大学生のうちにアフリカへ

僕は、大学生のうちに一度はアフリカに行ってみたいという思いがありました。

そして今年の夏に行こうと5月ごろに決め、夏休みの期間に行くことのできるアフリカのプログラムを探し始めました。

ただ、自分の思いとしてアフリカに行くだけではなくそこで何かしたいと考えていました。

その中でプロジェクトアブロードのガーナ公衆衛生インターンは、自分がこれから学んでいきたいと考える公衆衛生を専門としたプログラムであり自分にぴったりでとても魅力的なプログラムだと感じました。

しかしながらアフリカに行くことは衛生面でも治安でも多くの危険性があるのは容易に想像がついたので躊躇する自分もいました。

しかし、リスクを犯すだけの価値がそのプログラムにはあると感じやってやろうと思いプログラムに参加することを決めました。

明確な目標がある

僕は、将来WHOなどの公衆衛生機関で働きたいと思っています。

大学での専門は化学なのですが、それと別にウイルスに興味を持ち他大学の研究室でウイルスの研究に現在参加させてもらっています。

その中で公衆衛生の中でも特にウイルスから人々を守るシステム、基盤を作成するのに尽力したいと考えています。

そのため一度は実際に自分の目でアフリカの公衆衛生のシステムを見てみたいと思ったためこのプログラムを選びました。

ラボ内外での活動

公衆衛生インターンでは自分のしたいことを伝えれば様々な活動をすることができます。

僕がガーナに行った時五人のボランティアがいて、公衆衛生のバックグラウンドを持たないが興味がある学生たちは、地域のクリニックで体温や血圧を測ったり症状を聞くという仕事を地域のナースの方と共にしており、医学部に在籍していた学生は、様々な部門で活動されていました。

僕は、彼らとは少し違い、研究に興味があったのでその旨を話したところ地域のクリニックのラボで三週間過ごすこととなりました。

ただラボと言っても地域の小さな病院のラボであり、機器は遠心分離や血液検査をするための機械、顕微鏡、様々な病気を調べるための簡易キット等しかありませんでした。

また、研究ではなく、どちらかというと病理みたいな仕事を行いました。

ただ、いざやってみると学べることが多々あり、このラボで学べることを全部学んでやろうと思って活動しました。

具体的な活動内容は、マラリアの検査や血液検査、ヘリコバクターピロリやロタウイルスなどの細菌やウイルスの検査等です。

ほとんどがマラリアの検査で、患者の血を抜いてギムザ染色を行い、顕微鏡でマラリアの寄生虫がいるか調べるということをしました。

公衆衛生インターンでは、上記のような病院内だけの仕事だけではなく、地域のクリニックの成果発表会に参加したり、地域の人(特に若い人)に性教育をして回るという仕事についていくという貴重な機会を体験することができました。

また一週間に一度あるアウトリーチでは、地域の学校に行って怪我をしている子供達の怪我を治療したり、マラリアの検査をしました。

こういった色々な経験することができたのはとても良かったなと感じています。

ガーナ生活を体験してみて

現地の生活はホームステイで、食事の多くは芋かご飯かパスタの炭水化物とチキン、ミートソースのようなソースでした。

またお風呂はバケツいっぱいの水のみで体を洗う必要があり初めはとても苦戦しました。

そして水はいつもお湯を炊いてくださるのですが、遅く帰った時などは水風呂だったのでとても寒かったです。

気候は、日本の秋のような温度でそんなに暑いと感じる瞬間はなく夜や朝は寒かったので寝る用のブランケットは必須だと思います。

また、外国人が少ないためホームステイ先の近くでは小さい子たちが、興味を持って近づいてきて話しかけてくれたり、アウトリーチで学校に行った際はたくさん話しかけてくれ、とても可愛かったです。

しかしながらケープコーストと呼ばれる観光地に行った時は少し状況が違い物乞いをする子供達がずっと付いてきたり、手を引っ張られたこともありました。

ケープコーストでの行動は十分に注意したほうがいいと思います。

また、子供だけではなく大人の人も声をかけてくる人が多いので女性の方は気をつけたほうが良いと思います。

ただ、そういった注意点は全てプロジェクトアブロードのスタッフが説明してくださると思うのでその通りに行動すれば問題ないと思います。

現地での生活は本当に新鮮で、僕は暇な時間は散歩したり、現地の子供とサッカーしたりしました。

この経験が教えてくれたこと

これから公衆衛生の道で生きていく自分にとって、公衆衛生が発展しているとは言えないアフリカの土地で実際に目で見て学んだ経験は、とても貴重でした。

このプログラムを通して、ガーナの公衆衛生の基盤を上げるために僕ならどうするかを考えるきっかけをもらえただけではなく、多くの病原菌の検査方法、技術や知識面の他に、ガーナの文化、様々な国籍を持つボランティアの人々との交流から得られた経験等たくさんのことを学ぶことができました。

こういった自分の価値観を広げてくれる経験は、多角的な視点で物事を捉える能力を成長させてくれたと思います。

ガーナで学んだ経験をこれから公衆衛生の基盤を上げるためにはどうするかを考える際に活かしていきたいと思います。

これから参加する方へのアドバイス

アフリカという土地に一人で行く怖さやリスクを乗り越えて是非一歩進み出してほしいと思います。

そして、現地ではボランティアの人たちや現地の人たちとの交流を大切にして欲しいと思います。

そして見違えるほどの成長ができることを願っています。

ありがとうございました。

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ガーナで公衆衛生 河中弥哉

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

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