まず、ボランティアから
私は、スリランカでの高校生スペシャルのチャイルドケア&地域奉仕活動を選びました。
私は常々自分の得意な英語を生かして人の役にたてる仕事に就きたいと思っていたし、国ごとの教育環境における大きな格差の解消に協力したいという思いがあったので、まずボランティアから参加してみようと思いました。
渡航前の心境
プロジェクトアブロードのサイトはとてもわかりやすかったので、準備がしやすく、アドバイザーの方も明るい方で話しやすく、メールなどの返信も早くて助かりました。
事前にFacebookのグループにも入れるようになっていたので、同じプログラムに参加する人達と連絡が取れるようになっていたのが、後で本当に役に立ちました。
昔海外に住んでいたこともあり英語の心配はあまりしていなかったのですが、スリランカという国がなかなか想像が付かず不安がとても大きかったです。
ネットでスリランカを調べてみると、治安が不安定だとか、衛生に危険だとか注意喚起しているサイトもあり、調べて行くうちに不安になったりもしました。
しかし実際は、全然治安も衛生面においても全然大丈夫だったので、少し心配し過ぎていました 笑。
いざ、スリランカに降り立って
私のフライトは、バンコク経由でスリランカに夜中の0時過ぎに着く便で、そこから出国審査などをして、迎えに来てくれている現地スタッフに合流できたのは1時前だったのですが、明るく笑顔で迎えてくれて、両替などもすぐ連れて行ってくれました。
ホストファミリーも、明け方に家に着いたのに、迷惑な顔一つせず歓迎してくれて、丁寧に家の案内をしてくれたので、本当に有難かったです。
15歳の男の子と9歳の女の子が居たのですが、家族全員フレンドリーで、毎日食事面でもたくさん配慮をしてくれたり、もう最高のホストファミリーでした。
家では会話が尽きずたくさんスリランカのことを教えてもらえました。
スリランカの人達はとても人が良く、全く知らない人でも目が合えばニコッと笑いかけてくれるし、道を聞いてもとてもわかりやすく教えてくれたり、おもてなしを沢山してくれました。
仏教国だという事もあり比較的過ごしやすいと感じました。
ボランティア仲間との出会い
活動1日目は、オリエンテーションと各幼稚園を周りました。
最初のオリエンテーションの時、大体皆自国の人達で固まっていました。
私は日本人ひとりだったので、どうしようかと思いましたが、事前にFacebookのProjects Abroad Sri LankaのCommunityで知り合った人が二人いたので、その人たちを探しに行くことにしました。
国籍と名前しか分からなかったので、取り敢えずその人っぽい人に話しかけに行ってみました。
その人達を見つけるまでに他の人達とも話せたので、とても良かったです。
ボランティアには世界各国から高校生が来ていて、全員が英語を流暢に話せるというわけではありませんでした。
そして中にはアジア人と話すのが初めてだという人も居て、どう話しかけたら良いかわからなかったと言っていた人も居ました。
ほぼ全員が初スリランカで、ボランティアにおいても皆不安なのは同じだということが話を聞いてわかったので、すごく安心しました。
勇気を出して話しかけた甲斐がありました 笑。
いざ、活動開始
そして、その翌日の朝から幼稚園での活動が始まりました。
今回から、教える内容も教え方も全く決まっておらず、自分達でやる内容を考えて教材を作らなければなりませんでした。
しかし、私とペアだった子が英語を全く話せず、全部任されてしまったので、毎日の準備から難航し、実際に教える時も現地の先生と生徒ともなかなか英語が通じず、試行錯誤で最初の数日は大変でした。
しかし、数日経つと子供たちも懐いてくれて、「teacher!teacher!」と駆け寄ってきてくれるようになりました。
幼稚園の先生方も褒めてくださり、園児のお母さんからも「うちの子、毎日あなたに教わった事楽しそうに話していたわよ」と言ってもらえて、2週間の頑張りが報われたなと感じられた瞬間でした。
毎日幼稚園での休み時間では、先生がミルクティーとスリランカ伝統のお菓子を毎日出してくれたり、アドバイスを一生懸命伝えてくれたり、たくさん協力してくれました。
スーパーバイザーも困った時はたくさん助けてくれたし、仕事の話だけでなく学校のことや家族の事まで、たくさんお喋り出来ました。
2週間が終わる頃には、沢山の人と仲良くなれて、最後のお別れが本当に辛かったです。
皆泣きながらSNSを交換しました。
一生物の大切な友達が世界中に出来ました。
このボランティアで私が乗り越えて得たものは本当に大きく、いろいろな面で大きく成長したなと自分にも前より自信が持てるようになりました。
自分の成長を実感できるなんて、そんな経験なかなかないと思います。
これから参加する高校生へ
もし迷っている人がいたら、勇気を出して参加することを私はお勧めします。
もちろん楽じゃないけど、やり甲斐も大きいし、何より楽しいので、英語が完璧じゃなくても、自分にできることを精一杯やれば大きな力になれるはずです。

この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。