得意な英語を生かして、関心のある国際協力の医療現場で活躍したい

私は、ネットでプロジェクトアブロードに出会いました。

「国際ボランティア」「学生」と検索したところ、一番上に出てきたのがプロジェクトアブロードでした。

私は小さい頃から英語に力をいれて勉強してきており、自分の英語を生かしながら、興味がある医療の現場で活躍したいという考えがありました。そこで、学生最後の夏休みに国際ボランティアがしたいと思い、リサーチを始めました。

チャットで担当の方と気軽に話し、疑問を解消できた点が決め手として大きかったです。他のボランティア派遣の会社も見ましたが、プロジェクトアブロ-ドが一番安心感のある会社であると感じました。

値段は少し張りますが、現地空港到着から現地空港出発までしっかり面倒を見てくれるところや、最低限の生活は保障してくれるところが、国際ボランティア初心者の私にとってはとても魅力的でした。

フィリピンでの公衆衛生ボランティア活動と現地での生活

私は、家庭訪問、リハビリセンターのお手伝い、薬局のお手伝い、予防接種の見学、糖尿病についての教室(プレゼン)を行いました。

家庭訪問では、理学療法士の実習生とともに、ヘルスセンターから少し離れたお家に訪問し、リハビリのお手伝いを主に行いました。ここでは、聴診器を持っていったこと、アナログで血圧を測ることができたこと、医療英語を多少なりとも理解できたことがとても役立ちました。

実際にお家に出向くと、地域の人々の暮らしを自分の目で確認/体験し、直接話も聞くことができました。地域の助け合いやつながりが日本では考えられないくらい強く、人間関係を観察することで毎日どんな環境で生活していて、どんな物を食べているのかなどの生活面まで学ぶことができ、凄く貴重な体験をすることができたと感じます。

糖尿病の教室に関しては、同じくプログラムに参加している子と現地のプロジェクトコーディネーターの人と4人で行いました。内容としては、フィリピンの文化に会わせて、糖尿病とはどんな病気なのか、どうして糖尿病になってはいけないのか、どんな予防法があるのか、パワーポイントをつくり、英語とセブ語で行いました。

準備期間も長くはなく、教室の実施においては、緊張と不安でいっぱいでしたが、実際に行ってみると、参加者の方々はメモをとって下さる方もいて、多くの参加者の方が、コメントしながらあたたかく聞いて下さり、実施後もこんなことがよかったとフィードバックもいただき、凄く達成感を感じることができました。

大きな木の下で教室を行うことがあったり、パソコンの充電が切れたり、プロジェクターが使えなかったりと、ハプニングもありましたが、それも含めて凄く楽しかったです。

一番はじめのオリエンテーションで、活動についてやプロジェクトアブロードについて詳しく説明していただけたので、安心して日々の活動に専念することができました。

生活については、不自由することはありませんでした。私はSan Remigoにあるお家に泊まらせてもらいました。日本でいう家族経営の民宿的要素が強く、家に住む6歳の女の子と寝る時間までかくれんぼやカードゲームをしたり、子犬と遊んだり、Netflixを見たり、時には、ボランティア同士でお酒も嗜んだりもしました。

朝ご飯、お弁当、夜ご飯はいつも美味しく、マンゴーが出たり、jolibeeのパンケーキやスパゲッティの日があったり、フェリピンの食文化を存分に体験できました。

水シャワーははじめ抵抗がありましたが、慣れました。

休日には、セブシティーに連れていってもらって、そこで泊まって観光したり、別の休日は家からトライシクル(三輪車タクシー)で5分の港から、1時間ほど船にのって、バンタヤン島にいって、アイランドホッピングしたり、スノーケリングしたりもしました。観光は基本自分たちで、全部計画したので、スリル満点でした。

現地simカードを買ったのも、とても安くてオススメです。

必要としてくれている人に支援が届くような医療現場を作りたい

私はこのプロジェクトを通じて主に3つのことを学びました。

1つ目は、フィリピンのあたたかいホスピタリティについてです。

活動先、宿泊先どちらでも日本では考えられないくらいあたたかく歓迎していただき、2週間という短い時間の中で、たくさんの方々と、日本について、私自身について、フィリピンについて、セブについて、本当にたくさんお話をさせていただきました。

家庭訪問にいけば、お菓子やジュースなどをいただくことがほとんどで、私の最後の日には実習生が名前入りにケーキまで準備してくれていて、本当に感動することばかりでした。

2つ目は、先進医療がすべてではないということです。

今回参加させていただいた活動はすべてボランティアということもあり、そこにある・使える物、人を最大限に使って、地域のひとの健康管理が行われていました。

活動する中でフィリピンは、地域によって予防接種が足りなかったり、医師不足であったり、スタンダードプリコーションが足りていなかったり、医師にかかるお金がない人がたくさんいたりと、医療や保障の面で遅れている部分を多く目のあたりにしました。

しかし、その中でも時間はのんびり流れ、患者、スタッフともには、気楽に笑っている時間がたくさんありました。コミュニケーションもとても自然にとれていて、自然に人々の信頼関係が築かれていて、日本の医療現場において、足りていない「あたたかさ」のようなものを、San Remigoヘルスセンターでは感じることができました。

3つ目は、何事も自分次第だということです。

今回糖尿病の集団指導を行うことになったのも、ボランティア仲間の何気ない一言が始まりでした。そこから、プロジェクトコーディネーターの話を何気なくしてみたら、話がとんとん拍子にように進み、気付いたら教室を開いているような感じでした。

もし、ボランティア仲間の一言がなければ、このような活動はできなかったと思うし、同じくプロジェクトコーディネーターの方に相談していなければ、このような活動をするまでに至らなかったと思います。

この体験から、自分が考えていることは、色んな人に話してみるべきだと感じたし、海外に行ったからといって受け身になっていては何も変わらないと言うことを学ぶことができました。

私は、このまま国家試験に無事合格することができれば、国際医療に力をいれている病院で働くことになります。

その病院で専門知識を培い、将来的には、日本の医療技術を必要としている地域に広め、普及させていくことや、医療が必要な人に必要なだけ渡るような制度作りに貢献したいと考えています。

今回の経験を通してフィリピンのホスピタリティのような地域特有の良さ、強みを学ぶことができたので、その良さ、強みを生かし、必要としている人や地域に手助けができるような人になりたいです。

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フィリピンで公衆衛生 和氣小百合

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

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