仁ある医者になりたい
私は「仁」の精神を持った医療従事者を目指しています。
留学の情報収集をする中で、16歳の高校生が医療系の活動出来る受入先がなくて困りました。
いろいろなエージェントに問い合わせをし、ボランティアをするのに年齢制限や資格が必要だったりする事を始めて知りました。
諦めかけていた時、プロジェクトアブロードと出会いました。
私のやりたかった医療インターンボランティア活動に16歳以上であれば参加できるプログラムがあり嬉しくなって問い合わせました。
lineや電話で質問し、オンライン説明会にも参加して申込を決めました。
トビタテ留学ジャパンの相談にも応じて頂き、奨学金を得て留学する事が出来ました。
カンボジアで触れる医療の原点:笑いヨガは世界を救うのか?
私は世界で求められる医療の姿を学ぶ為、カンボジアに留学し医療の原点について考えました。
医師にインタビューを行い、現地の方にアンケート調査を通じて医療の現状について伺いました。
地域アウトリーチを通じ、生活習慣病など現地の医療課題を理解しました。
健康と笑いヨガのプレゼンテーションや実際に笑いヨガをレクチャーし、健康教育と心のケアを融合させる体験を提供しました。
異文化の中で主体的に行動し、課題を発見して解決に挑む力や、人々に良い影響を与える力を身につけました。
「医療の姿」は国によって違っても、根本にある“全ての人が安心して医療を受けられる仕組み”こそが世界共通で求められていると学びました。
英語留学1週間
今回、語学と高校生スペシャル医療+通年プログラムの公衆衛生の計5週間の参加でした。
1週間目は現地で生活するのに必要な習慣と実践的な英語を学びました。
トイレのウォシュレットの使い方に吃驚しました。
滞在するホテルは綺麗でしたが、トイレとシャワーが並んでいて仕切りがありません。
棒付きのホースの使い方を教わりましたが難しかったです。
迷子になった時の道の尋ね方を教わり、英語で街頭インタビューを命じられました。
机で学ぶより実践的でした。
また、現地で16歳の誕生日を迎えお祝いしてもらえて嬉しかったです。
高校生の海外ボランティア:医療2週間
2週間目は医療プロジェクトに参加しました。
途中、体調不良で医療を受ける側の体験をしました。
海外で病院にかかるのは初めてでエコー検査や診察、投薬まで医療の現場を患者として見ることができました。
現地スタッフの方が迅速に対応して下さいました。
病院内の活動の視察ではさまざまな部署で多くのことを学び、新生児ケアでは、赤ちゃんの状態を的確に見極めて早期退院を判断する現実を知りました。
CICUでは、緊張感のある集中治療の環境を肌で感じることができました。
理学療法の現場では、痛みを伴うリハビリの重要性を理解し、小児科では子どもの健康だけでなく、家族の生活背景や社会状況を考慮した医療が行われていることを実感しました。
オンコロジーでは、がんの複雑さや多様な治療法に驚くとともに、医療技術だけでなく患者や家族の心のケアも重要であると感じました。
病院の環境や設備についても、日本とは異なる現実を目の当たりにしました。
日本では当たり前の空調設備やプライバシーを守る仕切りが十分でなく、患者の家族が床で寝泊まりする姿も見られました。
これらの経験を通じて、医療は単なる技術だけでなく、患者や家族の背景を理解し支えることが不可欠であると強く実感しました。
縫合の練習など貴重な体験をすることができました。
3週間目の公衆衛生の面ではポスターを作成し、子どもたちに「Cambodia Clean」の啓発活動を行い、衛生意識を高める大切さを学びました。
ヘルスチェックやバイタルサインの測定を通して、健康状態の把握と予防の重要性を体験できました。
印象に残ったのは、BMIの標準値を超えていない子が何人もいたことや、足先が壊死している子もいたこと、そして歯磨きが不十分で歯が汚れている子が多かったことです。
こうした現状を踏まえ、衛生教育や予防医療の重要性を実感しました。
週末のアクティビティ
週末旅行で2泊3日、アンコールワットのあるシェムリアップを訪れました。
長閑で穏やかな時間が流れていました。
昆虫食の屋台を見つけ、初めてタランチュラを食べてみました。
お煎餅みたいにパリパリしていてハマりました。
カンボジアの昆虫食の歴史はそれほど古いものではありません。
今から50年程前、ポル・ポト政権下での大量虐殺に加え、食糧難も深刻化し、貴重なタンパク源だったのが昆虫食です。
飢えをしのぐため昆虫が積極的に食べられるようになり、昆虫食文化が根付いたそうです。
今は、非常食というよりも、スナック感覚で好んで食べられているようです。
公衆衛生2週間
4週間目は通年公衆衛生プロジェクトで多国籍な幅広い年齢層のメンバーと活動に取り組みました。
現地でのアウトリーチ活動では、地域住民へのヘルスケア支援を行い、健康チェックや指導を通じて予防医療の重要性を実感しました。
さらに、学校では子どもたちに向けてコレラに関するプレゼンテーションを実施し、正しい知識の普及と衛生意識の向上を図りました。
オフィスワークでは薬の整理や患者の健康データ入力を担当し、医療現場を支える基盤業務の大切さを学ぶ機会となりました。
実際の地域活動と事務作業の両面を経験する事で、公衆衛生の実践には現場と管理の両立が不可欠である事を理解できました。
5週間目は、現地でのアウトリーチ活動と子ども向け健康教育に力を入れました。
地域の子どもたちに笑いヨガを取り入れた講義を行い、楽しみながら健康の大切さを学んでもらいました。
アンバサダー活動として健康長寿世界一の日本で流行っている笑いヨガを紹介できて良かったです。
一方で、子どもたちがタイに対して嫌悪感を抱いていたことが印象的で、文化や歴史的背景によって生まれる感情の複雑さを感じました。
アウトリーチ活動を通じて、地域住民の健康支援と同時に、こうした社会的・文化的理解の重要性も学ぶ機会となりました。
現地の方やアンケートや医師へのインタビューを実施しました。
- 生活習慣病などの慢性疾患患者が多いのに健康への意識が低い為、患者は医師の言うことに耳を傾けないのが印象的でした。アクセスや経済面での受診困難者も多いのが現状です。また、気候の変動が激しいのも大変です。
- 交通事故が多く、視察に行った病院で何人も搬送されていました。
- カンボジアで医療に従事するのはハードルが高いようです。
- 医療も医療支援も持続可能なことが重要だと感じました。
- 医師の方々も笑いヨガを知らず、私がプレゼンテーションした事で知ってもらえました。カンボジアの医療面で笑いヨガは役に立てると自信がつきました。
留学テーマである、カンボジアで医療の原点に触れ、笑いヨガは世界を救えると確信しました。

この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。