はじめに
タイで海洋環境保護の短期・長期「実践型」海外ボランティア参加者を募集しています。
ボランティアとしてのあなたの役目は、美しいアンダマン海を舞台に、ダイビングをしながら水面下に生息する貴重な海洋生物の生態系調査に繰り出すこと。
それは、刻々と変化する海洋環境を注意深くモニタリングし、今ある貴重なサンゴ礁、固有種の魚をはじめとした海と共存する生き物の保護に貢献する国際協力。
スキューバダイビングが初めてでも大丈夫!活動第1週目にPADIのダイビング講習を受け、ダイビングのいろはを学びます。すでにダイビンの資格を持っている場合は、初級以上のダイビングコースを受講することができます。
ダイビングのノウハウを学んだ後は、さっそく海に潜ってサンゴ礁の繁殖状況の調査をはじめとするさまざまな海洋生態系調査に取り組みます。
陸では、マングローブの植林や周辺地域に暮らす地元の人々や子供たちへの環境保護教育に取り組んでいきます。
活動中は、活動拠点アオナンにあるホステルに滞在。そこで待っているのは、世界中から集まる同じ関心を持った多国籍な外国人ボランティアとの出会い。
自由行動となる週末は、現地で友達になった外国人ボランティア仲間と共に、タイで新しい発見をしに出かけよう!
環境保護ボランティア参加条件
タイでの海洋環境保護ボランティアの応募対象は、世界中の大学生、社会人、シニアのみなさんです。
高校生には、高校生スペシャルの環境保護プログラムがおすすめ!
参加にあたって求められるのは、スキューバダイビングに支障のない健康状態と熱意のみ。
特に、海や自然が好き、海洋生物学や環境科学を専攻している、海外での環境保護活動に関心がある、サンゴ礁の保護活動に携わりたい、タイの海洋環境の実情を自分の目で見てみたい、東南アジアの発展途上国で実践型の国際協力に貢献したい!という熱意ある方におすすめです。
現役の環境保護専門家や研究者の方であれば、支援が求められている海外の現場でスキルや経験を活かす貴重な国際経験となることでしょう。
すべての活動には環境保護専門家やダイブマスターの資格を持つスタッフが付き添い、本気のあなたを支える現地サポート体制が整っています。
参加条件とまではいきませんが、しいて言えば最低限の基礎英語力。
活動中のコミュニケーションは、基本的にすべて英語で行われます。したがって、自分の意見をはっきり伝え、分からないことを自らきちんと質問できる英語力がないと、現地で苦労するのはあなた自身です。
だからこそ、英語の練習を含む渡航前準備にどれだけ真剣に取り組んできたかが、現地入り後の経験値を左右すると言っても過言ではありません。
すべては、あなた次第です!
ダイビングのおすすめのシーズンは、12月~3月。この時期は、海が穏やかでダイビングに最適の時期と言えるでしょう。
タイの気候は1年を通して暑く、降水量が比較的多いのが特徴です。特にモンスーンのシーズンにあたる7月~10月は雨が多くなる傾向にあります。

活動内容
- PADIダイビングコースの受講とダイビング海洋調査
- アオナンのビーチを守るゴミ拾い
- マングローブ再生活動
- 地域住民への環境保護活動
- ウミガメの保護活動
PADIダイビングコースの受講とダイビング海洋調査
活動第1週目は、プログラムに含まれているPADIオープン・ウォーター・ダイバー・コースの受講から!実際のダイビング調査に備えて、ベースキャンプにあるプールでスキューバダイビングの仕方を習います。
すでにPADIオープン・ウォーター・ダイバーの資格を持っている場合は、PADIアドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースまたはその他のコースを受講することが可能です。
PADIのダイビングの認定は世界で通用する上、一度取得すれば一生涯有効という特長があります。
PADIオープン・ウォーター・ダイバーの資格を無事取得したら、いざダイビング調査へ!
ピピ国立公園やアオナン諸島周辺の世界的にも有名なダイビングスポットで、サンゴ礁の生態系調査をはじめ、海底環境の調査、魚、ウミガメ、エイ、サメ、タツノオトシゴをはじめとしたさまざまな海洋生物の個体調査に取り組みます。回収したデータは、独自のグローバルインパクトデータべースに記録します。
また、ダイビングの際に海中や海底からできるだけ多くのゴミを取り除く海の清掃にも取り組んでいます。
スーパーのレジ袋、釣り針や漁業用の放棄されたゴーストネットなど、一見美しいタイの海中には無数のゴミが存在。海のゴミ清掃は、水質汚染の防止だけでなく、海洋生物が食べ物と誤ってゴミを体内に取り入れてしまったり、ゴミに絡まって傷ついたり命を落とすことを防ぐ意味で非常に重要な取り組みです。
通常、ダイビングを通した環境保護活動は、週に3回、1日2回のペースで実施しています。
タイでの環境保護ボランティア活動に8週間以上参加する場合は、PADIプロフェッショナルの道への最初のステップとなるダイブマスター・コースを追加することが可能です(別途料金)。
アオナンのビーチを守るゴミ拾い
清掃活動は、海中だけにとどまりません。
私たち人間が出すゴミは、海洋生態系を乱す脅威。
活動拠点のアオナンのビーチを目の前にしたら、そのゴミの多さにショックを受けてしまうかもしれません。
そこに存在するのは、自然環境に大きな打撃を与えるプラスチック製のゴミをはじめ、ポイ捨てされた何千ものタバコの吸い殻。
これらのゴミが海に行き着くのを阻止するため、環境保護ボランティアは一丸となってアオナンのビーチ清掃に取り組みます。
ボランティアは、回収したゴミのデータを記録し、地方当局と共有します。こうして、地域住民への環境保護教育やこの地域の長期的な環境保護計画に活用されていきます。
マングローブ再生活動
毎週行われるマングローブの再生への取り組みは、ボランティアのみなさんからの多くの支援が必要とされている活動の一つ。
マングローブは海岸線の浸食を防ぎ、二酸化炭素の削減を促す原動力。また、動植物の棲みかとしても重要な役割を果たします。
環境保護ボランティアは、苗床で苗木を育て、ある程度育った苗木を植林しマングローブの再生を支えていきます。一本一本苗木を植える活動は根気と体力を必要としますが、あなたの側には共にがんばる仲間の外国人ボランティアの姿があります。
一面に広がるマングローブの若い苗木を目の前にしたら、きっと大きな達成感や充実感を得られることでしょう。
地域住民への環境保護活動
持続可能な環境保護活動は、地域住民の参加なくして成り立ちません。
ここでの環境保護ボランティアのあなたの役割は、毎週地域各所に出向いて環境保護教育を推進すること。地元住民に存在する環境問題を分かりやすく説明し、環境保護の重要性への認知を促進させます。
また、地元の学校に出向いてタイの将来を背負う現地の子供たちを対象とした環境保護教育にも取り組んでいます。
過去には、プラスチック汚染が環境に与える影響について子供たちと一緒に学んだり、参加型の楽しいリサイクルワークショップなどが実施されました。その他、子供たちと共にビーチでのゴミ拾いを行い、実践型の環境保護教育に努めています。
ウミガメの保護活動
毎月最初の金曜日は、プーケット海洋生物センターでウミガメの保護活動に協力しています。
ここには数種類のウミガメが保護されていますが、手足を一部失うなどの傷ついたウミガメが多く存在します。
中には、奇形の甲羅のウミガメも存在。これは、呼吸するために海面に上がった際にボートと衝突したり、海中に放置された漁網やプラスチック製のゴミに絡まったまま成長したことが原因です。
ボランティアたちは、ここで即戦力としてウミガメのケアやプールの清掃に活躍していきます。
その他、毎月最初の金曜日はさまざまなアクティビティを幅広く行っています。
提携機関
プロジェクトアブロードは、世界最大のダイビング教育機関PADIと提携して活動を行っています。
また、以下のような国際機関や地元の団体と提携し、タイの海洋生態系の保護と海岸線の自然環境の再生に取り組んでいます:
- Project AWARE
- Ocean Conservancy
- Mangrove Action Project
- ピピ国立公園
- 国立公園省
- カセートサート大学
活動拠点
アオナン
アオナンは、クラビ空港へは車で30分圏内、クラビの中心街へは車で20分圏内、一番近いビーチへは徒歩20分圏内という立地です。
ダイビングが行われるのは、アンダマン海です。
環境保護ランティアの1日の流れ
タイでの海洋環境保護を通した国際ボランティア活動は、現地の平日にあたる月~金曜日、午前7時前後~午後4時前後まで従事します。
日々のボランティア活動は、週ごとのスケジュールによってさまざまです。
その日の天候や活動内容によってタイムテーブルが多少異なることもありますので、活動スケジュールをよく確認し、担当スタッフと積極的にコミュニケーションを図りながら臨機応変に対応しましょう。
1日3食分の食事は、滞在先で提供されます。もし活動で遠出する場合は、そのまま出先で軽食が提供されます。
1日のボランティア活動が終了したら、自由時間です。滞在先のホステルに戻ってのんびりくつろぐのも良し、仲間の外国人ボランティアと異文化交流を楽しむのも良し。自分流に自由時間を楽しもう!
自由行動となる週末は、ここタイでしかできない冒険へ。
仲間の外国人ボランティアと共にボートに乗って離島を巡ったり、トゥクトゥクに乗ってクラビの町を散策したりして、これまで知らなかったタイを発見しに出かけよう!

活動のねらい
タイで行われている海洋環境保護の海外ボランティアのねらいは、クラビ周辺のダメージを受けている海洋生態系の保護と再生に貢献すること。
同時に、あなたが実践的な国際協力経験を得ながら視野をぐんと広げること。
プロジェクトアブロードは、2005年にタイでダイビング&海洋環境保護の海外ボランティア活動を立ち上げました。それは、タイに生息する貴重な海洋生物の個体数の減少に待った!をかけるため。ボランティアのみなさんからの支援を原動力に、2005年以来継続的に海洋生態系と海岸線の自然環境の保護に取り組んでいます。そして活動の効果が最大限となるよう、タイの地元の団体や関連した国際機関と協力しながら海洋環境保護活動を推し進めています。
ダイビングを通した海洋生態調査、さまざまな海洋生物の個体数調査、海中からのゴミの撤去、マングローブ再生活動、ビーチ清掃、地域型の環境保護教育、ウミガメの保護など、さまざまなプロジェクトが同時進行しているタイの海洋環境保護活動は、現地に生息する貴重な海の命を明日につなげる後押しへ。
あなたも、タイの海とそこに生きる貴重な海洋生物の命を明日へつなげる環境保護ボランティアの一員へ。
マネジメントプラン
プロジェクトアブロードは独自のマネジメントプランを設け、活動に対する目標の明確化と目標達成の具体化を行っています。
マネジメントプランは、まさに私たちの活動の道しるべ。
よろしければ、マネジメントプランもあわせてご覧ください。
活動が世界に与える影響
プロジェクトアブロードは、毎年明確に定められた長期的な目標の達成に向けて取り組まれています。
その目標達成の鍵となるのが、参加者一人ひとりのみなさんの存在です。
グローバルインパクトリポートにまとめられた年間の活動の進歩と功績は、参加者全員の努力の結晶。
よろしければ、活動が世界に与える影響もあわせてご覧ください。
滞在先と食事
タイで活動中は、アオナンにあるホステルに滞在します。
基本的に同性の仲間とのルームシェアとなりますので、貴重な異文化体験の機会として積極的に交流を図りましょう。
現地では1日3食分の食事が提供されますので、ぜひ食からもタイ文化をお楽しみください。
発展途上国の滞在先は、先進国のモダンで便利な生活と比べると質素に感じるかもしれませんが、安全面や清潔面の基準は満たされています。
よろしければ、滞在先もあわせてご覧ください。
現地サポート
安全を第一優先とするプロジェクトアブロードは、すべての活動国で24時間体制の現地サポートを提供。
だから、海外への渡航が初めての方でも安心して参加できる魅力があります。