初めての海外、初めての挑戦

私はスリランカでのチャイルドケアプログラムのボランティアに参加しました。

初めての海外、初めて自発的に飛び込んだボランティアでした。

自分と全く異なる環境に生きる人々と出会いたいと思い、海外ボランティアに参加することを決めました。

数あるボランティア団体のサイトを見る中で、手厚いサポートを受けられそうなプロジェクトアブロードを見つけました(実際、その判断は正しかったです!)。

活動場所は、比較的渡航費のかからないアジアであり、物価も安めな国で探していました。

スリランカについて知識は全くありませんでしたが、知らないからこそ行ってみたい、そしてとりあえず治安も悪くなさそうだと思い、決めました。

初めての海外ということで不安に思うことも多々ありましたが、分からないことは担当の方にすぐ質問ができたため、徐々にイメージも膨らみ、あまり緊張し過ぎずに向かうことができました。

午前中の活動の様子

現地のボランティア先のPre Scoolでは、午前と午後で異なる年齢の子が集まりました。

午前中は2~5歳くらいの子が20人ほど、午後は日本の小中学生の年代にあたる子たちが20〜30人ほど集まります。

ここでは、私が平日毎回通った、午前中のクラスについて紹介します。

お祈りの時間

クラスは8:30から始まり、まずは20分以上のお祈りをします。

日本では毎日お祈りする文化がないため、新鮮でした。

幼い子たちはなかなか集中力がもたず、キョロキョロしたり歩き回ったりし始めます。

先生たちと一緒に、きちんとするように促したり、捕まえたりしていました。

創作活動の時間

その後は、手遊び歌やダンスなどのお遊戯と英語クイズをします。

歌は、英語とシンハラ語の両方でおこなっていました。

子どもたちは英語の意味を理解せずとも、楽しそうに体を動かしていました。

英語クイズとは、国旗や体の部位、色などを見せてそれが何かを英語で答えさせるものです。

同時期に参加していたオーストラリア出身のボランティアが、正解した子に香りのするシールを腕に貼ってあげ、子どもたちはその腕を誇らしげに私の目の前に突き出して見せてくれました。

それから、色ぬりや紙を千切ったり貼ったり、と道具を使った活動を行います。

現地スタッフが大体何をするのか決めているので、それに従って道具の用意や子どもたちの様子の観察をしたり手助けをしたりしていました。

1人の子を褒めていると、周りの子たちが自分も褒めてとばかりに「ティーチャー!!」と言って、自分の成果を次々と見せてくれるのが可愛かったです。

ごはんの時間

10:30くらいに朝ごはんの時間をはさみます。

私が水なしでは食べられないカリーを子どもたちは喜んで食べる様子に、カルチャーショックを受けました。

勉強の時間

それが終わると、勉強時間になります。

シンハラ語や英語、数字などを書く練習をしました。

鏡文字になってしまったり、途中で嫌になってしまったり、なかなか手が進まない子には一緒にペンを持って教えました。

いつも上手く書けないらしい子に根気良く教えて一人でも書けるようにすると、現地スタッフからとても感謝してもらえました。

そして、11:30に保護者が迎えに来て帰ります。

言葉よりも大切なもの

子どもたちは基本的にシンハラ語のみを話し、私はもちろんシンハラ語を全く分かりません。

しかし、コミュニケーションに困ることはほとんどありませんでした。

よく様子を見ていれば状況が分かり、表情で喜怒哀楽を互いにやり取りできます。

おもちゃを取り合って喧嘩したり、朝お母さんと離れるのが悲しくて泣いてしまったりというように、日本の子どもたちと何ら変わりないなと思い、楽しかったです。

本当に困るようなことは、現地スタッフがフォローしてくれるので、気負うこともなく毎日笑顔で通うことができました。

スリランカの家庭に触れて

ホームステイ先での時間も、充実したものでした。

ホストファミリーはボランティアの受け入れに慣れていて、生活に必要なものは揃えてくれ、ちょっとしたお願いも快く受け入れてくれました。

食事はスリランカの家庭料理で、中には辛すぎたり甘すぎたりと感じるものもありましたが、全体的にはとても美味しかったです。

食事を用意してくれるお手伝いさんに「これが好き、おいしかった」と伝えると、再びその料理を出してくれました。

さらに、チーズロティの作り方を教えてもらったりサリーを着せてもらったりと、スリランカ文化に触れる機会も提供してもらいました(ロティは日本に帰ってからつくりましたが、日本の家族にも好評でした!)。

度々ガレージの前にホストマザーと並んで座って、たくさんおしゃべりをしたことも良い思い出です。

受け止めようとする気持ち

私はシンハラ語はもちろんのこと、英語もかなり残念な状態で今回のボランティアに参加しました。

しかし、たどたどしい英語でもなんとかコミュニケーションを取ろうとしていると、助けて下さる方がスリランカにはたくさんいました。

言葉以上に、伝えよう受け止めようとする気持ちを表すことが大切なんだと身をもって体験しました。

私は日本語であっても上手く伝えなきゃという意識が先行してしまいがちですが、表情や身振りが伴えば完全に間違ったように伝わることはありません。

日本であっても、気持ちを共有するコミュニケーションをとっていきたいです。

スリランカでよかった

現地で何かあっても、プロジェクトアブロードのスタッフに助けを求めればいいと思えたのが、心強かったです。

現地スタッフの方々には、ゆっくり分かりやすい英語で繰り返し説明、確認をして頂きました。

私の反応を見ながら対応して下さるので、とても助かりました。

初めての海外ボランティアをスリランカでおこなって、本当に良かったです。

充実した2週間にして下さった、たくさんの方に感謝しています。

ありがとうございました。

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この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

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