未知の場所で、自分を試してみたかった

私は「発展途上国を見てみたい」という気持ちがあった。

先進国には何度か行ったことがあったが、だからこそ自分が知らない発展途上という世界に身をおいてみたかった。

だからはじめの2週間は守られてる「高校生スペシャル」でネパールを理解し、残りの1週間は通年プログラムのホームステイをし、できるとこまでチャレンジできるようにした。

プロジェクトアブロードに決めた理由

私はトビタテ留学JAPAN!という制度を活用し、ボランティア活動をした。

トビタテの活動にはいくつかの書類が必要で、手厚くサポートしてくれるProjectsAbroadを選んだ。

また「高校生スペシャル」という高校生限定の手厚くサポートしてくれるシステムや、世界中からボランティアが集まることも魅力だった。

ネパールでも、イギリスやフランスなどのたくさんの人と出会えた。

ゴリゴリの建築ボランティア

建築ボランティアは想像とは大きく異なった。

私がもともと予想していたのは、大工さんのお手伝い程度だと思っていたが、実際はゴリゴリの建築だった。

学校で建築したものは2つ。

参加者が多かったので、教室組とトイレ組の2グループに分かれた。

教室組は前に参加したボランティアが作り途中だった教室を引き継ぎ、レンガを積み重ねて、教室を作った。

そしてトイレ組はゼロからのスタートで、地面に落ちたレンガの破片やゴミを拾い、整地した。

次にセメントと砂や水を混ぜてセメントを練った。そしてレンガを積み重ね、トイレの個室の壁を作った。

私は2週間の高校生プログラムの他に、通年プログラムで1週間追加したため、完成させることができた。

機械がなかったため、全て手作業で行った。

刺激的なネパール生活

ネパールでの生活はとても刺激的だった。

イギリス、フランス、アメリカ、イタリア、日本など、暮らしてきた環境が全く異なる人と一緒に観光したり、ご飯を食べたり、一緒にゲームをしたり。

誰かが帰国する時は、朝早くても、泣きながら見送りし、かけがえのない家族のような存在だった。

ホテルの外に出ると、たくさんバイクが走っていて、教科書やテレビでしか見たことのない世界が広がっていた。

そういった意味で、自分の価値観が大きく変わるタイミングだった。

もちろん、ネパールでの生活は不安だらけだった。

スリなどの犯罪に巻き込まれることや犬に噛まれて狂犬病にかかったりするのが心配だった。

みんなが一斉におなかを壊したりするときもあった。

でもどんなときも現地スタッフが寄り添ってくれたし、柔軟に対応してくれた。

達成感もひとしお

毎日汗や泥にまみれ、仲間と完成を目指して、一つのものを作り上げていくのはかけがえないのない経験だ。

多国籍なボランティア仲間と、英語が得意でない技術者、ネパールの子供たち。

でも、ネパール語の単語帳を片手に身振り、手振りで一生懸命コミュニケーションをとったのは忘れなれない。

(何かあったら現地スタッフが英語をネパール語に翻訳してくれる)

そして完成したときの達成感は今でも忘れない。

これから参加する高校生へ

長靴と作業着を持ってきましょう。 

先ほど伝えた通り、「ちゃんと建築」です。

正直思っている」以上に建築です。

防水の手袋、長靴、作業着、タオル持っていこう。 

そして本当に大事なことはその国を調べること。

おすすめはネパール語も少し覚えて行って、軽く自己紹介できるようにする。

そのおかげで印象がだいぶ良くなる。

留学期間で迷っている方へ

2週間じゃ物足りないです。

ネパールに行くと、その魅力に惹かれ、帰国したくなくなります。

おすすめは1か月以上。

そして留学する時期について。

留学は夏休み以外でもできる。

ネパールの夏は雨期なので、エベレストを見たいなら、冬という選択肢もある。

最後に、projectsabroadの支援は手厚い。

迷っているなら、まずは連絡をとってみよう!

高校生スペシャル・建築

通年プログラム・建築

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ネパールで建築 田辺誠

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。