不安を抱えながらスリランカへ

元々宗教について調べることが好きで、多宗教の国で宗教がどのようにその国の⽣活に受け⼊れられているのか現地で⾒てみたいと思い、多宗教国で仏教で唯⼀争いが起こったとされる国スリランカを活動国に決めました。

実際にお寺などに⾏ってみて信仰者の熱⼼なお祈りなどを⾒ることができ、⽇本ではみられない光景を⾒ることができ感動し、来てよかったと満⾜しました。

渡航前は不安でいっぱいでした。

⾃分の英語⼒から現地の⼈と仲良くなれるかなどの⼼配もありましたが、渡航する2⽇前にお腹を壊し、熱もあった状態で出発したため、⾃分の体が2週間もつかが⼀番不安でした。

ボランティアとしての活動

現地では午前中は幼稚園に⾏き、その⽇の遊ぶおもちゃや歌、ダンスを作り、それらの説明を現地の先⽣にして先⽣⽅に⼿伝ってもらいながら⼦供達と過ごしたりすることや、幼稚園の壁にペイントしたり、使われていない教室を綺麗に⽚付けたりしました。

⼀番印象に残っているのは、幼稚園の⼦供の陽気さです。

スリランカの⼦供達はとても無邪気で、⼈懐こい⼦たちばかりだと感じました。

⽇本の⼦供達はどこかませたり、恥ずかしがったりするところがあったりするものですから、⾔語の通じない外国⼈が来たら隠れてしまったり、最初はなかなか仲良くなれないものです。

けれども、スリランカの⼦供達は知っている英語を⽚っ端から使って私と話を続けようと努⼒していて、私を含め⽇本⼈が彼らに⾒習うところはたくさんあるなと思いました。

スリランカでの共同生活

私のホームステイ先は、プロジェクトアブロードの参加者しかおらず、会話に⼊れなかった私を気遣い、⾷事中に「夏休みは何⽇まで?」とか「そこのスプーン取ってくれる?」など、様々な国の⼈が声をかけてくれてとても嬉しかったです。   

私の部屋は中国⼈とスイス⼈の⽅との3⼈部屋でしたが、どちらも私にたくさん話しかけてくれて、幸せな2週間になりました。

⼤変だったのは、⾃分の英語⼒が皆無だったことです。

元から英語が苦⼿だったのですが、過去にイギリスに⾏った際、拙い英語で⼀⽣懸命話すことで現地の⼈々と1番仲良くなった経験があったため、今回もある程度は仲良くなれると思っていたのでが、会話が続くことはあっても深い話や⾃分の知りたいことがまったく話すことができず、とても悔しい思いをしました。

最終⽇にはみんなと離れることが寂しいという気持ちももちろんありましたが、それ以上にもっと話したいことが沢⼭あったのにそれをまったくすることができず、せっかくのチャンスを掴めなかったことが悔しくて、みんなの前で5分近く号泣していました。

感じた成長と今後の課題

今回の経験を通して、⾃分が何事にも率先して動けるようになりました。

私は海外研修でイギリスとカナダに⾏ったことがあるのですが、そこでは⽇本⼈がたくさんいてせっかく現地にいても英語で話すより⽇本語で話すことが多く、⼀⼈で動くことはほとんどありませんでした。

しかし、スリランカ では⽇本⼈がほとんどいないため、⼀⼈で⾏動し、英語で説明さなくてはいけないことがたくさんありました。

そのため、⾃分の意思は伝えないと本当にわかってくれないことを改め知り、⾃分で⾏動することができるようになったと思います。

また今回の活動で、世界中の国の⼈々の価値観に触れることができたのと同時に、⾃分の無⼒さを思い知り、⼀⼈では⽣きていけないことを改めて知ることができました。

いい経験をたくさん得ることがき、幸せな⽇々を過ごせることができたことに現地のスタッフを始め、様々な⼈々に感謝します。

悔しさは、今後への糧

今後は、この2週間で感じた⾃分の無⼒さや英語⼒がなく悔しかった気持ちを、⽇本で帰っても忘れずにいようと思いました。

この2週間で感じた悔しさを勉強の糧として、努⼒していこうと思います。

いつかまたボランティア活動に参加して、今回できなかったことを次できるように今のうちに頑張って⾏こうと思います。 

これから参加する高校生へ

⽇本の⽣活と⽐べたら⼤変なことがたくさんあると思いますが、この苦労も1つの⼤切な経験として全⼒で頑張ってください。

私は2週間だけだったのですが、私の⼈⽣を良いものとする経験になったと感じました。

しかし、⾃分の英語⼒のなさも改めて思い知った2週間ともなりましたので、私のように悔いが残らないよう、英語の勉強をしっかりして渡航する⽅がいいと思います。

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スリランカでチャイルドケア&地域奉仕活動 楳森⽩唯

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

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