社会問題を肌で体感するために

私は幼い頃からボーイスカウトをしてきました。

ボーイスカウトは青少年が自発活動により、自らの健康を築き、社会奉仕できる人材を育てることを理念としています。

そのため、常に社会奉仕を意識して活動してきたこともあり、将来はソーシャルワーカーという社会福祉の仕事に就きたいと考えました。

カンボジアでは貧困に苦しむ子ども達を支援し、社会問題を肌で体感したいと思い、応募しました。

ボランティア活動の様子

2週間の間で、学校に行く機会は6回ほどありました。

最初にグループ分けをして、幼稚園生から小学生の間で、行きたい学年をグループの人と話し、希望を出して選ぶ時間がありました。

私は、小学四年生の担当になり、一週間の授業内容を大まかに話し合って決めました。

そして、いざ学校に着いた時、バスに向かって大勢の子ども達が全速力で駆け寄ってきて、降りた瞬間グイグイと手を引かれました。

日本では経験したことのない歓迎のされ方でびっくりしました。

とても可愛くて、今でも強く印象に残っています。

そして、肝心の授業ですが、実はすごく苦戦しました(笑)

私達のグループは、初日に英語で自己紹介を書いてもらって、クイズをしようと思っていたのですが、英語で自己紹介ができないと言われた時はすごく焦りました。

結局、ALTの先生を真似して自己紹介の仕方を教えるという風に方針を変えたのですが、「I can’t write my name in English…」と頑張って伝えてくれる子どもに「どうしよう...」としか言えなかったのは悔しかったです。

次の日からは、説明に使うスケッチブックにクメール語をGoogle翻訳に頼りながら書いてみたり、説明に使う英語はできるだけ簡単にしてみたり、算数を教えるのにも図を多く用いてみたりして教えました。

準備は大変でしたが、みんなで工夫しながら準備するのはとても楽しく、授業が成功したときの達成感も倍になるのでとても良い経験だったと思っています。

休み時間は折り紙をしたり、一緒に絵を描いたり、外で走り回って遊びました。

様々なタイプの子どもがいるので走り回るのが苦手でも大丈夫ですよ!

また、クメール語の指さし会話帳を持っていったことで、たくさんの子と話すことができました。

今ではクメール語で簡単な自己紹介が出来ます。

人懐っこい子が多くて、子どもが大好きな私にとって、休み時間は本当に幸せな時間でした。

選んだ写真の中に、担当クラスの子どもたちと休み時間に撮った写真があります。

実は、その写真を撮る直前、あげたお寿司のシールを顔に貼られるという予想外のお返しをされていて(笑)

そのことは、帰ってきてから必ずみんなに笑ってもらえる思い出話となっています。

昼ごはんを近くのレストランで食べた後、午後からはがっつり肉体労働です。

ペンキ塗り、壁画、土の運搬など、様々な仕事があり、担当が割り振られます。

しっかり汗をかくことになるので、水分補給は欠かせません。

水分は用意してもらえます!

それから、私が不器用だったからかもしれませんが、ペンキ塗りで救いようがないくらい服を汚しました(笑)

水性らしいですが、洗濯では落ちません。

手洗いしたくなければ汚れてもいい服を持っていくことをおすすめします。

午後の肉体労働が終われば、一日のボランティア活動は終わりです。

驚きの実情

カンボジアの実情は事前に調べて知っていたつもりでしたが、実際に、学校や道端に散乱したゴミや、お金を稼ぐためにミサンガなどが入った重いかごを下げて売りに来る子どもたちをみると、伝わってくる悲しさが段違いでした。

私が特に衝撃を受けたのが、夜中一時にスイカを磨く小さな子供の姿でした。

私は、フライトが台風で遅れ、着いたのが日本時間三時ですごく眠かったのですが、日本では色々な意味であり得ないその光景に、衝撃を受けすぎて車では全く寝れませんでした。

現地での生活

ホテルは結構快適で、朝食もビュッフェ形式で結構美味しいです。

ただ、とても建て付けが悪いです。

私は色々あって部屋に閉じ込められました(笑)

なんなら最終日にシャワーが水漏れしました(笑)

設備は基本同じですが、当たり外れは部屋によって結構変わるみたいなので、使ってみるまでどんなハプニングが起こるかはわかりません。

夜ご飯は、レストランに連れて行ってもらったり、お金を渡されて自分達が行きたい店を選んで食べたりします。

結構豪華なお店に行かせてもらう機会もあるので、現地調達もできますが、おしゃれな服を持って行ってみるのもいいと思います。

カンボジアでの見どころ

学校に行かない日はキリングフィールドやアンコール・ワット、仏教寺院に行きます。

トゥールスレン虐殺博物館では残酷な写真や実際使われた拷問器具を、キリングフィールドでは、実際に砕けた骨片や頭蓋骨を見て、ショックで心が痛み、言葉が出ませんでした。

アンコール・ワットは、4時起きで見に行きました。

朝焼けに映えるアンコール・ワットはとても幻想的で感動しました。

朝早く起きてよかったです。

海外の子との交流

私は、他の子に比べて英語が苦手でした。

リスニングが特に苦手なので、指示や説明を全部英語で長時間聞くのはとてもしんどかったです。

最初は聞き取れる量がとても少なかったのですが、2週間の間で、聞き取れる単語が増えて嬉しかったです。

コミュニケーションも、リスニングができないのでゆっくり話してもらったり、簡単な文法で話すことばかりでしたが、諦めず、頑張ってコミュニケーションを取ってよかったです。

一緒に写真を撮ったり、バスで塗り絵のゲームをしたりもしました。

フランス人の子に、ジェスチャーゲームを一緒にしない?と誘ってもらったり、外国人の子に自分が持っていったなんじゃもんじゃを説明して一緒に遊んだり、テラスで夜更かしして喋ったのは特に楽しかったです!

連絡先も、勇気を出して聞いてみて良かったと感じました。

より強くなった将来の夢

帰ってきてから、私はソーシャルワーカーになりたいという思いがさらに強くなりました。

一見、カンボジアと日本の状況は全然違うようにも思えますが、日本でも貧困による格差社会や、共働き家庭が増加し、スクールソーシャルワーカーが必要とされていると聞きます。

今回、より深刻な問題を抱えているカンボジアでのチャイルドケア活動に参加し、貧困層の子ども達が通う学習の場を支援したことで体感出来たことを元にして、今の私にできることを考えていきたいです。

これから参加する高校生へ

私は、人生で一番充実した体験が出来たと感じています。

海外ボランティアをしたことは、とても貴重な体験とかけがえのない思い出を私に与えてくれました。

最初は、日本とは全然違う環境で、家族もいない中、初めて出会う人達と活動することに、不安ばかり抱いていました。

実際、参加中に思いがけないハプニングが起こることもたくさんありました。

しかし、参加した今だからこそ、行ってよかった!と胸を張って言えます。

皆さんも、ぜひ一歩踏み出してみてください!

そして、コミュニケーションや、活動、ハプニングも含め全力で楽しんでみてください!

応援しています。

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カンボジアでチャイルドケア&地域奉仕活動 大垣海音

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。