新しいことへの挑戦
高校 1 年生の時にオーストラリアに 2 週間ほど留学し、海外への興味を持ちました。
また、小さい頃からずっと医療に興味があり、看護師になりたいという夢を持っていました。
夏に何か新しいことに挑戦してみたいと思い、調べていたところこのプログラムを見つけ応募しました。
現地での活動は驚きの連続
現地では、アルーシャの病院で主に活動しました。
毎日様々な科を回り、実際の医療を見ました。
看護師は大体どの科にもいるので色々な科の看護師の様子や医療現場の様子を見ました。
日本とは全く違った医療を見て、様々なことを学ぶことができました。
病院の見学をしていると本当に驚くことばかりの毎日でした。
小児科病棟ではベッドに 2 人寝ていたり、病院食はなく、各々で持ってきたご飯を食べているのを見て、タンザニアに病院食がないことに初めて気づきました。
歯科では、来てる患者のほとんどが虫歯の人で驚きました。
日本では、定期検診などがありますが、そういったことはなさそうです。
1 番印象に残ったこのは産婦人科の病棟でした。
そこで人生で初めて帝王切開を見ることができました。
生まれてくるのは本当に一瞬ですが、命が誕生する瞬間に立ち会うことができてとてもいい経験になりました。
タンザニアの看護師さんたちはとても明るい方が多くて、産婦人科の病棟の看護師さんは私の名前を覚えてくれて、よく話しかけにきてくれました。
英語があまり話せない私にも伝わるよう、ゆっくり話してくれました。
初めてのマサイ族の村
片道 2 時間、電波も全くないような村で訪問医療を行いました。
行く道中では道があまり整備されていないため、乗っている車が進むのも大変で一回みんなでバスから降りて、ということもありました。
マサイ族の村にドクターが来ることがあまりないため、健康な子の方が少ないです。
子供達の中には目が腫れて開かないような子もいました。
顔の周りにはずっとハエが飛び回っており、鼻の中に入りそうな子もいました。
また、自分の名前のスペルがわからない人も多く、聞くのも、書くのもすごく大変でした。
私は薬局を中心に活動しましたが、健康の人があまりいないため、健康と書かれた紙が回ってきただけですごく嬉しくなりました。
健康でいることがいかに幸せで素晴らしいことかを感じました。
タンザニアでの共同生活
ホームステイのお家での生活はとても楽しかったし、快適でした。
渡航前は、現地のご飯で食中毒になってしまうかもと心配で、予備にご飯を持って行きましたが、全く食中毒になることはなく、持ってきたご飯を消費する方が大変でした。
(ホームステイ中には食中毒になりませんでしたが、帰り現地の空港で食べたものにあたり、結局食中毒になってしまい、帰国して 1、2 週間は高熱で寝込みました。最後の最後まで気を抜かない方が良いです。)
シャワーは毎日暖かいお湯が出るなんてことはありません。
帰国前は1日飛行機移動になるので、暖かいお湯を!と思い、シャワーを浴びに行きましたが、やはり水でした。
停電することもしばしば、洗濯は外で手洗いですが、その生活も 3 日目くらいには慣れて楽しくなります。
街を歩いていると、みんなが Mambo!と挨拶してくれてとても嬉しかったです。
日本では、観光してる外国人に挨拶している人があまりいないので、タンザニアの温かさを感じました。
また、活動が終わってホームステイのお家に帰ってきた後はほとんど自由時間なので、近所の子達と遊んでいました。
私はスワヒリ語が堪能なわけではなく、挨拶程度しかできませんが、不思議とカタコトのスワヒリ語とジェスチャーでも会話できるものです。
外に出ると、子供達が私の名前を呼んで走ってきてくれてとても嬉しかったです。
近所に住んでる子の中には私と同じ年で子供を産んでる子もいて驚きました。
この経験を通じて
行く前は 1 人で海外に行く心配や、タンザニアで活動する不安も沢山ありましたが、日本で悩んでいてもしょうがない、行ってみて壁にぶつかったらそこで解決しようと思い、1 歩踏み出しました。
結果その 1 歩が大きな成長に繋がりました。
タンザニアの医療を自分の目で見て学ぶことが出来たのはもちろん、現地の方、タンザニアにボランティアで来た他の国の人や別のボランティアできた人など、様々な人と関わり多くのことを吸収することが出来ました。
さらに、この経験を通して看護師になりたいという気持ちも強まりました。
これから参加する高校生へ
今行こうかなと悩んでいるなら、絶対に行ってみるべきです!
行って後悔することはありません。
私も 1 人で海外に行くのは初めてで、すごく心配でしたが、困っていれば周りの人たちが助けてくれます。
実際、空港の入国審査で困っていたら現地の方が、声をかけてくれて助けてくれました。
また、毎日が驚きの連続ですごく勉強になります!
日本では、知ることのできないことを知ることもできます。
一歩踏み出すのはすごく怖いかもしれませんが、ぜひチャレンジしてみてください!!

この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。