はじめに
タンザニアで法律を学び、人権保護活動をサポートする高校生ボランティアを募集しています。
高校生が参加対象のこのプログラムでは、タンザニアで実際に働く現役弁護士などの法律専門家と共に活動。高校生ボランティアは、法律案件の準備のサポート、タンザニアの女性の基本的人権のエンパワーメント、プレゼンや報告書をまとめるなどの活動に携わります。
このプログラムで学べることは、東アフリカのタンザニアに暮らす女性たちが直面する人権問題。日本では生まれながらに誰もがもつべき基本的人権が守られていない世界で、人々がどのような生活を営み、法律家がどのような活動を行っているのかを実践的に学習していきます。将来、法律や人権保護の分野で活躍したい高校生にとって、きっと価値ある経験となるはず!
活動中の滞在先は、活動拠点アルーシャに暮らす現地人ホストファミリー宅です。タンザニア人ホストファミリーや仲間の高校生ボランティアとの共同生活は、ユニークな異文化体験となることでしょう。
日々の法律&人権ボランティア活動後の時間は、交流イベントや異文化体験アクティビティが待っています。
週末は活動に一息入れて、同じプログラムに参加している多国籍な外国人高校生ボランティアと共に、タンザニアの冒険へ。
プロジェクトアブロードの現地スタッフがすべての活動に同行するので、海外初心者の高校生でも安心して参加できます。
さぁ、この夏休みはタンザニアで法律&人権の世界にどっぷりつかって、人生で一番成長する夏を体験しよう!
高校生ボランティア参加条件
タンザニアでの法律&人権の海外ボランティアの応募対象は、世界中の高校生。
アフリカに行ってみたい、タンザニアが抱える人権問題を実践的に学びたい、将来は法律や人権保護に関わる仕事に就きたい、英語を上達させたい、国境を越えた高校生の友達を作りたい!という積極的な高校生におすすめです。
プログラム参加にあたって、特に知識や経験は問われません。プロジェクトアブロードの現地スタッフがすべての活動に付き添い、サポートを提供するので大丈夫。
参加に求められる英語力としては、基礎英語力があることが理想的です。活動中、英語で報告書や意見書のリポートを書いたり、法律や人権に関するプレゼンに取り組んだりします。したがって、基本的な英語の読み書きや意思の疎通ができないと、現地に行ってから苦労するのは自分自身。
渡航前にどれだけ真剣に英語の準備をしてきたかが現地での経験値を左右すると言っても過言ではありません。すべては、あなた次第です!
アドバイスとして、プレゼンや面談を通して現地に暮らす人々と直接かかわる機会もあるため、公用語であるスワヒリ語もできるだけ準備していくと、現地で強い味方になってくれると思います。
この海外ボランティアを通して、法律・人権の分野で実践的な学習経験はもちろん、適応能力、問題解決能力、チームワーク、コミュニケーション能力、英語力など、高校生活と将来の進学や就職に役立つスキルの習得が期待されます。
現地での出会い、親元を離れアフリカでやり遂げた自信、ぐんと広がった視野は、一生モノの財産となることでしょう。
調査や報告書作成などの事務作業は、プロジェクトアブロードの人権事務所(Projects Abroad Human Rights Office、通称PAHRO)で行います。
オフィスは設備が整っており、スタッフが高校生ボランティアたちの質問に答えてくれます。
また、現地の地域コミュニティ内でフィールドワークも実施しています。
このような地域は人里離れた田舎が多く、そこに暮らす人々は法律相談を受けられないことが多い状況です。
プロジェクトアブロードは、地元の女性団体TAWLA(the Tanzania Women Lawyers Association)と提携しており、高校生ボランティアは多くの時間を彼女たちと過ごすことになります。
また、少年鑑別所で活動する機会もあります。
プレゼンの準備と面談の実施
高校生ボランティアは、学校・地元の女性たち・少年院などに向けて法律と人権に関するプレゼンテーションを行います。
まずは、TAWLAとプロジェクトアブロードのスタッフによるサポートのもと、選んだ法律トピックに関するプレゼンの準備から。
このプレゼンは、自分の理解を深めると同時に、周囲に法律・人権に関する認識を広める貴重な機会です。
また、法律事件の中心にいる人々を知るために面談も行います。
司法制度に巻き込まれた女性や子供たちと直接会うことで、人権の人間的側面への理解が深まることでしょう。
これらの面談は、タンザニアで社会的弱者の権利を守るためのキャンペーンの展開にも役立っています。
報告書や法律意見書を書く
アルーシャでの法律&人権ボランティアとしての最初の数日間で、実際の事件ファイルが渡されます。
これらは、高校生ボランティアが書くレポートや見解の記事の基礎となります。
あなたが書いた文章は、これらの事件に注目を集めることが期待される他、一般の人々に人権の重要性を理解してもらう上で大きな役割を果たすことになります。
また、このプログラムには教育的要素も強く含まれているため、活動中に有機農業からタンザニアの植民地時代の歴史まで、さまざまなトピックについて学ぶことになります。
これらの学習があなたの意見や見解に反映され、自分とは異なる文化について総合的な見方ができるようになるでしょう。
法廷傍聴
将来、法律関係の仕事に就きたいのであれば、法制度に触れることが重要になってきます。
そこで、このプログラムでは法廷見学をアレンジし、法的紛争をリアルタイムで傍聴できるようにしています。
どのような審理を傍聴するかは、その時点でどのような事件が進行中であるかによって異なります。
どのようなことが議論されていても、裁判所、弁護士、裁判官がどのように動いているかを最前列で見ることができます。
また、被害者と被告の双方が直面する課題についても理解を深められることでしょう。
スケジュール例
活動拠点
アルーシャ
活動拠点のアルーシャは、メルー山の麓にあるタンザニアの都市。
人口50万人以上のアルーシャには、カラフルなマーケットが立ち並ぶ賑やかな中心街があります。
郊外はあまり発展しておらず、未舗装の道路や古い建物も目に入ります。
活動のねらい
タンザニアの高校生スペシャル・法律&人権保護ボランティアのねらいは、現地の法律の仕組みや人権問題を学び、長期的な人権保護活動の取り組みに携わること。
同時に、高校生のうちに実践的な国際経験を得て、ぐんと視野を広げること。
タンザニアでの高校生スペシャル・法律&人権保護プログラムは、以下の目標を掲げています:
- 現地の女性が直面する法的問題についての認識を向上させる
- 虐待と闘い、自分たちの権利のために立ち上がる女性をサポートする
- 虐待や暴力のない、より良い地域社会づくりに貢献する
もちろん、高校生ボランティアのみの力でこれらの目標をすべて達成できるわけではありません。
しかし、高校生ボランティアが一丸となって行う活動は、現地の女性が危害から自分の身を守ることはもちろん、尊敬や平等といった価値観を広めることになります。これは差別を減らし、心身の健康を増進することにも役立ちます。
一つひとつの活動は、タンザニアに暮らす女性と子供たちにとって安全な社会の実現の後押しへ。
また、現地でのトレーニングを通して、人権の尊重を広めるために必要な術を学び、参加する高校生自身も国際市民の一員としての誇りを感じることでしょう。
あなたも、今年の夏休みはアフリカのタンザニアで法律・人権の世界でへの第一歩を踏み出す一員へ。
マネジメントプラン
プロジェクトアブロードは独自のマネジメントプランを設け、活動に対する目標の明確化と目標達成の具体化を行っています。
マネジメントプランは、まさに私たちの活動の道しるべ。
よろしければ、マネジメントプランもあわせてご覧ください。
活動が世界に与える影響
毎年、何千人もの高校生ボランティアが国境を越えて価値ある「違い」を生み出しています。
それは、長期的な目標の達成に向けて多国籍な仲間と共に取り組む国際協力。
高校生ボランティアのグローバルインパクトリポートにまとめられた年間の活動の進歩と功績は、積み重なった高校生ボランティアの努力の結晶。
よろしければ、活動が世界に与える影響もあわせてご覧ください。
滞在先と食事
タンザニアで活動中の滞在先は、活動拠点周辺に暮らす現地人ホストファミリー宅です。
ホストファミリーとの共同生活は、現地文化を生活レベルで体験する貴重な機会!ぜひ積極的に話しかけ、異文化交流を図りましょう。現地では1日3食分の食事が提供されますので、ぜひ食からもタンザニア文化をお楽しみください。
高校生スペシャルでは、基本的に1人以上の同性の高校生ボランティアとのルームシェアとなります。仲間と絆を深める機会に活用しよう!
発展途上国の滞在先は、先進国のモダンで便利な生活と比べると質素に感じるかもしれませんが、安全面や清潔面の基準は満たされています。
現地サポート
安全を第一優先とするプロジェクトアブロードは、すべての活動国で24時間体制の現地サポートを提供。
だから、海外への渡航が初めての方でも安心して参加できる魅力があります。