、法律や人権を扱うと言うこともあり、模擬裁判やプレゼンテーションなどで難し単語や専⾨⽤語が出てきて躓いたところがありました。ですが、周りの仲間たちが助けてくれたので⼤丈夫でした。

このプログラムでは⼈とのコミュニケーションの⼤切さを学びました。Projects Abroadのスタッフはみんな私たちはもちろんそれ以外の⼈たちともすぐ打ち解けて話していました。それによってプラスアルファで知れる事もあるし⼈と繋がれるチャンスが増えると思いました。 こ

これは⽇本に帰ってから⾔われた事なんですが、⼤⼈っぽくなったと⾔われることが多くありました。⾃分の⾝の回りのことやその他の事を⾃分でやっていたので少しは⾃⽴性がついたのかもしれません。

人権プログラムでは、地域での⼈と⼈との繋がりや⼈権などを中⼼に考えを広げていく事が多かったです。私は、⼈とコミュニケーションを取るのが好きなのでそれを⼤きくして国同⼠の繋がりを強める外交官なやコンサルタントなどをしてみたいです。そのために1度今回の経験をまとめてどこかで発表したいです。

南アフリカでの2週間のプロジェクトは本当にあっという間に過ぎてしまいました。

⾃分の考えに気付き、素晴らしい仲間たちと他の⽂化を知れさらには美しい⾃然を満喫する事が出来ました。

⽇本にずっといたら、こんなに素晴らしい経験なんて出来ないと思いますし、⾃分の感性を変えることのできたプログラムでした。

もし機会があればもう1度⾏ってみたいです。

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この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

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