はじめに
フィジーで栄養管理の短期・長期「実践型」海外インターンシップ参加者を募集しています。
このインターンシップは、栄養管理を通してフィジーの貧困地域に暮らす人々の健康と福祉を促進する国際支援活動です。
参加にあたって資格や経験は問われませんが、栄養学を学ぶ学生をはじめ、現役の栄養士や栄養管理士、看護師、食育やヘルスケアに携わる専門家のみなさんにおすすめです。
南太平洋の諸島フィジーに存在する大きな健康問題は、肥満。
肥満に加え、糖尿病や高血圧などの生活習慣病も増加傾向にあり、これらすべての非感染性疾患はフィジー国内の死因の80%を占めています。その原因は、フィジー特有の偏った食生活や運動不足などの生活習慣にあります。
「医食同源」という言葉の通り、「食」と「健康」は切っても切り離せないもの。
インターンの役割は、地元の学校、田舎の村などの地域各所に出向き、即戦力として栄養指導、基礎健康診断、料理教室、エクササイズ教室を展開すること。健康管理への意識が低い貧困層の人々や子供たちに栄養管理の重要性やその実践的な方法を指導し、地域の健康を支えます。
フィジーでインターン期間中は、活動拠点のナンディ周辺に暮らすホストファミリー宅に地域住民の一員として滞在します。家族想いで人とのつながりを大切にするフィジー人ホストファミリーとの共同生活は、きっと本当の「豊かさ」とは何か深く考えさせられる貴重な海外経験となるでしょう。
自由時間となる週末は、現地で出会ったインターナショナルな外国人インターン共に、南国フィジーの冒険へ!
栄養管理インターン参加条件
フィジーでの栄養管理の海外インターンシップの参加対象は、世界中の大学生や社会人のみなさんです。
栄養管理に関心がある方ならどなたでも参加が可能ですが、特に栄養学を学ぶ学生、現役の栄養士や栄養管理士、食育やヘルスケア専門家のみなさんにおすすめです。
これまでも、机上の学習を実践に発展させたい、海外の現場を踏んでスキルアップしたい、発展途上国の健康問題を自分の目で見て学びたい、栄養管理を通した国際協力に貢献したい、実践的な英語力をつけたい!など、それぞれの目標を胸に日本からも大勢の学生や社会人のみなさんが参加してきました。
参加にあたって求められる語学力は、基礎英語力。
現地到着後のコミュニケーションは、基本的にすべて英語で行われます。したがって、例えば現地のスタッフが言っていることがまったく分からないと、大事な指示や有益なアドバイスを理解できず、苦労するのはあなた自身。言葉による意思の疎通を大事にする海外の現場では、やはり基礎英語力は不可欠です。
だからこそ、英語の練習を含む渡航準備にどれだけ真剣に取り組んできたかが、現地での経験を左右すると言っても過言ではありません。
すべては、あなた次第です!

活動内容
- 栄養指導の実施
- 地域型の基礎健康診断の実施
- 料理教室とエクササイズ教室の実施
- 菜園設置を通した地産地消の促進
栄養指導の実施
フィジー国内の死因の約8割は、非感染性疾患によるものです。
栄養バランスに偏りがある食生活や運動不足などの生活習慣が原因で、肥満が広がるフィジー。肥満は、糖尿病や心疾患などの予防可能な非感染性疾患の引き金になっています。
そこで、栄養管理インターンはフィジーの学校や地域各所に直接出向き、栄養指導、健康的な生活習慣や食生活を促進し、非感染性疾患予防に努めます。
また、喫煙や過度な飲酒が与える影響、食品安全衛生など、関連した幅広いテーマに触れ、人々の認識と理解を促進します。
子供から成人までのさまざな年齢層が対象となるので、手作りのポスターなどを用い、年齢に応じて分かりやすく丁寧に教えるよう心がけましょう。
地域型の基礎健康診断の実施
栄養管理インターンは、毎週のスケジュールに沿って貧困層が暮らす地域各所に出向き、住民に無料で基礎健康診断を実施します。
インターンは、血圧、血糖値、身体測定に活躍し、必要に応じてアドバイスを提供。
さらなる検査や専門医療が必要と判断された場合は、スタッフの指導のもと最寄りの医療機関を案内したりし、病気予防と病気の早期発見に貢献します。
地域型の基礎健康診断で集めたデータを独自のグローバルインパクトデータベースに記録するのも、インターンが果たす重要な役割です。集積されたデータは、人々の健康状態の進歩のモニタリングとフォローアップに役立てます。
料理教室とエクササイズ教室の実施
栄養管理インターンたちは、栄養バランスの整った料理のデモンストレーションを行い、人々の食生活の改善を促します。
地元で育った食材を使いながら、簡単、安価、ヘルシーの三拍子が揃ったレシピを考案し、料理教室の実践へ!インターンのみなさんの独創性が歓迎される環境です。
健康的な体作りに運動は欠かせません。座ったままのことが多いフィジーの人々や子供たちが楽しく参加できるエクササイズを行い、運動の楽しさを教えながらよりアクティブな生活を送ることを促します。
インターンたちは、例えばズンバ、ウォーキング、ストレッチ、ヨガ教室などを行っています。もし特技やアイデアがあれば、ぜひここで活かしてみてください。
菜園設置を通した地産地消の促進
現在フィジーでは、気候や人々のライフスタイルの変化、そして各家庭の経済的理由などが複雑に絡み合い、新鮮で栄養価の高い食材の代わりに加工食品の消費が増加傾向にあります。
子供たちが幼い頃から栄養管理の重要性をきちんと学び、栄養バランスの摂れた食生活を送ることは、丈夫な体作りと健やかな成長に不可欠です。
栄養管理インターンたちは地元の学校を訪れた際に、栄養指導やエクササイズに加え、子供参加型で菜園の設置に取り組みます。
こうして、新鮮で栄養価の高い食材の確保を助けると同時に、子供たちに食材が食卓に並ぶまでの過程を学習する機会を提供します。
活動拠点
ナンディ
フィジー最大のビティレブ島西部にあるナンディは、人口約4万人が暮らす国内第3の都市。
ナンディ国際空港には日本からの直行便も就航しているため、日本人観光客も多く訪れる玄関口。
中心街から一歩離れると、田舎の村々で昔ながらの伝統生活を営む人々が暮らしています。
栄養管理インターンの1日の流れ

活動のねらい
フィジーでの栄養管理の海外インターンシップのねらいは、南太平洋の諸島フィジーに暮らす人々の生活習慣に起因した非感染性疾患の予防を促進すること。
そして、食品の安全保障の改善が求められるフィジーで、地元産の新鮮で体に良い食材の栽培と消費を促進すること。
フィジーでの栄養士の海外インターンシップは、以下の項目に焦点をあてた活動に取り組んでいます:
- 肥満と、糖尿病や高血圧などの非感染性疾患の削減
- 食糧安全保障の改善
- 基礎食品安全衛生への認識の向上
- 子供の健康的なライフスタイルと環境づくりの促進
- 地産地消のサポート
あなたも、栄養管理を通してフィジーの人々の健康を促進するインターンの一員へ。
マネジメントプラン
プロジェクトアブロードは独自のマネジメントプランを設け、活動に対する目標の明確化と目標達成の具体化を行っています。
マネジメントプランは、まさに私たちの活動の道しるべ。
よろしければ、マネジメントプランもあわせてご覧ください。
活動が世界に与える影響
プロジェクトアブロードは、毎年明確に定められた長期的な目標の達成に向けて取り組まれています。
その目標達成の鍵となるのが、参加者一人ひとりのみなさんの存在です。
グローバルインパクトリポートにまとめられた年間の活動の進歩と功績は、参加者全員の努力の結晶。
よろしければ、活動が世界に与える影響もあわせてご覧ください。
滞在先と食事
フィジーで活動中の滞在先は、ナンディ周辺に暮らす現地人ホストファミリー宅です。
ホストファミリーとの共同生活は、現地文化を生活レベルで体験する貴重な機会!ぜひ積極的に話しかけ、異文化交流を図りましょう。滞在先では1日3食分の食事が提供されますので、ぜひ食からもフィジー文化をお楽しみください。
その時の受入れ状況にもよりますが、なるべく他の参加者と同じ滞在先を手配し、より多くの出会いと交流を体験できるよう努めています。
発展途上国の滞在先は、先進国のモダンで便利な生活と比べると質素に感じるかもしれませんが、安全面や清潔面の基準は満たされています。
現地サポート
安全を第一優先とするプロジェクトアブロードは、すべての活動国で24時間体制の現地サポートを提供。
だから、海外への渡航が初めての方でも安心して参加できる魅力があります。