ただの旅行や語学留学でない経験を
私は2018年4月から大学院生になり、その前に海外に行きたいけど、ただ旅行や語学留学だけではもったいない、ボランティアをしたいなと思っていました。
学校やインターネットで探してみたところ、このProjects Abroadを見つけました。
私は環境学を専攻し、環境問題に興味を持っていたため、とてもこのボランティア活動に惹かれ、行くことを決意しました。
ただ、全て自分のお金で行かなければならなかったので、春休みに期間限定スペシャルを利用し、メキシコに1週間滞在しました。
海外は何回か行ったことがありましたが、一人で海外へ行くのは初めてで、またメキシコは治安の悪いイメージがあり、初めは不安でしたが、楽しみでもありました。
到着後からハプニング
メキシコ到着1日目、いきなりハプニングが起きました。
引き取り地点のメキシコシティ空港にスーツケースが届かず、さらに最終到着地点のグアダラハラ空港にも届いていない事態が起きました。
英語が通じなかったので、私の拙いスペイン語で、空港職員に何とか書類を作成してもらいましたが、不安だったため、空港送迎のProjects Abroadのスタッフの方に事情を説明したところ、スタッフの方が空港職員に説明してくださって、結果スーツケースが無事に届きました。
本当に、スタッフの方に感謝してもしきれませんでした。
次の日から現地に移動し、活動が始まりました。
環境保護ボランティアとして
活動としては、朝に活動地区に行き、グループに分かれて、マングローブ林の活動、ウミガメの体と水槽の掃除、イグアナやウミガメの赤ちゃんの餌やり、飼育場所の掃除などを順番に行いました。
昼からは、皆でゴミ拾い、野鳥観察、ワニ園で飼育場所の掃除、ビーチで遊泳、マングローブ林の中を探索、デッキのペンキ塗り、ウミガメの赤ちゃんの放流を行いました。
夜は、11時からと5時からの1日2回のナイトパトロールといった、普通では体験できないことを体験できました。
一番印象的だったのは、ウミガメの卵を巣に入れるときでした。
巣をつくるのに、砂を掘ってスペースを作らないといけないのですが、意外と難しく、苦戦しました。
卵は柔らかく丈夫で、オサガメの卵は特に大きかったです。
野鳥観察も初めてで、とても新鮮でした。
ある程度、種を同定してから、鳥の鳴き声を録音したものを、スピーカーで流し、返答があるかどうかでさらに同定していて、とても興味深かったです。
ただ、初心者である私にとって、ある程度まで絞るのにかなり苦戦しました。
貢献できたことは、ワニ園を掃除しているときに、偶然ワニの赤ちゃんを見つけ、さらに、ナイトパトロールのときに、ウミガメの卵の天敵である蛇を5匹見つけ、皆に「Good job!」と褒められ、嬉しかったです。
滞在先の環境
滞在先のボランティアハウスには、幾つか共同部屋があり、部屋にはシャワールーム、ベッド、扇風機がついていて、また網戸もついているため、蚊は部屋に入ってこなくて、とても快適でした。
外には、キッチン、ハンモック、プールなどがあり、休憩時間はハンモックで昼寝し、快適でした。
またWi-fiもついていたので、ネット環境は良かったです。
可愛い犬もいて、毎日癒やされました。
料理については、メキシコ料理で、バイキング形式なので、食べられる量を自分で調整でき、おかわりも自由でした。
海外に行くと、数日は体に合わず、食べられないことがよくありましたが、ここの料理は本当に美味しくて、初日からとても美味しくいただきました。
最高の仲間に出会えた
共に活動した仲間たちの何人かは、英語圏出身ではないのですが、流暢に話していて海外の人のスピーキング力の高さに驚かされました。
しかし、皆は私の英語を聞いてくれて、徐々に自信がつき、学校生活や専攻、環境問題、文化について、たくさん話しました。
活動最終日の夜には、皆と近くのおしゃれなバーに行きました。
皆はお酒が好きで飲みながら、活動のことや好きなお酒など楽しく語り合った反面、とてもとても寂しく、もう少し時間とお金があれば、もっと滞在したかったです。
活動した仲間たちとは、SNSでつながり、今でも連絡を取りあっています。
人生を変えてくれた1週間
1週間と短い期間でしたが、皆は私にとって一生の友であり、また一緒に環境保護活動ができたらいいなと思っています。
このプログラムに参加して、生物の大切さを身をもって知り、将来さらに環境保護活動に励み、またそれに関わる仕事に就きたいと思いました。
また、海に捨てられたたくさんのプラスチックゴミを見て、自分の生活の仕方を見直し、今はなるべく物を買わず、できるだけ再利用するように気をつけています。
最後に、Projects Abroadのスタッフの皆様、共に活動した皆様、本当にありがとうございました。
皆様のおかげで、充実した生活を過ごすことができました。
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。