トビタテ ✖ 海外ボランティアへの道

私は、夏休みを利用して7週間フィジーでチャイルドケアボランティアをしました。

もともと海外でボランティアをしてみたいという気持ちがあり、トビタテ!留学JAPANというプログラムで奨学金を頂いて留学しようと考えていたところ、トビタテで実際に留学された方からProjects Abroadをおすすめされ申し込みを決めました。

私の場合、トビタテの選考に合格するまで留学に行けるかは確定していなかったのですが、Projects Abroadのスタッフの方は申し込みをする前からトビタテに申請する書類の用意などを手伝ってくださいました。

留学が決まってからも、ビザのことからホームステイ先の家のことまでたくさんの質問に丁寧に素早く答えてくださり、あまり不安なくフィジーに出発することが出来ました。

到着後も心強かったサポート

現地に到着してすぐに空港で出迎えてくれたスタッフの方が、ホームステイ先に移動するタクシーの中で、フィジーの気候から現地でのお金の使い方、危険な場所など色々なことを教えてくださり、その後生活する中ですごく参考になりました。

また、ボランティアの活動だけでなく観光や現地のNGOを訪問した際も、予約のときなど英語があまり上手ではない私を手厚くサポートしてくださいました。

私が病気になったときに、寿司を買ってきてくださったことは、病気でホームシックになりかけていた私にとってすごく力になりました。

何気ない一言で世界が開けた

フィジーでは、私は主に幼稚園で活動をしました。

私がフィジーにいた時はちょうど雨の少ない時期だったので、水不足で幼稚園が通常よりも早く11時には終わっていたのですが、それでも私は毎日ヘトヘトで幼稚園の先生ってすごい仕事なんだなと日々感じていました。

ボランティア初日は、子どもたちが私を怖がっていたし、私も子どもたちにどう接していいかわからなくて戸惑っていましたが、ある男の子が「ただ一緒に遊べばいいんだよ」と言ってくれて、それから子どもたちとだんだん打ち解けていきました。

16歳の私が学んだこと

7週間の間に2週間ほど幼稚園が冬休みの期間があったので、その間はフィジーの村の小学校で他のボランティアたちとホリデースクールを開きました。

村は、フィジーの伝統的な生活が残っていて、村の子どもたちはあまり村の外に出ることなく生活するので、冬休みでもみんな学校に来るのをすごく楽しみにしてくれていました。

私は、ホリデースクールでは3~8歳の子どもたちを担当しました。

午前中は算数、英語、図画工作、午後はスポーツを教えたのですが、3歳と8歳の子ではできることに差があるので、同じ教室で教えるというのがすごく大変でした。

それを現地のスタッフに相談したところ、この小学校にはもともと十分な教室がないと言われ、自分がわがままになっていたことに気づきました。

それからは、現状を嘆くのではなく、そこでできる最大限のことを考えて、子どもたちに私に会えてよかったと思ってもらえるように頑張ろうと思いました。

また、ホリデースクールでは15歳の子まで学校に通っていたので、16歳だった私は、どこか他のボランティアよりも自分が子どもたちに近いように感じていましたが、先生として子どもたちを教えていく中で「自分はもう子どもじゃない」という自覚が芽生えました。

それは、自分で自分自身の成長を感じられた瞬間であり、フィジーに行かなくてはできなかった経験だと思っています。

人として成長できた留学

フィジーに留学した7週間は、単に英語が上達しただけでなく、私を人として成長させてくれたと思っています。

幼稚園やホリデースクールの活動を通してだけでなく、ホームステイを通してフィジーの文化に触れる中で、物がたくさんあることが必ずしも幸せではないと気づくことが出来ました。

どういうことかというと、フィジーの人たちは、自分に本当に必要なものが何か分かっていて、それ以上に欲しがらないということです。

家にWi-Fiがあってもシャワーが水しか出なかったり、テレビがあってもトースターがなかったり、水でもシャワーは浴びることが出来るし、パンはフライパンでも焼けます。

新しいものをどんどん欲しがるよりも幸せな生活だと感じました。

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フィジーでチャイルドケア 甲斐田真希

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。