はじめに
ルーマニアで古代・中世考古学の短期・長期「実践型」海外ボランティア参加者を募集しています。
支援を必要としているのは、遺跡が眠る複数の現場。
考古学ボランティアの存在は、人手を欠くこれらの遺跡発掘現場での遺跡発掘作業と重要な歴史的文化財の保護し、ルーマニアがたどった深い歴史の解明とそれを後世に伝える重要な役割を果たします。
あなたにとっても、現地の専門家の指示のもと、支援が求められている考古学活動において実践的な国際支援に貢献するユニークな海外経験となることでしょう。
ルーマニアの過去を掘り起こす遺跡発掘作業および研究は根気のいる活動です。しかし、ボランティアのみなさんによる協力のもと、着実に前進。2017年には、アルバユリア要塞の中心地で遺跡発掘作業を完了し、銀の硬貨、鉄剣、刃などの発掘に成功しました。
活動中の滞在先は、ルーマニア人ホストファミリー宅、ゲストハウス、キャンプ、ホステルとその時の作業現場によってさまざまです。いずれの場合も、貴重な異文化体験となることでしょう。
ボランティア活動がお休みとなる週末は、現地で出会った多国籍な外国人ボランティアの仲間と共に、ルーマニアで新しい発見をする冒険へ!
考古学ボランティア参加条件
ルーマニアでの古代・中世考古学の応募対象は、世界中の大学生、社会人、シニアのみなさんです。
考古学に関心がある、歴史や遺跡が好き、海外で実践的な遺跡発掘作業に携わりたい、発展途上国で考古学を通した国際協力に携わりたい、将来は考古学に関する職業に就きたい!というみなさんにおすすめです。
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考古学者やその他考古学に関連した職業に就いているみなさんにとっては、東欧ルーマニアという支援が求められている海外を舞台に、スキルと経験を活かすユニークな国際経験となることでしょう。
参加条件とまではいきませんが、最低限の基礎英語力があることが理想的です。
現地到着後のコミュニケーションは基本的にすべて英語で行われるため、英語をまったく話せないと仲間との会話に入れず、苦労するのはあなた自身。
だからこそ、英語の練習を含む渡航前準備にどれだけ真剣に取り組んできたかが、現地入り後の経験値を左右すると言っても過言ではありません。
すべては、あなた次第です!

活動内容
- 遺跡発掘現場でのフィールドワーク
- 博物館での考古学活動
- 冬期の屋内での考古学作業
遺跡発掘現場でのフィールドワーク
考古学ボランティア活動は、ルーマニア国内各所の遺跡発掘現場でのフィールドワークが中心となります。
活動内容は、遺跡発掘作業が主な活動となることもあれば、すでに発掘された陶器のクリーニングやつなぎ合わせる作業など、遺跡発掘現場によってさまざまです。他にも、遺跡が埋蔵されている現場をつきとめ真相を探ったり、骨や埋蔵品の修復にあたるなど多岐に渡ります。現場の専門家の指示のもと、臨機応変に対応しましょう。
博物館での考古学活動
アルバユリアという町にある歴史博物館でもボランティアのみなさんからの多くの支援が求められています。ここでの考古学ボランティアとしてのあなたの役割は、陶器の修復と研究をサポートすること。6つの遺跡発掘現場でのフィールドワーク、発掘した埋蔵品の分析、博物館での展示、書類の翻訳、観光客向け情報のデザインなど、さまざまな分野で支援が必要とされています。
博物館での活動は、主に冬の遺跡発掘作業が難しくなる12月~2月となりますが、博物館での活動を希望する場合は1年を通して派遣することが可能ですので、お申し込みの際にぜひその旨をご記入ください。
冬期の屋内での考古学作業
秋~冬にかけては、天候上の理由から屋内での活動が中心となります。その間、考古学ボランティアは以下のような研究を支援していきます:
- 記録用の出土品の描写
- 清掃作業
- 測定
- 一覧表作り
- 出土品の仕分けと管理
活動拠点
アルバユリア
ローマ古代、中世、現代を今に伝えるルーマニア国内でも重要な歴史ある都市。
今日、多くのルーマニア人がアルバユリアを「ルーマニアの心の首都」と捉えているほど。
現在でも誇り高き都市として栄えるアルバユリアでは、数ある名所の中でも、特にその要塞は必見です。
考古学ボランティアの1日の流れ
ルーマニアで行われている考古学の海外ボランティアでは、現地の祝祭日を除く月曜日~金曜日、午前7時から午後4時頃まで活動に従事します。
ただし、6月~7月の夏本番を迎える間は、暑さをしのぐために長めのランチ休憩をとり、午後7時頃まで活動にあたることもありますので、臨機応変に対応しましょう。
1日のはじまりは、滞在先での朝食から!朝ご飯を済ませ、準備が整ったらいざ派遣先へ。活動初日はプロジェクトアブロードの現地スタッフが同行し、公共交通の利用の仕方や派遣先までの通い方を丁寧にご案内します。派遣先によっては徒歩圏内となります。
活動は活動場所によってさまざまですが、基本的に遺跡発掘作業は屋外での活動が行いやすり早朝の涼しい時間帯に行われます。
冬の時期は、屋外での遺跡発掘作業よりも屋内での研究作業が中心となります。
1日の活動終了後は、自由時間です。現地で出会った外国人ボランティアと共に周辺を散策したり、滞在先に戻ってくつろいだりして、あなた流にお楽しみください。
夕飯は、滞在先でいただきます。
活動がお休みとなる週末は、仲間と共に異なる角度からルーマニアを発見しに出かけよう!

活動のねらい
ルーマニアにおける古代&中世考古学の海外ボランティアのねらいは、ボランティアのあなたが考古学に関するスキルを磨きながら、人手を必要としているルーマニアの考古学活動を支援すること。
同時に、あなたが実践的な国際協力経験を得ながら視野をぐんと広げること。
東欧ルーマニアは遺跡の宝庫であり、これらの遺跡はルーマニアが歩んだ歴史を紐解く手がかり。しかし、現地では考古学専門家が不足していることから、考古学活動がなかなか進まない状況です。
考古学ボランティアとしてのあなたが取り組むのは、遺跡発掘現場での遺跡の発掘、出土品のクリーニングと修復、出土品のリスト作りや研究結果のまとめなど、実戦さながら。ルーマニアでの考古学活動を通して深めた知識と習得した実践的なスキルは、あなたが考古学に関連したキャリアを進む上でユニークな武器となることでしょう。
あなたも、東欧ルーマニアの深い歴史を紐解き、未来に伝える考古学ボランティアの一員へ。
活動が世界に与える影響
プロジェクトアブロードは、毎年明確に定められた長期的な目標の達成に向けて取り組まれています。
その目標達成の鍵となるのが、参加者一人ひとりのみなさんの存在です。
グローバルインパクトリポートにまとめられた年間の活動の進歩と功績は、参加者全員の努力の結晶。
よろしければ、活動が世界に与える影響もあわせてご覧ください。
滞在先と食事
ルーマニアで活動中の滞在先は、活動拠点周辺に暮らす現地人ホストファミリー宅です。
ホストファミリーとの共同生活は、現地文化を生活レベルで体験する貴重な機会!ぜひ積極的に話しかけ、異文化交流を図りましょう。滞在先では1日3食分の食事が提供されますので、ぜひ食からもルーマニア文化をお楽しみください。
その時の受入れ状況にもよりますが、なるべく他の参加者と同じ滞在先を手配し、より多くの出会いと交流を体験できるよう努めています。
発展途上国の滞在先は、先進国のモダンで便利な生活と比べると質素に感じるかもしれませんが、安全面や清潔面の基準は満たされています。
※ただし、考古学活動では活動先に近いその他の滞在先になることもあります。
現地サポート
安全を第一優先とするプロジェクトアブロードは、すべての活動国で24時間体制の現地サポートを提供。
高校生スペシャルでは、プロジェクトアブロードの現地スタッフがプログラムのすべてのスケジュールに付き添うので、未成年の高校生でも安心して参加できる魅力があります。