高校生のうちに国際経験を積む

高校二年生という若い時期に、一人で海外に行き、広い世界を知っておきたかったので、短期留学をしようと決めました。

大学では、経済学を専攻しようと決めています。

なので、このプログラムに参加して、今最も発展しているといえる中国のビジネスを学びたい、と思いこのプログラムにしました。

ギリギリ(一か月前ほど)に行くことを決めたので、ばたばたして予習などができず、準備不足での出発でした。

海外には行ったことがあるので、海外に行くこと自体にはあまり緊張していなかったのですが、一人で海外でやっていけるか、治安は大丈夫か、という不安はありました。

中国での活動の毎日

色々な国から集まった高校生たちと一緒に活動を行いました。

法律やビジネスに関する講義を聞き、そのあと、グループに分かれてプレゼンという形の活動が主でした。

活動する場所は上海にある企業の会議室で、法律や外資の色々な会社に赴くことができます。

朝(7時~9時)に地下鉄で寮から会社に向かいますが、遠いところでは一時間近くかかる場合もあります。

最後の週には、ビジネス戦略に関するプレゼンの一環としてお店に行き、自分たちで調査をする、というフィールドワークを行いました。

また、夜(平日の)や週末には、中国の観光地を周ったりもしました。

生活のあれこれ

寮にスタッフさんも一緒に滞在するので、問題が発生しても対処してくれます。

しかし、室内の冷房は16度で、外との温暖さが激しいので、上から羽織るものを持って行った方が無難かもしれません。

中国のコンセントに日本のプラグを挿すことができるので、充電などの心配はいらないです。

中国のほとんどの食事にはパクチーが使われていますが、私にとってはおいしかったです。

朝は自分で準備しますが(寮にパンやコーンフレークは置いてあります)、昼と夜は中華料理を外に食べに行きます。

また、同じグループにビーガンの子もいたのですが、スタッフさんはその子の食事にもすごく気を使ってくださったので、アレルギーの心配をする必要はないと思います。

洗濯は、寮にある洗濯機ですることができます。洗剤も寮にあります。

が、洗った後ゴワゴワするので、柔軟剤は持参した方がいいと思います。

ルームメイトは、皆ものすごく優しかったです。

色々な国から集まっているので、当然価値観も違いますが、その違いを「面白い!」ととらえる人が多く、二週間、人間関係でのトラブルはなく、楽しく過ごすことができました。

帰国間際に、まさかのハプニング

一番印象に残っていることは、台風が来て、予定していたフライトが飛ばなかったことです。

本当は土曜日のフライトで帰国する予定だったのですが、台風のせいで日曜日のフライトに変更になってしまいました。

他のメンバーのフライトも次々と欠航になってしまい、パニックになりましたが、スタッフさんのサポートがしっかりしていたため、皆無事に帰国することができました。

具体的には、チケットをとるために空港まで連れて行ってくださったり、本当は出ない分の食事も、食べさせてくださったりと、本当にサポートが手厚かったです。

多国籍な環境が与えてくれた学び

活動中は、英語でコミュニケーションをとることに非常に苦労しました。

プログラム参加にあたって、法律やビジネスに関する専門用語を英語で知っていなければならない(特に法律)ので、何も予習せずに行った私は、ものすごく苦労しました。

プレゼンの準備をするときも、皆タイピングがとても早く、仕事が早い人たちばかりだったので、ついていくのでいっぱいいっぱいでした。

また、私が行ったときの参加者のほとんどが、ネイティブイングリッシュスピーカーでした。

彼らの英語が、日本の学校で聞く何倍も早口だったことと、スラングなど学校では習わない話し方もしていたので、聞き取るのが難しいところも多くありました。

しかし同時に、異文化理解する力と、主張する力が、今回一番成長した力だと思います。

文化も、価値観も、言語も違う人たちと二週間共同生活をしていくためには、異文化を理解する力が必要です。

もちろん、ある程度言語も話せなければいけません。

しかし、それだけでは、色々な国から来た人とコミュニケーションをとるのは難しいです。

自分の持っていた常識を疑い、新しい文化に寛容になれる力という大切な能力を今回の留学で学ぶことができました。

また、日本には「空気を読む」という言葉があるように、自分の意見ばかり言うよりも、相手に合わせることのできる方が美徳とされています。

しかし、海外に行ってみたら、意見を言わないと周りの主張に流されてしまいます。

海外に住むうえで必要となってくる、この能力を得ることができてよかったです。

より明確な将来設計を

私は将来、海外で働こうと思っています。

今回の留学で、上海の会社の講義を聞いたり、他の留学生と共同作業をしたりして、今の自分に不足しているものが何かを知りました。

なので、高校、大学ではその不足している部分を学び、将来に繋げたいです。

また、他の留学生は、私と違って自分の将来設計をすごくはっきりと定めていて、自分の将来設計の詰めの甘さを知ったので、高校のうちにもっとはっきり将来について考えておきたいと思いました。

今、この経験を振り返って

行く前、家族や友達から「中国に行くの?」と驚かれ、危険だと反対もされました。

確かに、ニュースなどのメディアでは中国の悪い噂も報道されていますが、実際行ってみると、ものすごく発展していて、街の人々も皆優しくてとてもいい国でした。

活動中は、とにかく盛沢山な経験をすることができました。

今までで一番学び、成長することのできた二週間だったと思います。

辛いこともたくさんあったけれど、今振り返ってみて、参加してよかったなと思っています。

これから参加する高校生へ

プロジェクトアブロードはサポートが手厚く、英語だけでなく、社会勉強もできるので、初めての海外留学にはお勧めです。

高校の時期に広い世界を見ることは、この先の将来を決定するヒントにもなりますし、勉強など、帰国後の活動のモチベーションアップにもつながります。

迷っているのなら、ぜひ参加するべきだと思います。

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この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。