友人と参加したきっかけ

プロジェクトアブロードは、友人の紹介で知りました。

大学で考古学を専攻しており、外国考古学に興味がある私たちはこのプログラムへの参加を考え始め、検討の末に参加を決めました。

考古学のプログラムは2ヶ国で行われていましたが、私たちは今後の研究対象として中南米を考えていたため、ペルーでのインカプログラムに参加することになりました。

念願の考古学の世界に触れた

日本での予定との兼ね合いもあり、2月の下旬から3月の上旬にかけての2週間という短期間での参加となりました。

この期間ペルーは雨季であるということもあり、発掘調査に参加することはできませんでしたが、昨年度の発掘調査で出土した遺物のスケッチなどの整理作業や、博物館での遺物の清掃作業に参加することができました。

今までガラスケース越しや本の中でしか見た事のなかった遺物に触れることができ、非常に感動しました。

ペルーでの出会い

現地では一緒に参加した友人と同じお宅にホームステイさせていただき、家庭料理を振舞っていただく他、スペイン語やペルーの文化を教えていただきました。

最初の3日間は高山病で入院してしまったため、ホームステイ先のご家族の方々にもご迷惑をおかけしてしまいましたが、友人と相談して日本から持ってきたお土産をお渡しした際は喜んでいただけたようで嬉しかったです。

また、途中から同じお宅にホームステイすることになった、他のプログラムに参加していたデンマーク人の女の子とも交流することができ、活動先でも滞在先でも充実した時間を過ごすことができたと思います。

週末は友人と1泊2日でマチュピチュに滞在し、世界遺産の迫力を自身の五感で感じると共に、百聞は一見にしかずとはまさにことのことであると実感しました。

一人間としての成長

このプログラムへの参加を通して、実際に現地へ赴くことの重要性、異文化理解の必要性を改めて感じました。

教科書を読んだり、テレビやラジオ等のメディアを通して知ったペルーと、私たちが行ったペルーは違う国の様でした。

日本とペルーは互いに地球の反対側に位置しているため、気候も文化も言語も異なるということはわかっているつもりでしたが、滞在日数を重ねるにつれて日本からペルーへ、そしてペルーから日本へ届く情報も誤ることがあるということを知りました。

海外のことに限らず、何事も自分自身の目で確かめ、感じることで、実態や本質を理解していく必要があると学びました。

また、スペイン語や英語がうまく出来なくても、簡単な言葉に置き換えたり、身振り手振りをすることで通じる場合が多かったように感じました。

言葉の壁について出発前は不安に思っていましたが、ペルーで生活しながら日本語を教えたりスペイン語を教わったりして、言語の違いが交流のきっかけになったように思います。

近所のスーパーで買い物をした時に日本語のあいさつを教えて欲しいと言われたり、ホームステイ先でご飯を食べる時に「いただきます」や「ごちそうさまでした」について教えたりして、ペルーの人たちから私たちに寄り添ってくれたような気がして嬉しかったことを覚えています。

言語が異なっても同じ人間として地球に生きているという、当たり前ですが日本ではなかなか気づきにくいことに気づかされ、学生としてだけでなく、1人の人間として成長できたと感じました。

この経験は、今後の卒業論文を作成するための研究に活かされるだけでなく、これから生きていく中で重要な役割を担っていくことと思います。

これからに活かすんだ

このプログラムで学んだペルー考古学の知識やペルーの文化、人との関わり方、人を思いやる気持ちを忘れず、今後の生活に活かしていきたいと思います。

そして、考古学とスペイン語を今まで以上に勉強して成長した際は、またペルー・クスコの街を訪れ、ますます理解を深めたいと思います。

このプログラムにおいて関わった全ての人に感謝しています。

ありがとうございました。

この体験談が、これから新しいことを始めようとしている人の背中を押すことができたのであれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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ペルーでインカ考古学 匿名

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

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