プロジェクトアブロードとの出会い

私がこのプログラムに応募したきっかけは、知り合いがカンボジアで医療プログラムに参加していて、その話を聞いたことでした。

昔から医師になりたいと思っていて、発展途上国の医療にも興味がありました。

現地で実際にどんな活動をしているのか、手術の様子なども実際に見てみたいと思っていました。

さらに、タンザニアの文化に触れてみたい気持ちや、これまで行ったことのなかったアフリカに行ってみたい!という気持ちもあって、このプログラムに強く惹かれました。

また、プロジェクトアブロードに申し込んだ大きな理由は、これまでの豊富な実績と、世界中の人と行動を共にしながら貴重な体験ができるところに魅力を感じたからです。

アフリカの中でも比較的安全だと言われているタンザニアで活動できることや、自分の都合に合わせて派遣期間を選べる柔軟さ、高校生向けの特別プランがある点も安心につながりました。

特に、現地の人と関わりながら異文化を体験できること、そして実際に医療に関わるボランティアができることに強く惹かれて、「ここだ!」と思い参加を決めました。

エスコートフライトについて

今回の渡航では、空港から現地までスタッフが付き添ってくれる「エスコートフライト」を利用しました。

出入国の手続きや乗り継ぎがスムーズに進み、安心して現地に到着することができたのは大きな支えでした。

特に初めて海外に行く方や、長時間のフライトに不安を感じている方にとって、とても心強いシステムだと思います。

安心感があるからこそ、現地での活動に集中できるので、この仕組みはぜひ活用していただきたいです。

医療研修

衝撃の歯科治療

麻酔なしで歯を抜く場面などに立ち会い、日本との医療の差を実感しました。

放射線科ではレントゲン業務の手伝いも経験しました。

命の誕生に立ち会う

産婦人科では2つの出産に立ち会い、初めての経験に感動しました。

お母さんへの声かけや赤ちゃんのケアの手伝いなどをし、忘れられない瞬間となりました。

小児科からHIV検査まで

小児科ではドクターが丁寧に解説してくださり、多くの学びがありました。

誤ってHIV検査室に入ってしまいましたが、そこのドクターが優しくてHIVとは何かなど教えてもらったり、体験として無料で検査を受けさせてもらったりしました。

教育・アウトリーチ

歯磨き指導、女学校での教育

チャイルドケア施設で歯ブラシを配り、虫歯予防の大切さを子どもたちに伝えました。

病院で実際に虫歯の多さを目にしていたからこそ、教育の重要性を強く感じました。

女学校では生理に関するポスターで発表をしました。

日本では小学校などで教わる常識的なことを知らない人もいたのでびっくりしました。

アウトリーチ

咳や目の症状を訴えるマサイ族の人々に薬を渡したり、ドクターに質問もたくさんすることができました。

医療の現場を直接見ることで「足りないもの・必要なもの」を考えるきっかけになりました。

また別日のマサイ族へのアウトリーチではPharmacyを担当しました。

薬を探したり処方の書き方を学んだりしながら、実際の現場の忙しさを体感しました。

文化と自然体験

サファリで動物の王国へ

サファリではキリン、ゾウ、シマウマ、ライオン、ヒョウなどを間近で観察しました。

バオバブの実を食べたり、マサイ族と写真を撮ったりと、忘れられない体験になりました。

滝への大冒険

前日の雨の影響で道がドロドロだったため泥でバスがスタックし、みんなで力を合わせて押して脱出しました。

滝までの道は急で泥だらけ。

全員で泥まみれになりながらも、たどり着いた滝は感動的でした。

帰りにはコーヒー作りも体験しました。

伝統のダンスとドラム

病院研修の最終日には、伝統的な衣装を身にまといダンスとドラムを体験しました。

タンザニア文化の力強さを肌で感じました。

ブレイズ体験

髪を編む“ブレイズ”に挑戦しました。

思ったより痛くはありませんでしたが、コーンロウに挑戦した子は涙目でした。

最後にはうちわの裏にメッセージを書き合い、一生の宝物になりました。

食事について

未知の料理との出会い

マンダジ・ブリヤニ・バナナスープなど伝統的なタンザニアの食べ物を沢山食べることができました。

特に甘いと思っていたバナナスープが、まさかの“芋のような味”で衝撃を受けました。

日本食パーティー in タンザニア

病院研修の後の夜は、同部屋の友人たちと日本食パーティーをしました。

ラーメンやワンタンメンを一緒に食べて、2週間本当に楽しい時間を過ごすことができました。

オーガニックファームで感動

ミニバナナやアボカド、初めて見る果物を味わいました。

自然豊かなファームでいただく料理は格別でした。

世界で活躍できる医師になりたい

タンザニアでの2週間ボランティア活動を通して、アフリカの医療機関にはまだ多くの課題があり、最先端の医療機器よりもまずは基礎的な教育や医療品の支援が必要だと強く感じました。

その経験から、将来的には継続的にタンザニアへ寄付を行うNPOを立ち上げたいという思いが芽生えました。

さらに、日本にとどまらず世界で活躍できる人材になりたいと考えるようになり、そのために医師としての力を少しずつ高め、再び現地で貢献できるようになりたいと思いました。

これまで私は医療ドラマでさえ刺激が強すぎて見られないことがあり、将来本当に医療現場で働けるのか不安を感じていました。

実際にマサイ族での歯科研修では貧血になってしまったこともありましたが、今回の経験を通して「慣れれば大丈夫だ」と実感できました。

そして何より、医師になりたいという気持ちがこれまで以上に強くなり、将来への確かな自信につながりました。

これから参加する高校生へ

今回、タンザニアで医療ボランティアを経験し、現地の生活や医療体制の現状を肌で感じることができました。

日本では当たり前にある医療設備や薬が不足している現場を目の当たりにし、自分の視野が大きく広がったと実感しています。

また、現地の人々の明るさや優しさに触れ、異文化交流の楽しさと大切さを改めて学びました。

初めての海外ボランティアで不安もありましたが、挑戦して本当に良かったと心から思います。

これから参加する高校生には、ぜひ積極的に現地の人と関わり、自分の考えを深めながら新しい発見をしてほしいです。

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タンザニアで医療  菅原彩花

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。