私は高校一年次の冬休み2週間を使い、ネパールでのチャイルドケア&地域奉仕活動の活動に参加させて頂きました。

以下、今回の活動への参加理由や現地での活動内容、思い出などを書かせて頂きます。

今後、このような活動に参加したいと思っている方の少しの手助けにでもなれば幸いです。

原点は、アメリカ

私がこの活動に参加しようと思った理由は、一昨年の中学三年次にとある機会にアメリカへ行きました。

そこでは、初めての海外旅行という事もあり、多くの不安要素や実際に困難に遭いましたが、行った先がアメリカという事もあり、施設やその内部の設備等に不自由は特に感じず、生活する事ができました。

そんな中で、高校生になり、社会の知識なども増えていく内に世界の様々な貧困状態を知って、去年の渡米時での経験などを使い、ただその土地を旅行するだけでは無くて、何か現地の人の為にできるボランティア活動をしたいと思うようになりました。

もちろん、現地は日本やアメリカとは違った発展途上国であり、これまでに経験したことのないような苦労や問題が待ち受けている事は分かっていましたが、その経験の中で日本では絶対に得る事のできない何かが得られると確信していました。

プロジェクトアブロードとの出会い

ボランティア活動をしようと決めて、インターネットで調べると色々な海外でのボランティア活動を行う組織がありましたが、その中でProjects Abroadを選んだ理由としては、自分に合った活動先や活動内容、さらには学生の長期休暇などに合わせたプログラムが用意されていた事が大きいです。

ですが、そのプログラムの豊富さに、最初はどのプログラムが自分に適したものなのか分からず悩んでいました。

そんな時、Projects Abroadのスタッフの方に相談した所、自身の英語力や許容される期間など条件に沿った内容のプログラムを勧めて頂きました。

そして私は、期間限定プログラムのネパール、チャイルドケア&地域奉仕活動に参加する事に決めました。

充実していた毎日

このチャイルドケア&地域奉仕活動では、主に現地の学校内で活動を行いました。

活動のほとんどは、学校の壁塗りの作業です。

壁塗りの作業は、現地の子どもたちが学校にいて楽しめるように、また学びの精神が発達していくような色合い、絵を描いていきます。

その他にも、現地の医師と看護師から応急処置の訓練を受け、それを子どもたちに教えたり、ペーパークラフトを教わり、子どもたちに教えるなど、毎日充実した活動を行いました。

さらに、ボランティア活動だけではなく、ネパールの有名な観光地を訪れるなど観光も楽しむ事ができました。

とまどいもあった生活面

ネパールでの生活は思っていた通り、日本よりとても過酷なものでした。

僕が最も不便だと感じたのは、滞在したホテルの部屋でお湯が出ない事です。

部屋にはきちんと「Hot」と「Cold」の表示のあるシャワーが完備されていましたが、実際に出てきたのはどちらとも水でした。

ちなみに、2週間の内2日をカトマンズから離れたポカラで過ごしましたが、そちらも同様にお湯が出ませんでした。

なので、僕は最初は水で体などを洗っていましたが、一度、恐らく冷えによる腹痛があった為、ホテル内のシャワーは以来使用しませんでした。

全てのホテルや部屋において同様だとは言えませんが、それなりの覚悟と対策が必要だと感じました。

ですが、何日か生活していく内に、自分なりのやり方やサイクルが確立していったので、慣れるまでや方法を見つけるまでが大変でその後は比較的順調に進んでいきました。

他にも、街中の生活でも困難がありました。

活動中に何度もホテル付近の商店街へ出掛け、買い物をする機会があります。

カトマンズの街中の印象は、とにかく人はもちろん、車とそしてバイクの通行がとても多かったです。

車両は、歩行者がいてもクラクションを鳴らしながらかなりの速度で走ってくるので、何回も轢かれそうになりました。

食事では、プログラム2日目にネパールの伝統料理である「ダルバート」を食べました。

特に野菜とご飯を混ぜて食べたら美味しかったです。

肉は、日本と違い骨が混じっている事が大半であったので、食べる時に大変でした。

ダルバートだけでなく、「モモ」も沢山食べる機会がありました。モモは日本で言う餃子で、蒸したり、揚げたりして食べます。

ファストフード感覚の物を昼食に、店で食べる物を夕食に食べる事ができました。

また、一度Edu Farmでモモ作りの体験も行いました。

高校生の今、単身で海外に出る価値

今回のプログラムは、僕にとって初めての一人で行く海外となり、全てが新しい経験や発見となりました。

特に印象に残っている経験として、応急処置の訓練がまず挙げられます。

この訓練では負傷者や体調不良者、主に意識を失っている人に対して行う一連の確認プロセス「ドクターエービーシー(DRABC)」を学んだり、出血者への包帯の巻き方、鼻血の対象方法などどれも初めての経験であり、とても興味深いものでもありました。

日本は災害、特に地震の多い国であるので、実際に使う日の来ない事を願いますが、もし起きてしまった場合に適切に使用したり、起きる前に多くの人にこの知識を教えたいと思いました。

また、プログラムへ参加した時から出発、活動、帰国まで家族など、今まで身近だった人と離れ、一人で行った事が、やはり一番の成長であり、これからのとても大きな自信になりました。

新しく得た感覚と自信を活かして

今回の経験は、日頃の英語の授業とはまた違った、より実践的な機会となり、2020年には東京でオリンピック・パラリンピックも開催される為、外国人も沢山来日すると思います。

そのような際に、もし道を尋ねられたら、建築物の説明を要求されたら、きちんと答えられるようにするという点でも、常日頃から身近に外国人のいる環境に身を置くということはとても重要だと感じ、少なからず活かされていくのではと思いました。

また、一人や日常とは離れた場所では慎重且つ正確な判断が求められます。

相手の話を聞くという、日本語では何でも無いような事でも、英語ではとても難しいです。

ですがその経験をした事で、日本においての行動でも、行く前とは異なる自分になったとも思います。

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ネパールでチャイルドケア&地域奉仕活動 桑沢拓徒

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

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