夏休みに価値ある経験を
夏休みの間、何かボランティア活動がしたいと思ったときに、プロジェクトアブロードの存在を知りました。
高校生でもちゃんとした活動ができそうなボランティアの内容の深さと活動先の国に関心を持ったので、プロジェクトアブロードに申し込みました。
2週間の活動
プログラム自体は二週間で短めのインターンですが、二週間とは思えないほど充実した体験をしました。
CHRAJという人権公正委員会でどのような業務をしているのかを聞いたり、弁護士の方に会って話を聞いたり、裁判所で離婚手続きを実際に見たりしました。
特に印象に残っているのは高校訪問です。
自分と同じ年齢の高校生とグループで将来について、またガーナと自国との違いについて話し合いました。
現地で学生生活を送っている方々と生き方が全く違うため、高校生の方々とディスカッションできたのはすごく良い経験になりました。
ガーナの政治の汚職や裏金問題などは、日本にも通じるものであり、大変興味をそそられました。
また、アチーバーズという団体で、六歳から十八歳までの子供たちが属するクラブで人権についての発表をしました。
三つのグループに分かれ、ジェンダー平等、健康、教育について関心を高めました。
私は男女平等のグループだったのですが、発表するときに皆が真剣にプレゼンテーションを聞いてくれて、質問をしてくれたりしたので、とても嬉しかったです。
プレゼン後も温かく歓迎してくださり、心があたたまりました。
週末のアクティビティ
人権についてだけでなく、週末にはケープコーストという町に出かけて観光もしました。
シートベルトがない車だったので、揺れるたびに頭をぶつけそうになり、行く途中も遊園地感覚で楽しめました。
ケープコースト城を見学しながら奴隷制の歴史について学び、ガーナの民族音楽とダンスを習ったりと、観光とボランティアのバランスが良く、とても印象深い二週間でした。
「人権に興味はあるけれど…」と曖昧な興味を持ってこのプログラムに参加したのですが、自分の興味を掘り下げることができたと思います。
意外だったガーナ生活
渡航前のプレゼンでは、「シャワーの水はバケツで汲みに行かないといけない」と、最大限の準備をしなくてはと思うくらい気が張って緊張していましたが、そんなことはなく、滞在先はすごく良かったです。
簡易的な二段ベッドが一部屋に二つから四つあり、マットレスも枕もあり、事前に購入したのであれば、蚊帳もありました。
参加者も十二人という大人数で緊張していましたが、二週間のうちにすごく仲良くなれたと思います。
旅が始まる前にSNSなどでグループを作ったり、初日に映画を一緒に見たりすると、すぐに打ち解けられました。
参加者が十二人だったので、風呂とトイレなどの使用は少し不便でしたが、快適な生活を送ることができました。
辛さの耐性がついていない私にとっては食事がつらく、慣れるのには少々時間がかかったのですが、ホストマザーの手料理がすごく美味しく、ガーナで現地の方の手料理を食べるという貴重な体験ができたので満足でした。
この経験を活かして
ガーナでの人権についての取り組みや支援団体について学べたので、自分は何ができるのかをこの経験を通じて考えていきたいです。
遠くの問題だからと無関心になるのではなく、ガーナや人権に関するイベントがあったら積極的に参加していきたいです。
これから参加する高校生へ
自分の住んでいる国から遠くに行くという不安もあると思いますが、絶対に参加した方がいいです。
参加しないともったいないです。
自分の興味があるのかどうかを調べたいなら、まずは参加してみるという感じで行った方がいいと思います。

この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。