ベトナムの人々への恩返しを
参加のきっかけは、同じトビタテ留学Japanを利用して参加する同級生の助言でした。
トビタテ留学Japanの趣旨を理解し、条件も満たしているプロジェクトアブロードなら、トビタテ留学Japanのアンバサダー活動も有意義なものにできると思ったからです。
プログラムでの活動を通して、ベトナムの歴史や文化を学べると共に、ボランティア活動に参加することで、日本で働いているベトナムの方へ私なりの恩返しが出来ると思いました。
今回が私にとって初めての飛行機であり、初めての海外だったため、渡航前は漠然とした不安がありました。
しかし、航空券の手配や親切な対応をしてくださったので、初めてだらけの私でも、失敗することなく手続きを終えることができました。
出発日が近づくにつれ、現地での生活や、同じメンバーと仲良くなれるかなど、ドキドキと緊張で胸がいっぱいでした。
心で通じ合った活動
ホテルから20分程度バスに乗って、活動場所の幼稚園へ行きました。
午前中は、4~5歳の子供たちと、あらかじめ用意されている道具を使って日替わりで、「衛生指導」や、「数字の書き方」などを行いました。
お昼は、子ども達の食事の準備や、お昼寝のお手伝いをしました。
午後からは、お絵かきや粘土、歌やダンスをしました。
午後の活動は、基本的に自分たちで考えた活動をしました。
また、私達は1日だけですが、2~3歳の子供たちのお世話もさせてもらうことができました。
現地の子ども達や先生とのコミュニケーションは、ベトナム語通訳さんを通して行いました。
私はベトナム語が話せないので、幼稚園での活動で活動内容を説明するときに、子供たちに理解してもらうことが大変でした。
また、子どもたちがケンカしていたときに仲裁できなかったことも、自分の無力さを感じました。
忘れられないのは、幼稚園活動最終日のFUNDAY です。
自分たちで、考えて準備した遊びで子どもたちを楽しませる、「お楽しみ会」のような日で、しゃぼん玉や、ピニャータ、玉入れ、フェイスペイントなどを企画しました。
これまで、子どもたちと一緒に活動してきて、ベトナム語では「ありがとう」くらいしか話せない私の顔を覚えてくれて、「一緒に遊んで!」と手をひっぱってくれる子がいて、一生懸命私に話しかけてくれる子がいて、、、
最終日「もうこの子たちに会えないんだ」と実感し、寂しさで涙が出ました。
ベトナム生活
私は2週間、ホテル(2人部屋)での生活でした。
ホテルの方は、本当に親切で心温まる対応をしてくださいました。
ホテル自体も清潔で、しっかり体を休めることができました。
朝食はホテル、昼食は幼稚園の休憩所で出前(ベトナム料理)をとり、夕食は、レストランというのが、基本的な1日の食事場所でした。
食事は、ベトナム料理ならではのパクチーやスパイスが強いものが多く、慣れるまで大変でしたが、夕食は、ベトナム料理以外のレストランへも行くので、楽しみでもありました。
水は、大きなボトルを渡され(ルームメイトと共有)、水筒に補充して持ち運ぶ形でした。
洗濯は、洗濯したいもの(3~4日分)を袋にまとめて、ホテルの受付へ渡すと洗濯してもらえました(無料)。
ただ、自分でも洗濯できるよう、粉洗剤と、物干しロープ、洗濯ばさみは持参してました。
部屋割りは、ベトナムに着いてから決定する形で、出身国を考えて決めてくださったので、私のルームメイトは日本人でした。
言葉の壁を乗り越えた瞬間
このプログラムでは、常に英語、ベトナム語、日本語の3ヶ国語の中で生活していました。
私は、他のボランティアメンバーと会話することで、英語のスキルを向上させたいと考えていたため、最初の3日間は、自分から英語で話しかける怖さや緊張でいっぱいでした。
日本語を使っている自分が嫌で、苦悩の3日間でした。
でも、ボランティアメンバーの子たちが、日本に興味を持ってくれて、話しやすい雰囲気を作ってくれていることに気づき、英語での会話が怖くなくなりました。
私が思っているほど、英語は怖いものじゃないのだと気づかせてくれました。
最終日には、「君の英語は上手だよ」と言ってもらえ、認めてもらえたのがとても嬉しかったです。
明確な目標を得た
これからの目標は、2つあります。
1つ目は、英語の勉強を今まで以上に頑張り、継続することです。
このプログラムで、イギリスの友だちが7人できました。
そして、またこのメンバーとイギリスで再会しようと約束もしました。
でも、私の英語の語彙や、会話、発音がまだまだで、上手く伝わらず、悔しくもどかしい思いを活動中何度も経験しました。
だから、英語のスキルを上げて、次に再会する時には、みんなを驚かせることができるよう頑張ります。
2つ目は、ベトナムで学んだ文化や歴史を広めることです。
私は、トビタテ留学Japanのトビタテ生として、このプログラムに参加しました。
いま、私の住んでいる町では、ベトナムから働きに来る方や、技能実習生が増えています。
しかし、私はあまりベトナムについての知識がなく、それでは、日本の生活を支えてくれているベトナムの方にへの配慮が出来ないと感じました。
そこで、今回学んだことを、学校の授業を通してさらに学びを深め、広め、将来、技能実習生や外国人労働者の方が差別されることなく働ける社会づくりに貢献したいです。
これから参加する高校生へ
夏休みの2週間でこのプログラムに参加して、ボランティア活動で子どもたちのもとへ訪れ、様々な博物館へ行き、自然に触れ、日本では経験出来ないことをたくさん経験させてもらえました。
また、海外の友だちもでき、これからも続くかけがえのない関係を築くことができました。
今までで、最も充実した夏休みになりました。
海外でのボランティア活動は、不安なこと、心配なこと、沢山あると思います。
私もそうでした。
でも、その心配や漠然とした不安を、活動への準備にあててみてください。
例えば、子ども達と触れ合うボランティアだったら、寄付するクレヨンを集めたり、自作のおもちゃを作ってみたり、、!(私は、福笑いを作って持って行きました 笑)
そうすれば、きっと2週間がもっと充実したものになると思います、、!
2週間後の達成感が変わってくると思います、、!
これから参加される方が、かけがえのない経験を経られることを祈っています。
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。