確かめたいことがあった

私は高校2年生の夏休みを利用して4週間のタンザニアでの医療ボランティアに参加しました。

参加は出発の約半年前に決め、申し込みをしました。

プロジェクトアブロードとこのプログラムを選んだ理由は、高校1年生の夏からこの医療ボランティアに参加する直前までの約1年間カナダに留学をしていたので自分の語学力やコミュニケーション力の成長を確認したかったこと、両親共に医療従事者であり幼い頃から医療に携わることが夢であるため進路の再確認をしたかったこと、同じ志を持つ多国籍の同年代の仲間と協力して活動したかったこと、アフリカの生活や文化を学びたかったこと、が大きな理由です。

活動で得た喜びと感謝

アウトリーチ活動では、タンザニアの都市アルーシャの病院で医師からタンザニアの医療の現状や患者さんの病状の説明を受けたり、実際に患者さんの体重や血圧を測定したり、医師が処方した薬を準備して患者さんに渡したりしました。

英語とスワヒリ語での説明は難しかったけれど、患者さんとコミュニケーションを取れる喜びを感じたり、日本の医療や病院との設備や衛生面での大きな違いを感じたと共に、医療現場を間近見て学べることに感謝しました。

診察や手術の見学は、元々プログラムに組まれているもの以外は自分で医師や看護師に交渉して見学の予約や許可を取り付けることで、分娩の見学、帝王切開や腫瘍の切除手術などの見学もさせてもらうことができました。

自ら考え積極的に行動することで、より多くの貴重な経験をすることができたと思っています。

幼稚園や学校で歯磨きや手洗いの仕方や大切さ、感染症の教育活動ができたこと、子供たちと一緒に思いきり遊んで、おんぶや抱っこをして触れ合ったことは、私にとって心が動く貴重な体験となりました。

不便な生活もすべて良い思い出

タンザニアでの生活は、ステイ先は一応ホームステイでしたが、寮のような所でした。

2人部屋がいくつもあって、同じプログラムのボランティア仲間が皆同じ家で過ごすため、リビングで調べものや勉強をしたり、テレビを見たり遊んだり、寝る時以外の殆どの時間を一緒に過ごしました。

食事はホストの方々が作ってくれたり、レストランに連れて行ってもらったりもしました。

水道水は飲めないので、宿舎に設置してあるウォーターサーバーの水を飲んだり、外出時は必ずペットボトルのミネラルウォーターが提供されました。

また頻繁に停電があったり、シャワーが冷水の時があるなど日本での生活と比べると不便なこともありましたが、私にとってはそれも全部良い経験と思い出です。

休日はサファリに野生動物を見に行ったり、ハイキングで滝に行ったり、ショッピングをしたりして過ごしました。

他のプログラムの仲間との交流会もあり、一緒に食事やパーティーをしたり、どの時間も楽しくかけがえのない経験と思い出になりました。

人生のターニングポイントとなった経験

この4週間の医療ボランティア活動を通して、タンザニアの方達だけでなく、アメリカやドイツのボランティア仲間との交流や共同生活は、お互いの国の生活や文化を学び、多様性を感じ、国関係なく友情を築き、とにかく自分の視野・世界が広がりました。

自分が強くなったと感じるし、人のため、自分のために考え積極的に行動し続けたこと、お互いを知り理解するためにコミュニケーションを取り続けたこと、この2つは自分でも大成長したと思っています。

また、国際医療活動に携わりたいという思いも決意に変わり、これから夢の実現に向けて頑張ろうと思います。

とにかく、この4週間が自分のターニングポイントになり、貴重な経験と大きな成長、最高の思い出が出来ました。

これから参加する高校生へ

このボランティアに参加を考えている方、迷っている方、英語での生活、食事や文化の違い、大変なこと沢山ありますが、必ず価値ある経験になるので、ぜひ勇気をだして参加してみてください。

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タンザニアで医療 佐藤日向

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

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