大学4年の春休みの決意
高校生の時から海外でボランティアをしてみたいと漠然と抱いていましたが、コロナ禍で思うように行動ができませんでした。
しかし、コロナが落ち着き、進路も決まり、時間に余裕がある大学4年の春休みだったら行けるかもしれないと思いました。
インターネットで探している中でプロジェクトアブロードを見つけ、体験談を読み、経験や年齢に捉われずに様々なことに挑戦している方々に感銘を受け、プロジェクトアブロードに興味を持ち始めました。
個別カウンセリングをして頂いたときに、プログラムの内容や現地の様子など詳しく丁寧に教えて下さり、さらに興味を持ち、申し込みを決めました。
私が教育ボランティアを選んだ理由
大学で英語教育を専攻していたので、英語を教えてみたいと思いました。
また、ネパールの学校教育の実情を知りたいと思い、このプログラムを選びました。
実際の教育ボランティア活動
私はEnglish Boarding Schoolで3週間ボランティアをしました。
この学校は小さな子供からGrade10まで幅広い年齢の子どもたちが通っていました。
最初の1週間は、授業見学を通して生徒の様子を観察したり、レッスンプランを考えたりしました。
2週目からは実際に授業を持たせて頂くことになりました。
Grade1からGrade7までは先生がいない空きコマがあったので、その時間に日本語や日本文化を教えたり、英語を教えたりと自由に授業を担当させて頂いていました。
お昼休みの時間はチャイルドケアの子どもたちの面倒を見ていました。
ネパール生活
現地に到着して最初に驚いたのが交通量の多さでした。
道路にはバイクや車が行き交っており排気ガスや土埃の影響でのどが痛くなってしまいました。
また、露店でサモサを食べた後に腹痛や下痢の症状が出て、数日間寝込むことになってしまったり、大雨の影響で水や電気が止まってしまったりと今まで経験したことのないことばかりでした。
しかし、こういった経験を通して、日本で安心して快適に暮らせてきたことを当たり前のように捉えていたことに気が付き、恵まれた環境で育ってきたことに対して以前より有難く感じるようになりました。
ホストファミリーと一緒に買い物に出かけたり、モモというネパールのギョウザを作ったり、日本食を振舞ったりといった楽しい思い出も作ることができました。
感じる成長
ネパールは日本の学校とは全く違うことを目の当たりにしました。
例えば、通学路にゴミが山積みになって捨てられていたり、子供たちは歯磨きや手洗いの習慣がなかったりするのを見て、子供たちのために自分ができることはないかを考えました。
虫歯がある子が多かったので歯磨き指導を行いました。
現地コーディネーターの方に相談したところ、歯磨きを購入してもらえることになったため、子供たちに歯の磨き方を教えました。
また、食事前やトイレ後には手洗いをし、自分の身体を綺麗にすることの大切さを伝えました。
他にも、ゴミを道端に捨てることは良くないということを子供たちに教育する必要性があると感じました。
そこで、子どもたちに折り紙で箱の作り方を教え、その箱をゴミ箱にし、ゴミを拾ってもらいました。
ゴミはゴミ箱に捨てること、物を大切に扱うことを子供たちに伝えました。
ゴミでいっぱいになった箱を誇らしそうに持って見せてきてくれた子どもたちの姿を鮮明に覚えています。
日本文化や日本語を教えるだけでなく、子供たちが抱える問題にも触れることができたのは良かったと思いました。
子どもたちのために自分は何ができるだろうかと考え、行動に移すことができたのは大きな成長だったと感じています。
ネパールでの経験後の今
私は現在、大学院に通いながら学校で勤務しています。
ネパールの子どもたちや学校生活について自分が体験したことを日本の子どもたちに伝えていこうと思います。
ボランティア活動を通して得たことや学んだことについて発信することで異なる文化に興味を持ってもらいたいです。
将来、海外でボランティア活動をしてみたいと思ってもらえるように発信していきたいです。
これから参加する方へ
ネパールの子供たちにできることはあるのかと参加する前は漠然とした不安を抱えていました。
しかし、現地で生活していく中で、様々な課題が出てきて自分ができるかことを探し、行動に移してきました。
やってみたいと思ったことは現地のコーディネーターや学校の先生、ホストファミリーに相談しながら挑戦してみることをお勧めします。
楽しいことも大変なことももちろんあると思いますが、何物にも代えがたい大きな財産となると思います!

この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。