カンボジアでダイビング海洋環境保護をしよう

Arriving on the island

海洋環境保護と聞いて真っ先にカンボジアを思い浮かべる人は少ないかもしれませんが、私たちがカンボジアにおいて先だって行ってきた環境保護やリサーチ活動は、カンボジアの多様なマリーン環境を保護し、リサーチするものでは最先端を行くものです。熱帯アジアの一つであるタイ国湾岸沿いに位置するカンボジアでは、手つかずの無人島がたくさんあり、また400キロに及ぶ長い海岸があります。このプロジェクトはカンボジアにおいては初の試みとされたもので、漁業管理に必要なデータを回収するものとして非常に意義のある活動といえます。

カンボジアにおける環境保護プロジェクトは、美しく静寂なKoh Rong Samleom島 (コー・ロン・サムレオム)で行っています。活気あふれる海岸沿いの町Sihanoukville(シハノークビル)からおよそボートで2時間のところにあるコー・ロン・サムレオムは小さな漁業の町ですが、豊かなジャングルを背景に、とても魅力的なビーチがたくさんある美しいエリアです。

コー・ロン・サムレオム周辺で行われてきた活動により、カンボジアにおいてはもっとも最大の海洋環境保護区とされ、カンボジア漁業管理区から認められるようになりました。2011年1月、このカンボジア漁協管理区と正式にタイアップして活動することになり、しっかりと契約が結ばれました。

Dive buddy check

またカンボジアのベストダイビングスポットも周辺にあり、あの希少とされるタツノオトシゴの繁殖地もここにあります。いままでは、一本潜るたびに多くて20くらいのタツノオトシゴが見られたものですが、密漁の問題によって随分少なくなってしまいました。これらの実態を知り、タツノオトシゴを保護することからこのプロジェクトは始まったのですが、保護区を拡大し、生息地やその習性を継続的にリサーチするにつれ、タツノオトシゴの数が増えていくことを期待しています。

定期調査以外にも、ビデオや写真を使ったタツノオトシゴの調査も行っていますので、ときには美しい求愛の儀式、新たな生命の誕生の瞬間を目撃することもあるようです。

過去数年間、海沿いの町を中心に観光業が成長したカンボジアでは、開発から海洋環境を守ることが重要となりました。しかし関連当局は、科学的リサーチを行い、海洋環境を十分に守るための十分な資金がありません。そのためカンボジアの海洋資源は減少傾向にあります。東南アジアの貴重な海洋環境を守るためにはあなたのサポートが必要なのです!

Studying in the communal area

カンボジアにおいて直面している問題が集中的に行われる有害ともいえる漁業です。持続可能とはいえない方法による漁業が行われ、サンゴ礁や繁殖生息地が破壊の危機にさらされています。無謀ともいえるやり方で生態系の多様性が脅かされ、たくさんの生物の健康が損なわれているのです。カンボジアの環境保護プロジェクトは、これらの問題意識を高め、生態系の多様性を守り、保護区を新たに作っていくことを目的とします。またカンボジアでの活動は、地元コミュニティの人たちに対し、海洋環境の維持継続に向けての重要なステップとして教育やトレーニングも行っています。

カンボジアにおける環境保護の海外ボランティア:ダイビングマリーンプロジェクト

カンボジアで環境保護プロジェクトを行う場合、まず初めにスキューバダイビング免許を取得してもらいます。オープンからアドバンススキューバダイバーのレベルまでトレーニングし、かつタイ国湾岸の透明で温かい海水でダイビングするにあたって、基本的な理論や実技を学びます。これにより深さ30メートルまで潜れるようになり、アンダーウオーターでの環境保護活動に参加できるようになります。またそれ以外にもサンゴ礁チェックエコダイバーやPADI認定のコーラルウオッチダイバースペシャリティの資格を取得することもできます。

一緒に活動しているのは現地のスキューバセンターの「ダイビング4環境保護」という団体であり、運営しているのは資格を有するインストラクターで、全員ダイブマスターでもあります。

ダイビング&海洋環境保護のボランティアとしての役割

Making anti-trawling devices

ボランティアとしてできる活動内容は非常に多岐に及びます:

ダイビング関連の活動

ダイビングで行う環境保護関連の活動としては、海洋調査以外に、救済ダイビングを行います。調査プロジェクトとしては、ビデオ撮影や写真撮影によるタツノオトシゴの習性や識別調査、珊瑚礁や魚などの生態系の多様性を調査したり生息地を測量したり地図を作製したりします。

ボランティアは、珊瑚礁やリーフの調査に必要な専門用語を覚え、方法を学び、科学トレーニングを受けてきたスタッフとともに数多くのリサーチプロジェクトの一環としての科学調査に加わることになります。タツノオトシゴの調査結果は定期的にプロジェクト・シーホースに送られていますし、その他の調査結果も毎月国の漁業部門に提供され、海洋環境の状態を把握する重要な情報として提供されています。新しいプロジェクトも次々と生み出されていますし、新たな考えも受け入れています。海洋生物学を学んでいる方で特定の課題でリサーチすることを目的とするボランティアには最適なプロジェクトでしょう。

救済ダイビングとしては、データ報告を集め、リーフに溜まったゴミを取り除く作業を行います。引っかかった漁業網を切り離したり、ゴミを海から引き上げたりします。古着からロングブーツまでたくさんのゴミが落ちていますよ!

コミュニティプロジェクト

諸島周辺の地元のビレッジと密接な関係を持つ我々は、環境保護の重要性を伝える活動として地元の子供たちと一緒に行うビーチクリーンアップや環境保護のクラスなどを行う重要なコミュニティ活動も行っています。また地元の学校で子供たちに英語を教える機会もありますし、希望があれば教育プロジェクトとダイビングプロジェクトを一緒にして頂くことも可能です。また地元の子どもたちのために児童センターや図書館などで活動することもできます。それに加え、学校のグラウンドを清掃したり、焼却炉を作ったり、菜園作りのサポートをするなど実用的なサポートを地元の人たちから依頼されることもあります。

2010年5月から、地元の人々と2つの新しい活動を始めました。廃棄物管理プロジェクトと、沿岸管理プロジェクトです。廃棄物管理プロジェクトでは、どんなものが無駄に生産されているかということを調査し、その削減方法を考えたり、処理の仕方をコミュニティと話し合ったりして、廃棄物管理計画を作ります。一方、沿岸管理プロジェクトは、地元の人々が沿岸部分の資源をどのように利用しているかに着眼し、これらの資源をいかに使用していくことが大切かということを話し合う場を設ける活動をしています。

この島にヘルスケアクリニックを設置し医師やヘルスケアのスペシャリストたちによる無償のヘルスチェックを行っています。医療関係の学習経験がある人、あるいは応急処置のスキルを持っている人はこちらにも参加することができます。

ビーチクリーンアップ

ビーチクリーンアップも地元のコミュニティの助けを借りて定期的に行われています。おおくのゴミが漁業船から海に落とされたものです。

漁業プロジェクト

地元のM7Pai Bei漁業コミュニティーと一緒に、この辺りの漁についての調査をする活動です。さらに、海の資源を守ることの重要さを捉え、それらを保護するための具体的な内容を話し合う場である会議にも携わります。この会議は、カンボジアの海上保安関係の人や、海上警察、海軍などそうそうたるメンバーで行われているものです。海中生物学や海洋経済学などの講義があったりして、海洋資源をいかにして保護していくかその知識を深めるために行われているのです。

その他の活動

Kids and volunteers after beach clean-up

その他ボランティアは、最近では、底引き網漁ができないようにするための装置を作り、サンゴ礁の上に落とすなどして、海底からすべてを引き上げてようとする漁師からサンゴ礁を守る活動をしています。これらの装置はコンクリートと架線や柱を混ぜて作っています。

週に何度か、ジャングルで調査活動も行っていますが、現在蘭の調査にも力を入れるようになりました。私たちは、Royal University of Phnom Penh(王立プノンペン大学)との共同作業で、希少と言われるラン科の植物種を保護する活動をしています。具体的には現地ガイドと一緒にジャングルの中を歩き、木の幹や枝に生えたランを探し出し、写真を撮り、測定します。すでに花びらが咲いていたら識別調査のため、プノンペン大学にサンプルとして送られます。ここで回収されたデータは国のデータとして、自然を保護し将来の発展に必要なものとして記録されます。ランの調査結果は国内のみならず国際的にも注目を浴びるようになり、フランスの国立歴史博物館からサンプル依頼があり、またスタッフもロシアからの専門家のトレーニングも受けるようになりました。

Jungle orchid survey

また海草や人口岩礁を監視する活動も行っています。

ダイビングができないボランティアやダイビング関連の活動に興味がない場合でも海洋保護活動に参加することは可能です。その場合、ダイビングの代わりにスノーケリングし、陸地で行う環境保護活動が中心となります。美しい自然を保護するための活動はたくさんありますので参加できることはたくさんあります!

具体的な活動スケジュールは毎週変わり、週ごとに決められます。実際の活動内容はシーズンや天候、その時にいるボランティアの人数などによって異なります。ボランティアは、通常週5日活動し、ダイビングも毎日行っています。それ以外の2日はオフタイムなのでリラックスしたり、本土に戻り、そのエリアで行われている活動に参加することもできます。またオフタイムにはファンダイビングを楽しむこともできます!

7月から8月にかけては雨季にあたります。強い雨が降るようなときには海に潜る活動は行うことができませんので、予めご了承ください。

Project Abroad's Diving & Marine Conservation Project in Cambodia

滞在先は、一度に4人まで滞在できる木でできたバンガローで、ベッドは2段ベッド。環境保護の他のボランティアとの共同生活となります。バンガローには夜間、数時間持つジェネレーターから供給される電気があります。各バンガローには西洋スタイルのトイレ付きのバスルームがあり、流すためのバケツとシャワーのためのバケツがあります。バンガローはビーチから歩いて数メートルの場所にあるので素晴らしい海の景色が目前にあります!

食事は機能性高い共同スペースで、みんなで摂ります。キッチンやダイニングスペース、勉強したり景色を眺めたりするスペースもあり、またハンモックにゆられながらのんびりすることもできます。バンガローを囲む広場にはトイレ用の施設、設備用の施設がそれぞれあります。夜はスタッフや他のボランティアたちとカードをして遊んだり、DVDを見たり、ときには島一番のバーに遊びにでかけましょう!

もし1か月以上参加することができない人でも、2週間からこのプロジェクトに参加することができます。たとえ短い期間であってもボランティアとその滞在国の人々にとって有意義な活動を行えると判断されました。それでも、長く参加する人に比べるとインパクトが少なくなるかもしれませんが、その辺はご了承ください。天候などによってダイビングできる回数も異なります。特に6月から9月雨季の活動内容は、天候に大きく左右されることになります。こちらも理解いただきたいと思います。またこのプロジェクトを2週間参加する方は、オープンウォーターかアドバンスのどちらかのダイビングコースをとることになります。

*既にアドバンススキューバダイバー免許を持っている方の場合、初めの月に限り5%の割引が適用され、またすぐに環境保護活動に参加していただくことができます。その他のコースを取得したい場合は追加費用がかかりますがアレンジ可能です。

なお、このプロジェクトは、海洋生物学を学んでいる人やそれに関係する研究をされている人は、研究材料として活用していただくことも可能です。