鍵となる大学2年生の春休み

私は、ネパールで6週間、村の学校で英語を教える教育プログラムに参加しました。

2か月間が自由に使える最後の長期休みである大学2年生の春休みに、何か自分が成長できることがしたいと思っていました。

私は将来、英語の教師を目指しているのですが、ちょうど大学で学んだ英語の教授法にとても興味を持ったので、自分で実践してみたいという気持ちがありました。

また、英語の先生を目指しているのにもかかわらず、英語を英語で授業ができないという不安があったので、日本と同じように英語を外国語として学んでいる国に自分の身を投じて、英語を話すしかない環境で自分をトレーニングさせたいと思っていました。

そこで、ネットでいろいろと調べていた時に見つけたのがProjects Abroadでした。

自分がやりたいことにぴったり当てはまって、やるしかないと思ったことを覚えています。

ネパールの教壇に立って

私が実際にボランティアを行った学校は、Secondary English Schoolだったので、全ての教科を英語で教える学校でした。

この学校では、毎時間先生が変わるので、私も、2歳半からのNurseryクラスから、日本の中学校1年生相当の年齢のクラスまで担当させてもらいました。

私の役割は、主に、ネパールの先生の英語の授業の補助と、実際に自分が先生として授業をすることでした。

授業の補助の時は、英文を読んだり、まるつけをしたり、わからない生徒の個別指導をしました。

実際に授業を行う時は、簡単な英語の授業や日本文化の授業を自分で考えて行いました。

日本文化については、言葉・絵・工作・体操・歌・ダンス・服装など様々な面から生徒たちにアプローチしました。

そのため、毎日、家に帰ってから次の日の授業案を考えました。

6週間もいると、教授法を勉強してきたとはいえ、自分のアイデアが段々枯渇していきました。

幅広くクラスを持たせてもらったので、その年齢に合わせた授業を考えなければなりません。

また、ネパールでは、授業で先生が使えるものが黒板とチョークしかなく、日本みたいに大量のモノを使うことができなかったので、たくさんあるはずの教授法も一握りしか使えませんでした。

それでも毎日授業はやってくるので、無い知恵を絞りだすことが1番つらかったかもしれません。

でも、この苦労の甲斐あってか、だんだん生徒たちが私に懐いてくれて、教室から自分の名前を叫んでくれたり、ネパール語やネパールの歌やダンスを教えてくれたり、一生懸命英語で会話してくれたり、日本語を覚えてくれたりして、関わろうとしてくれる生徒たちがとても愛おしく感じました。

最後の日に、かかえきれないほどの花束とプレゼントと手紙をもらった時は、今までの自分の努力のご褒美だと思いました。

人とつながったネパール生活

私のホームステイ先は、学校から徒歩10秒程度ととても近かったです。

そして、私のホストファザーが活動先の学校の校長先生で、学校のことでも生活のことでもなんでもホストファザーに相談することができたので、6週間安心して生活することができました。

また、ホストファミリーだけでなく、その親戚の方や近所の方まで私に優しく、私のつたない英語をいつも聞いてくれたので、たくさんコミュニケ―ションを取ることができました。

休みの日は、活動先がカトマンズの中心からバイクで40分ほどと少し離れた村だったので、頻繁に遊びに行くことはできませんでしたが、ホストファザーが時間あるときに、バイクの後ろに乗せてもらって、お寺を巡ったりショッピングを楽しんだりしました。

私は、ネワリ料理のモモという餃子みたいなものがお気に入りだったので、村のお店まで行って、多い時には1日おきに食べに行ったこともありました。

また、どこにも行かず何もしない、日本にはないネパールのスローライフを満喫した日もありました。

人生で一番濃い6週間

ネパールでの6週間は、今までに体験したことのないくらい濃い6週間でした。

授業をする以外にも、ネパールの国事情や教育事情について考える機会が何度もありました。

定期停電が毎日、シャワーが水、冬なのに暖房なし、など、実際に自分が見たり体験したりすることは、本やテレビでみるより、いかに日本が恵まれている国か、ということを実感しました。

また、今回の活動先も、貧しい家庭の子どものために建てられた学校であったため、様々な光景を目にしました。

私は大学で教育学を専攻しているので、今回の活動を持ち帰って改めて調べて知識を深めていきたいと思いました。

これからも、突き進む

私は、将来、国際関係に進みたくてこのボランティアをした訳ではありません。

自分の興味のあることに突っ走ってみたらこういう形になりました。

結果的に、とてもいい経験となりました。

これからも自分の直感を信じて、いろんなことに挑戦していきたいと思います。

最後になりましたが、多方面で支えてくださったProjects Abroadの皆さん、ネパールで出会ったすべての方たち、本当にありがとうございました。

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ネパールで教育 船橋祥子

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

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