はじめに
ベトナムで作業療法の海外インターンシップ参加者を募集しています。
作業療法インターンは、支援が求められている現場で実践的に学習しながら、患者が人としての日常生活を営む上で欠かせない作業スキルの習得に貢献します。
派遣先は、精神的・身体的に障がいを抱える人々のためのリハビリセンターです。
ここで働く作業療法士は、ベトナム戦争中に使用された枯葉剤によって障がいをもって誕生した人々の日常生活順応において重要な役割を果たしますが、ベトナム国内では資格を持つ作業療法士が不足しているため、多くの支援が求められています。
ベトナムで作業療法インターン中の滞在先は、活動拠点に暮らす現地人ホストファミリー宅です。ベトナムの文化や習慣を日々の生活レベルで体験する貴重な機会にお役立てください。
自由時間となる週末は、思うがままにベトナムを冒険する機会。現地で友達になった多国籍なインターンの仲間と共に、東南アジアの秘宝ベトナムの魅力を体験しに出かけよう!
作業療法インターン参加条件
ベトナムでの作業療法の国際インターンシップの応募対象は、世界中の大学生や社会人のみなさんです。
参加条件は、2年以上の作業療法に関する学習経験、またはトレーニング経験。
これまでも、机上の学習を実践に転換したい、海外の現場を踏んでキャリアアップしたい、東南アジアの発展途上国の医療事情を自分の目で見て学びたい、作業療法を通した国際協力に貢献したい、実践的な英語力をつけたい!など、それぞれの目標を胸に日本からもさまざまな学生や社会人のみなさんが参加してきました。
参加にあたって求められるのは、基礎英語力。
ベトナムの公用語はベトナム語ですが、現地到着後のコミュニケーションは世界で最も広く使用されている英語で行われます。例えば、現地のスタッフによる英語での説明がまったく分からないと、大事な指示や有益なアドバイスを理解できず、自分自身が苦労することになります。
言葉による意思の疎通を大事にする海外の現場では、やはり基礎英語力は不可欠です。
だからこそ、英語の練習を含む渡航前準備にどれだけ真剣に取り組んできたかが、現地での経験を左右すると言っても過言ではありません。すべては、あなた次第です!

活動内容
- さまざまな障がいを抱える患者への作業療法の補助
- 楽しいアクティビティを取り入れた子供の学習の促進
- 経済的自立を助ける職業訓練
さまざまな障がいを抱える患者への作業療法の補助
派遣先の多くの施設では、自閉症、ダウン症、脳性まひをはじめとしたさまざまな障がいを抱える患者へのリハビリを行っています。これらは、ベトナム戦争で使用された枯葉剤による影響によるものと言われています。
患者の多くは、以下をはじめとするさまざまな障がいを抱えています:
- 正確な運動機能や同時に複数の動作を行う機能の低下または欠如
- バランス感覚や筋肉の働きの協調の低下
- 掴む・握る能力の低下
作業療法インターンは、派遣先で働くスタッフをサポートし、患者が生活していくために必要な動作や学習、社会に適応するための能力の回復を実践的に支えます。
実際のリハビリは、歩行、手指の細かい動きを促す手工芸、関節や筋力の動きを鍛える運動など、対応する患者の年齢や疾患によって異なります。患者の運動機能を高めながら、社交性や自信を養い、生活に必要となる動作への自立を補助していきます。
どこの派遣先も先進国のような最新鋭の医療設備は望めませんが、マット、ボール、平行棒、トランポリンなどが備わっている派遣先もあります。あるものをうまく利用して臨機応変に取り組みましょう。
楽しいアクティビティを取り入れた子供の学習の促進
対象となる患者の多くは、成長過程にある子供たちです。創作活動、ダンス、ゲーム、歌などの楽しいアクティビティを取り入れ、子供たちのリハビリと発育を促します。
過去に参加したインターンは、折り紙、トランプ、パズル、レゴなどを持参し、子供たちが熱中して取り組めるようなアクティビティを実施しました。インターンのみなさんならではの工夫や新しいアイデアの提案が歓迎される環境ですので、積極的に発信していきましょう。
経済的自立を助ける職業訓練
作業療法インターンは、十代の若者や成人患者が経済的に自立できるよう、以下のような職業訓練を通したリハビリにも取り組んでいます:
- 刺繍
- 紙でできた造花の作成
- 料理
- 織物
- カバンづくり
- 芳香剤づくり
- その他工芸品など
これらの職業訓練を通して、障がいを抱える人々が新しいスキルを習得し、将来自分で生計を立てられるよう支援していきます。
活動拠点
ハノイ
ベトナムの首都であり、国内最大の都市。
中心街は、何千ものバイクが行き交い、ストリートフードや人々で賑わっています。
首都ハノイでは、ベトナムの新旧さまざまな側面を目撃することとなるでしょう。
作業療法インターンの1日の流れ
ベトナムでの作業療法の海外インターンシップの活動スケジュールは、現地の祝祭日を除く平日の月~金曜日、だいたい午前8時~午後4時頃までです。
ランチ休憩は、通常午前11時~午後1時と長めなことが多いですが、これもベトナム流。
正確な活動スケジュールは派遣先によって異なりますので、臨機応変に対応しましょう。
1日のはじまりは、滞在先での朝食から。朝ご飯を済ませ、準備が整ったらさっそく派遣先へ!活動初日は、プロジェクトアブロードのスタッフが付き添い、公共交通機関の利用の仕方や派遣先までの通い方を丁寧にご案内します。
活動内容は、派遣先や患者の状況によってさまざまです。担当責任者と積極的にコミュニケーションを図りながら進めるようにしましょう。ぜひ積極的に取り組んでみてください。
1日のインターン活動を終えた後は自由時間です。地元のマーケットの散策に出かけるのも良し、滞在先に戻ってのんびり過ごすのも良し。自分流に自由時間を楽しむことができます。夕飯は、滞在先でいただきます。
インターン活動がお休みとなる週末は、五感を使ってベトナムを体験する冒険へ。現地で友達になったさまざまな国籍の外国人インターンと共に、ベトナムで新しい発見をしに出かけよう!

活動のねらい
ベトナムにおける作業療法の海外インターンシップのねらいは、作業療法の実践的な学習を通してスキル開発を促すことです。
ベトナム戦争で使用された枯葉剤は、ベトナム国民の健康に深刻なダメージを与えました。
遺伝子に異常をきたすこの枯葉剤の散布によって、戦後ベトナム国内では精神や身体に障がいを抱える子供が多く誕生しました。しかし、ベトナムには資格をもつ作業療法士はわずかしか存在せず、派遣先となるリハビリセンターでは多くの支援が求められています。
作業療法インターンとしてのあなたの役割は、障がいと共に生きるベトナムの子供たちや患者が人間としての生活を営む上で必要となる作業スキルを習得し、より自立した生活の実現を支えることです。あなたの貢献は、プロジェクトアブロードがベトナムで継続的に行っている国際医療支援を促す原動力となります。
ベトナムでの作業療法を含む海外医療インターンシップは、以下の項目に焦点をあてた活動に取り組んでいます:
- 医療に関する知識や治療法の共有
- 患者へのヘルスケアの質の向上
- 専門医療や代替ヘルスケアの質の向上
- 衛生管理の徹底
- 貧困層の人々の基礎ヘルスケアへのアクセスの向上
あなたも、支援が必要とされている現場でベトナムの人々の生活の質の向上を支える作業療法インターンの一員へ。
マネジメントプラン
プロジェクトアブロードは独自のマネジメントプランを設け、活動に対する目標の明確化と目標達成の具体化を行っています。
マネジメントプランは、まさに私たちの活動の道しるべ。
よろしければ、マネジメントプランもあわせてご覧ください。
活動が世界に与える影響
プロジェクトアブロードは、毎年明確に定められた長期的な目標の達成に向けて取り組まれています。
その目標達成の鍵となるのが、参加者一人ひとりのみなさんの存在です。
グローバルインパクトリポートにまとめられた年間の活動の進歩と功績は、参加者全員の努力の結晶。
よろしければ、活動が世界に与える影響もあわせてご覧ください。
滞在先と食事
ベトナムで活動中の滞在先は、ハノイ周辺に暮らす現地人ホストファミリー宅です。
現地人ホストファミリーとの共同生活は、異文化交流の機会!ぜひ積極的に交流を図りましょう。
その時の受入れ状況にもよりますが、なるべく他の参加者と同じ滞在先を手配し、より多くの出会いと交流を体験できるよう努めています。
発展途上国の滞在先は、先進国のモダンで便利な生活と比べると質素に感じるかもしれませんが、安全面や清潔面の基準は満たされています。
現地では1日3食分の食事が提供されますので、ぜひ食からもベトナム文化をお楽しみください。
現地サポート
安全を第一優先とするプロジェクトアブロードは、すべての活動国で24時間体制の現地サポートを提供。
だから、海外への渡航が初めての方でも安心して参加できる魅力があります。