憧れの国際ボランティアに挑戦

私は、中学⽣のころから国際ボランティアに興味がありました。

しかし、その時は⾏動に移すことができずに終わってしまいました。

今回は、⾼校⽣になったことを機に、⾏くことを決⼼ました。

学校を休んでいくことはしたくなかったため、プロジェクトアブロードの⾼校⽣プログラムを使⽤することにしました。

海外に⾏ってボランティアをするのならば、語学⼒も磨きたいと思い、公⽤語で英語を使⽤する国で、その中でも普段あまり知ることのできない国に⾏きたかったため、フィジーを選択しました。

私は⾝の回りには⼩さい⼦供と関わる環境にないので、この点でも普段とは違う体験ができると思いチャイルドケア&村落生活体験を選びました。

渡航前の心境

私はフィジーに⾏くまでに⾹港空港で乗り継ぎをする予定だったため、⽇本にいる間に⾹港空港から同じ⾶⾏機に乗る⼈と連絡を取り合っていました。

そのため、あまり⾶⾏機に乗ることに対しては、緊張したりはしていませんでした。

しかし、私はあまり英語が堪能ではないので、⼀⼈で英語で話す必要があるときのために、英語で書いてある書類をたくさん⽤意したりしました。

実際にフィジーについてからは、⽇本⼈が多くいることを知っていたので、あまり問題視していませんでした。

私は⾏くことや、海外ボランティアをすることができることを楽しみにしていました。

高校生ボランティアとしての毎日

私は、2週間のみフィジーでのボランティアをしました。

午前中は、ホームステイした村にある学校に⾏き、幼稚園の外壁と遊具に⾊を塗り、絵をかきました。または、学校の端の⽅にある 荒れ地の草を抜き、⼟を耕して畑を作ったりしました。

午前中には1度休憩があり、学校いる⼦供たちと休み時間がかぶるため、⼦供たちが寄ってきてくれてお話をしたり、⽇本とフィジーの⼿遊びを交互にやったりすることができました。

その後、家に帰り昼⾷を⾷べた後、村の中⼼にあるコミュニティーホールというところで集まり、幼稚園児ぐらいの⼦供たちと遊んだり、折り紙や簡単な数のプリントをやったりしました。

家に帰ってからも、近所の⼦供が夜遅くまで家にいて、その⼦たちと楽しく遊ぶことができました。

平⽇の夜であっても、現地のスタッフの⽅と⼀緒によるご飯を⾷べに⾏ったり、その時に⾏われていたお祭りに⾏ったりしました。

⼟曜⽇と⽇曜⽇は、ボランティアの活動がお休みになるため、離島に⾏って海やプールを楽しんだり、ビーチに⾏って皆と遊んだりと楽しむとこができました。

フィジーの本当の姿

フィジーはリゾート地で、多くのものがそろっているというイメージが強かったのですが、そうではなくやはり発展途上国であることに変わりはなかったです。

私が想像していたところは、フィジーのほんの一部でしかありませんでした。

私がホームステイをさせてもらったお宅は、決して裕福ではなく、普段私が⽇本で普通だと思っていることが、現地では普通ではないことが多々ありました。

例えば、お⾵呂は⽔しか出ないシャワーであったり、部屋の電気が壊れてつかなくなったり、家の中にヤモリやクモやアリがいたり、インターネット環境がとても悪く遅くなったりと、いろいろなことが起こりました。

でも、⽇常では起こらないことを体験することができて、とてもよかったなと思いました。

現地での気づき

私は学んだことが、3つあります。 

1つ⽬は、フィジーに住んでいる⼈がとてもフレンドリーで、今の⽇本では希薄になってきている隣⼈や他者への思いやりをもっているように感じたことです。

例えばスーパーマーケットに⾏ったとき、ただすれ違っただけの私に対してとても多くの⼈が「ブラ」という現地語で「こんにちは」の意味を持つ⾔葉を投げかけてくれました。

⽇本⼈は、すれ違っただけの⼈に「こんにちは」という習慣はないため新鮮で、とてもうれしくなり、⼈々の⼼の豊かさを感じました。

⽇本⼈も他⼈のことを考えて、⼩さなことでもいいので、⾏うことが必要なのではと考えさせられました。

2つ⽬は、いろいろな⾯で、⽇本は恵まれているということです。

⽇本は夜になってからでも電気を使い、勉強をしたり、本を読んだり、インターネットで知りたい世界の情報を簡単に素早く⼿に⼊れることができます。

また、交通機関を使い離れた場所の図書館や美術館に⾜を運び、知識や芸術を深めたりすることができます。

しかし、世界では、まだこのようなことができないところもあります。

私たちが置かれている⽴場を考えて、どのようなことを世界のためにするべきかを考えることの必要性を学びました。

3つ⽬は、現地の幼稚園程度の⼦供でも、すらすらと英語を話しているのに対し、私は少し考えてからではないと返事をすることも⼤変だったことです。

現地の主⾔語はフィジー語ですが、現地の子供たちは幼稚園のうちから学校などで英語を習っているため、会話には困っている様⼦はなかったように感じました。

⽇本以外からボランティアに参加している⺟国語が英語ではない⼈たちも、英語をたやすく使っているように⾒えました。

今、この経験を振り返って

私は今回、フィジーでのチャイルドケア&村落生活体験プログラムに参加したことで、たくさんのことを学ぶことができました。

海外でボランティアをしてみたいという理由でボランティアの参加を決めましたが、想像以上の経験をすることができました。

村にある学校で活動することで、その村に貢献することができたと強く感じることができたり、村に泊まることで、家の近くに住んでいる⼈以外の⽅ともお話をすることができたりしました。

私の第⼀の⽬的は、海外でボランティア活動をすることでしたが、それ以外にも、英語を話す経験をすることができたり、現地の歴史や環境や⼈々のやさしさを知ることもできたりしました。

私は、発⾳や⽂法を気にしすぎたり、完璧でないと気後れしたりする傾向にあると感じたので、海外で活動する際は、コミュニケーションをとることを第1に考えることが⼤切だと思いました。

そして異⽂化に触れることで、⾃らや、置かれている環境を客観的に⾒る機会をもてました。

活動で得たことを今後に活かし、⾃分の成⻑や他に貢献していきたいです。

これから参加する高校生へ

私はあまり英語が得意ではないのですが、フィジーでのボランティアをしたことは、とても良い経験になりました。

英語が得意ではないからボランティアをすることをためらっているのであれば、行ってみることがとても良い経験になると思います。

私は自分から英語を話すことが苦手だったのですが、現地で生活をしていくうちに、自分の言いたいことを自分の口から言えるようになっていきました。

もし、しっかりと話せていなくても、現地の方々は私が話そうと頑張っていることを見て理解しようとしてくれたので、会話をすることもできました。

行かなくては得られない情報も多くあると思うので、チャレンジすることが大切だと思います。

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この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。