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空から見た南アフリカ共和国の港湾都市ケープタウンの景色

スタッフ渡航記~法律&人権 in 南アフリカ共和国編~

中村茂樹 | 2020年 3月 20日
Updated on 2020年 7月 10日

みなさんこんにちは、プロジェクトアブロード日本支店代表の中村です。

2020年2月末から1週間、南アフリカ共和国はケープタウンに行ってきました。

南アフリカ共和国と言えば、2019年に開催されたラグビーワールドカップで見事3度目の優勝を果たし、スプリングボックスの名を日本にもとどろかせたラグビー大国。

ですが、名前の通りアフリカの南部に位置するだろうけど、そもそもどんな国なの?と思う人も多いと思います。

私の渡航記を語る前に、南アフリカ共和国について簡単に触れてみたいと思います。

南アフリカ共和国ってどんな国?

南アフリカ共和国は1948年から人種隔離政策アパルトヘイトを施行していましたが、この政策は最終的に1991年2月に撤廃されました。

その後、1994年の国民総選挙で選ばれたマンデラ元大統領の台頭を経て、1995年にはラグビーワールドカップ開催、悪名高いズーマ元大統領時代には2010年サッカーワールドカップ開催と、国際社会においても存在感を発揮する国となってきました。

マンデラ元大統領が掲げた「レインボー・ネーション(虹の国)」という名の通り、南アフリカ共和国は黒人、白人、カラード、インド系、アジア系などの多様な人種で形成され、11の公式言語が存在する多民族国家。

また、ビッグ・ファイブと呼ばれるゾウ、ライオン、バッファロー、ヒョウ、サイをはじめとした野生動物が多数生息する国立公園を擁し、「花の大国」と呼ばれるほど豊かな生物多様性を誇る国でもあります。

一般的なアフリカのイメージと異なり、日本と同様に四季がある南アフリカ共和国(南半球なので、クリスマスは現地の夏です!)。

今回訪れたケープタウンは特に発展を遂げており、中心部の街並みはヨーロッパやオーストラリアを思わせるほど。

しかし、残念ながら未だに拭いきれない極端なまでの貧富の差、人種差別、高い失業率、教育の遅延、政府の汚職などなど、さまざまな根深い問題が複雑に絡み合っているのです。

今回は、現地を実際に訪問したから見えてきたこと、学んだこと、その一端でもお伝えできればいいなと思います。

ケープタウン滞在中、南アフリカ共和国で行っている数あるプログラムの中から以下を厳選して訪問しました:

  • チャイルドケア
  • 国際開発
  • ジャーナリズム
  • 法律&人権

どれも非常に興味深い活動なのですが、今回は法律&人権の活動をご紹介したいと思います。

法律&人権プログラム

さてさて、ついに本題の法律&人権プログラムについて。

法律や人権と聞くと、「その分野は全然分からないし・・・」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

でもこの活動、実はこんな興味深いことをやっているんです:

その① Social Justices

その② Legal Clinic

それぞれ少し詳しく触れてみましょう。

その① Social Justice

南アフリカ共和国のケープタウンで見たタウンシップの道端

Social Justiceって何?って思う方も多いことでしょう。

これはズバリ、支援を必要としている現地の青少年に手を差し伸べる活動。

Hope Exchangeという現地のNGO団体と協働。

法律&人権インターンは、不遇な家庭環境下での生活を強いられている子供たちを保護している施設や、犯罪を犯した18歳未満の青少年が入所している少年院を訪問し、彼らの更生を支援する活動に取り組んでいます。

例えば、インターンは入所している子供たちに教育ワークショップを行ったり、社会的スキルを身につけるためのプレゼンテーションを行ったりしています。

これらの活動は信頼関係の構築が大事なので、子供たちと一緒にスポーツなどを行い、心を開いてくれるよう工夫したりしています。

他には、タウンシップと呼ばれる貧困街に出かけ、その地域に居住している人の家庭訪問をサポート。

南アフリカ共和国には11の公用語がありますが、公的な文章はだいたい英語を中心に書かれていることがほとんど。

しかし、イギリス系の白人の南アフリカ人を除き、国民の大多数にとって英語は第二言語や第三言語。

したがって、英語教育をまともに受けてこなかった親は、英語で記載された内容を理解できず、子供の出生証明や住民登録などを提出できないというケースもめずらしくないんだとか。

出生証明をできないがために人身売買の温床になったり、住民登録がされていないがために政府が斡旋している仕事に応募できなかったり。。。

また、その人の存在が認知されていないと、子供が虐待に遭っても公的な支援を受けられないことも起こってしまいます。そこで、インターンは家庭訪問を通して、虐待を未然に防ぐ活動に取り組んでいるのです。

そして、英語をきちんと理解できるということは、南アフリカ共和国で生き抜く上で重要な術。

教育を受けていないと英語を理解できずに仕事に就けない、仕事に就けないと満足な収入を得られず貧困生活から脱することができない。。。

このような苦しい生活を強いられている人々の境遇を少しでも改善する第一歩として、子供たちへの英語教育の提供というような幅広い活動にも取り組んでいます。

その② Legal Clinic

南アフリカ共和国の人権オフィスでリサーチ中の日本人インターン

一方のLegal Clinicは、Projects Abroad Human Rights Office(PAHRO)と呼ばれるプロジェクトアブロードの人権オフィスを拠点に活動。

週に2回はタウンシップに設けてある法律相談事務所に出向き、法的支援を必要としている貧困層の人たちに無料で法的アドバイスを提供する活動になります。

「そんな法律のサポートなんて、どうやって提供するの??」と思う人もいるかもしれません。

そんな時は、プロジェクトアブロードの人権オフィスに勤務する法律の専門家に相談!

取り扱うのは国内の案件で、南アフリカ共和国の法律に則ったアドバイスを専門家から学ぶことができます。

まずは法律相談に訪れたクライアントから聞き取りを行い、収集した情報を専門のデータベースに記録。聞き取りした相談内容や収集した情報をもとに法律の専門家から必要なサポートを仰ぎ、クライアントに適切な法的アドバイスを提供する、そんな活動が中心です。

クライアントから聞き取りした内容に基づき、犯罪行為が疑われるような場合は家庭訪問を行うこともあります。

Social Justiceの活動と並行してLegal Clinicの活動に取り組むのですから、仕事量はなかなかのものです。

だけど、机上の学びだけで得るのは難しい、学んだ知識を実際に人々に役立てるという貴重な経験を得ることができる、そんなプログラムだと思います。

法律&人権インターン参加への必須スキルはコレ!

実際に参加している人は、法律のバックグラウンドをもっている人が多いのも事実ですが、法的な知識や経験よりも求められるのは英語力です。

聞き取りした内容のデータベースへの記録、相談された内容を明確に把握するといったことは、十分な英語力がないとなかなか難しいことでしょう。

参加してみたいけど自分の英語力でいけるのかなぁと不安な場合は、語学コースのご案内も可能です!

おわりに

ちょっと南アフリカ共和国の一端を垣間見ることができたでしょうか?

緑豊かな大きな住宅邸宅が並ぶ一方で、経済的な恩恵にあずかることのできない人も多くいる。

どこの国でも多かれ少なかれ抱えている問題ではありますが、南アフリカ共和国では特にその問題が顕著です。

法律という専門的な分野におけるアプローチになりますが、プロジェクトアブロードならではのサポートも充実しているプログラムです。

ケープタウンという華やかな街並みの裏側に目を向けるプログラムとして、一人でも多くの方のご参加をお待ちしています。

ケープタウンのシーポイントにあるプロムナードからの風景

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