幸せの理由を求めて

みなさん突然ですが、海外でボランティアをすると聞いたら、どこの国を思い浮かべますか?

おそらく、ほとんどの方が、カンボジアやガーナなどといった国を思い浮かべるのではないでしょうか。

私が今回、Projects Abroadで留学した国はフィジーです。

日本でフィジーが発展途上国と知っている方は、案外少ないのかもしれません。

なぜなら、日本でフィジーというと、ハネムーンや海が綺麗という事で有名だからです。

私が留学先をフィジーに選んだのには、理由がありました。

それは、世界幸福度ランキングで、フィジーは1位に輝いているからです。

日本はこんなにも裕福な暮らしをしているのに、なぜ世界幸福度ランキングで上位には入れないのか、その理由が気になっていました。

私は、ボランティア活動を通して、その疑問を解決しようとこの国に留学をする事を決めました。

苦労を乗り越えて達成する喜び

私がProjects Abroadを使って参加したプログラムは、高校生スペシャルのチャイルドケア&村落生活体験の3週間です。

このプログラムは、世界の高校生と一緒にボランティア活動をするというプログラムでした。

具体的に私が実際に行った内容は、午前は主に幼稚園の先生、午後は村の修繕活動をするというものでした。

朝、幼稚園まで歩いて行き、正午まで幼稚園の先生として活動します。

他のボラティアと2人組を組み、ローテーションで週に1回程度、その日の幼稚園を仕切る日があります。

外で運動をしたり、室内でお絵かきをしたり、本当に自分のやりたいことができます。

私は、日本についてみんなにもっと知ってもらいたいという思いがあったので、幼稚園の先生として、日本文化にちなんだ授業をしました。

折り紙を教えたり、食材を日本から持ってきて、日本食を振舞ったりしました。

そんなに語学ができるわけでもなかったので、伝えるのに苦労し、他のボランティアに助けてもらうこともたくさんありました。

しかし、自分がやりたかったことを、苦労して成し遂げたからこそ味わうことができる達成感も得ることができ、本当に良い経験になりました。

午後の村の修繕活動は、主に村の道路作りをしました。

日本でも体験したことのない重労働。

しかも、日本では機械を使って道路作りをしますが、フィジーでは全て手作業で道路を作りました。

道路の元になるコンクリートを少し離れた場所から運んできて、一から道路を作るという体験をしました。

とても重労働で、この作業をやった次の日は筋肉痛になることもありました。

しかし、完成した時は嬉しかったです。

山あり谷ありフィジー村落生活

私が行ったプログラムはホームステイだったので、ボランティア活動をしている村にホームステイしました。

海外が初めてだった私は、最初の1週間、生活に慣れるのに苦労しました。

お風呂はバケツ一杯の水、初対面の人の家に泊まるということもあり、緊張もしていました。

その中で一番苦労したのは、食事です。

日本と全く違うご飯の味に、最初の1週間は本当に慣れるのに苦労しました。

現地に到着して、3日目には食中毒になり、1週間の活動禁止と、ドクターストップにもかかってしまいました。

今思えば、もう少し生活に気を使っていれば、そんなことはなかったのかなと思い、少し反省しています。

日本を離れて得た成長

私はこのプログラムに参加して、たくさんのことを学びました。

その中で一番学んだことは、コミュニケーションの大切さです。

日本の公用語は日本語のため、日常生活のほとんどが日本語で話されています。

しかし、世界の公用語は英語です。

そのため、世界から来た高校生は、母国語があったとしても皆、英語で会話をします。

私は、英語がそんなに得意ではなかったために、最初はコミュニケーションを取るに少しためらっていました。

しかし、自分から積極的にコミュニケーションを取らなければ、一人置いていかれるということに気づきました。

気づいてからは自分から積極的に話しかけ、もし伝わらなかったら、身振り手振りでどうにか伝えようとしました。

すると、ボランティア仲間のみんなは、自然と私のゆっくりな英語を聞いてくれたり、向こうから話しかけたりしてくれるようになりました。

そこで、コミュニケーションの大切さについて学びました。

この経験を、未来へ

今回のボランティア留学の体験を活かして、将来は世界で困っている人の手助けができるような人になりたいと強く思うようになりました。

それは、日本でも同じです。

もし将来、日本のどこかで震災などの被害が起こり困っている人がいたとしたら、私はボランティアに積極的に参加して助けたいです。

そう思う人が増えると、お互いをお互いで支え合える国になるのだと感じました。

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フィジーでチャイルドケア&村落生活体験 小谷実加

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。